日本は今、歴史の深刻な岐路にある。
昨年2 12月23日天皇陛下が80歳の誕生日に際して、「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」と言われたが、日本は今、「守るべき大切なもの」としての平和と民主主義をすてようとしている。
原発の再稼働、
消費税増税、そして法人税の減額、
TPpによって、ISD条項で国家主権をなくしていく、
秘密保護法で、「報道の自由が制限されていく、
何を見ても危機的状況にある。
安倍政権がうりであった「アベノミクス」でも失敗し、現在日本の経済は景気後退の段階に入った。
本来ならこの安倍政権の動きに、国民が「まった」をかけるのはもっとも自然である。
しかしどうも逆であるらしい。
今度の選挙で自民党が大勝するという憶測が流れている。
危
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民主主義がうまく機能するかどうかの分かれ道は、朝川貫一が言うように、「市民一人一人が良心に対する危機感を強くし、個人的な責任を果たすこと」がきるできるかどうかにかかっています。民主主義を支えるのは独立自尊の個人の存在なのです。
日本では民主主義を支えるこのような個人はいつも極めて少数派でした。自民党は、日本人の多数派を占める大衆(「日本人の常習となっている妥協や、盲従によって動く」人々)にこそターゲットを定め、そこから支持を調達することに長けた政党です。
マスコミ(大手の新聞とテレビ)は自民党に準拠している、ということは大衆層に準拠しているので、マスコミの支配からの脱却が変革の鍵になる。インターネットで情報を取捨選択するネチズンが、民主主義を支える「独立自尊の個人」になっていくことが、かすかな希望である。
今日は何度も読み返しました。
最近、「ハンナ・アーレント」がブームになっている背景も、日本社会の生きづらさに疑問を感じる人が増えているのかもしれません。
ハンナ・アーレントは、ユダヤ人大量虐殺に加担した「アイヒマン」を、「悪人では無い、ただの小役人」と主張したために、同じユダヤ人に大バッシングされた人です。
彼女は「悪の凡庸さ」「思考を停止させない」等を説きました。
「注意深く直面し抵抗すること。」、これが理解であり、無条件に受け入れないことだと。
今日の孫崎さんの文章を読み、ハンナ・アーレントをまた見たくなりました。
ハンナ・アーレント 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=WOZ1JglJL78
林先生の痛快!生きざま大辞典 ハンナ・アーレント
https://www.youtube.com/watch?v=dRrQOkka_h0
https://www.youtube.com/watch?v=USHoFB_o5Xc
https://www.youtube.com/watch?v=-cGpDwD4kBA
歴史家の半藤一利氏と作家の五木寛之氏は「人は歴史に学ばない」と言っているが、果してそうだろうか?
確かに今の日本の政府、日本の国会議員、日本のマスコミ、日本の投票者の動向を見ていると二人のインテリゲンチャーの指摘に間違いは無さそう。この指摘は米国の政府、米国の国会議員、米国のマスコミ、米国の投票者にも当てはまる。
米国の人々はドイツのナチズムと戦ったことを忘れている。バラク・オバマとヒラリ・クリントンがウラジミル・プーチンをアドルフ・ヒトラーに譬えても失笑を買うことはなかった。日本人の歴史認識もこれと似たようなもの。
オバマ政権はモスコーを一瞬にして灰燼に化す兵器をウクライナに提供し、ロシアを屈服させようとしているし、ピヴォット アジアとかの名をつけてに日本、韓国、オーストラリアの尻を叩いて中国を大人しくさせようとしている。果して、米国のこの試みがうまくゆくだろうか?
私は米国のこの目論見は失敗すると思っている。西側ではドイツ、フランス、イタリアのインテリゲンチャーだけでなく民衆が米国の欺瞞に気づき始めた。東側では韓国と中国が日本の軍国主義を嫌って連携を始めた。日本と米国とウクライナの歴史を学ぼうとしないゴーマニズムは歴史を忘れずにしかも学んでいるドイツ、フランス、イタリア、中国、韓国が難なく阻止するものと私は楽観的に見ている。
従って、半藤氏、五木氏の主張は日本と米国には当てはまるが、他国には必ずしも当てはまらないのではないかと思う。
ハンナ・アーレントは「ユダヤ協会がユダヤ人をガス室に送り込む名簿を渡した事実」を暴露したため、ユダヤ人のほとんどの友人をなくした。現在、朴裕河(パク・ユハ)も自著『帝国の慰安婦』の中で「朝鮮人慰安婦を連れ出した朝鮮人同胞の業者(女衒)の存在」を暴露したため韓国で告訴までされている。二人の女性は自国の内部批判をしたため孤独の試練にあった。自己批判することは何と苦痛を伴うことであろうか。日本の今の現状では「体制翼賛前夜」というのもあながち言い過ぎではない。
> 危機になればなるほど一致して進むべきでない方向に進む。
つい連想してしまうのが、例の「上に行けば行くほどバカが出てくる」。
また、モノ作りの場でも、規模が大きくなればなるほど、あるいは複雑になればなるほど、慎重に丁寧に進めねばならないのに、面倒臭いからと 却ってイイカゲンに雑にやってしまうケースをしばしば目撃します。
企業などが優秀な人材を得るために面接etc.でしっかり見極めようとするのに、国民が自分の生活の大枠を委ねる政治家は、大まかな経歴と少しばかりの演説だけで決めさせられる-これもヘンでしょう。
> 自らの堅い信念に基づいて主張しなければならない。
以前、「マナビー」という子供たちへの学習サポートNPOの代表がいいことを言っていました。まだ若く、東大を中退したばかりというその人の目的は教育格差の是正だそうで、あくまで無償(オープンソース)で、オンラインの学習講座を提供しているそうです。
そして、何の話だったか、聞き手が「後悔することはありませんか?」と訊いたとき、
「やっぱり、後悔するかしないかって、自分にどれだけ正直に生きてきたかに懸っているんじゃないですか。今、何か違和感を持ったとき、どれだけ即座に『ちょっと待って』と言えるか、その瞬発力が問われていると思います。何かを決める場で、まァそんなものだろと『ふん、ふん』と聞き流したら、二週間後にハッキリ形となって突きつけられて、もうどうにもならない...そんな風にはなりたくないですね」
こういう若者に続く子供たちが次々に現れることを祈るしかありません。
拡散希望です。
「さよなら安倍政権自民党議員100人落選キャンペーン」
http://ouen100.net/
アベノミクスでお金持ちになられた皆様♡ このサイトはあなたとは関係御座いません。
それ以外の99・99%の皆さんにご提案です! 皆さんの税金を使い、毎日高級店の天ぷらや寿司に舌鼓を打ち、皆さんの税金を使った奥様との世界旅行で心身ともにお疲れの安倍総理に、お休みして貰いませんか?
小選挙区での我が家の投票する人はこれで決めました。
参考になりますよ。
孫崎は「危機になればなるほど一致して進むべきでない方向に進む。無理筋の時には政府、権力は締付ける。日本国民はこの締め付けに弱い」と書いて、いかにも大衆は政府の進む方向に反対する意思を持っているにも関わらず、無理に賛成させられていると言いたいようだが、それは真実ではない。大衆はすべての真実を知る手段もなく、理解する知識、知能をまたないので判断できないと言うのが真実である。例えばエネルギーの需要と供給という問題を理解する経済学的、科学的な知識を持っていない。孫崎の従来の主張からして、彼自身が持っているかも甚だ疑わしい。
「日米開戦という国家としての自殺行為をした際、国会はほぼ全会一致でこれを支持した」と孫崎は言うが、国会だけでなく「日本国民の大多数がほぼ全員一致でこれを支持した」と言うほうが真実に近い。孫崎はまだ生まれていなかったから実際にそれを見聞していないので無理ないと思うが、私は小学生としてそれを見聞している。孫崎は「今、日本は何故真珠湾攻撃という愚かな選択をしたかを勉強している」と言うが、その答えは簡単。日本人にその他の代替案を考える知識がなかったからだ。国民が政治経済をくまなく理解し、最適解を考え出すなんてことは空想にすぎない。