A:事実関係
1:ドイツのメルケル首相が10日、モスクワを訪問した。ロシアのプーチン大統領と並んで、クレムリン近くの無名戦士の墓に献花し、第2次世界大戦中のドイツと旧ソ連との戦いの犠牲者を悼んだ。首脳会談では親ロシア派武装勢力による東部の支配が続くウクライナ情勢を話し合った。
首脳会談の冒頭、プーチン氏は「ナチズムとの戦いで亡くなった方々を悼むために訪れたことに感謝する」と述べた。メルケル氏は「戦後70周年の機会に、ここに来ることが非常に重要だった」と応じた。
会談後の記者会見でプーチン氏は、メルケル氏、フランス、ウクライナ両国の大統領と2月にベラルーシでまとめたウクライナ東部の停戦合意の履行が重要だという考えを強調した。メルケル氏は「どんなに困難でも話し合いで解決する必要があるというのが、歴史の教訓だ」と述べた。(11日朝日)
2:英国ガーディアン紙
「メルケ
コメント
コメントを書く「歴史の教訓」は、「話し合いで解決する」。一流の政治家のいうことは重みがあります。負けた国に従属するとは大きな違いがあります。ドイツとの大きな差を実感します。
米国の圧力より、戦争を回避し話し合いの平和を求めることが、メルケル首相にとって大切なのでしょう。安倍首相は、先の大戦で侵略し、多数の死者を出した中国に対し、日米軍事同盟と歴史の教訓を生かし、話し合いで外交を進めることとどちらが大切かわからないのでしょうか。中国は、中国訪問団に対して、日米同盟を結び二国関係を強化することが中国との友好関係を壊しかねないと、明確に二者択一を迫ってきたようである。巨大二国のはざまで動く国々は二者択一をしないのが常識的、現実的な選択であるが、安倍政権は愚かにも二者択一をしようとしています。今後あらゆる機会に揺さぶられるのでしょう。特に経済界は販路の選択が狭められては死活問題であり、国内も混乱状態になるのではないか。
孫崎先生のメルケル首相の評価に賛同します。
極右ネオコンとその手下たちの西側諸国の要人に対する工作は凄まじい。それに負けないメルケル首相の行動は出色です。彼女は東ドイツ出身でロシア人嫌いらしいんですね。彼女のそういった感情を殺して話し合いする行為には惚れ惚れします。片や、オバマとキャメロンは極右ネオコンの傀儡そのものです。滑稽そのものです。実は2年前の8月にサウジの情報担当大臣がプーチンと単独会見しシリアから手を引けと脅した時から私はプーチンと西側の関係を出来るだけ詳細にウオッチすることを趣味にしてきたのですが、今や私は熱狂的なプーチンファンになりました。
翻って、わが祖国の実情は如何?情報不足なのか?勉強不足なのか?知ってて知らない振りをしているのか?それは不明なのですが、安倍氏と外務省と大マスコミがやはり極右ネオコンのパピットそのものとして私の目には映っています。とても情けないことです。
non profit websiteへGerman journalist がメルケル政権下で米国のために独逸大企業をスパイしていたことを告白した。。このままスパイ活動を続けるとヨーロッパで戦争が勃発しそうと推測して、自分のスパイ活動を告白した。NATOを作ったのは米国の力であるから、対米従属が強いのだ。故にメルケルはV dayへ出席しないで、後日花輪を届けに訪ロした。プーチンはもちろんこのことを知っている。狐と狸の駆け引きが始まっている。
歴史修正主義は醜悪で、周辺諸国に憎悪と軽蔑しか生み出さないと思うのですが・・・。
安倍首相は米国議会で45分も演説したと威張るより(中学生の弁論大会と酷評されていたようですがw)
中国に行って戦没者に頭を垂れるべきだったのではと思います。
独首相「歴史に終止符ない」 戦後70年前に呼びかけ
2015年5月3日
朝日新聞
ナチス・ドイツが
連合国に降伏してから
8日で70周年になるのを前に、
メルケル独首相は2日、
国民に歴史と向き合うよう
呼びかける映像メッセージを
政府ホームページに公開した。
メルケル氏は
「歴史に終止符はない。
我々ドイツ人は特に、
ナチス時代に
行われたことを知り、
注意深く敏感に
対応する責任がある」
と訴えている。
メルケル氏は映像メッセージで、
ドイツ国内のユダヤ系の施設を
警官が警備している
現状を「恥だ」とし、
「意見を異にする人々が
攻撃されるのは間違っている」
と指摘。
学校や社会でも
歴史の知識を広めていくことの
重要性を強調し、
戦後ドイツに移り住んだ人々にも
「ドイツの過去を共有」
するよう求めた。
メルケル氏はまた、
自身が10日にモスクワを訪れ、
ロシアのプーチン大統領と
無名戦士の墓に献花すると説明。
ウクライナ危機でロシアと対立していても
「第2次大戦の多数の犠牲者を
追悼することは重要だ」と理解を求めた。
ロシアは9日にモスクワで
対独戦勝70周年の式典を行うが、
ウクライナ危機を背景に
欧米各国の首脳は欠席を表明。
メルケル氏も9日の式典は欠席するが、
10日に無名戦士の墓を訪れることで
バランスを取った。
メルケル氏は3日、
4万人以上が
犠牲となった独南部の
ダッハウ強制収容所の
解放70年式典で演説し、
「ナチスがこの収容所で犠牲者に与えた
底知れない恐怖を、我々は犠牲者のため、
我々のため、そして将来の世代のために、
決して忘れない」
と語った。
周辺国に友人を持つ事しか日本という国に立つ瀬はないでしょうに。