11月13日パリのコンサート劇場などでのテロ攻撃で130人以上の人が死亡した。
米国カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で12月12日、銃乱射事件が発
生し、14人が死亡した。
こうしたテロ行為をうけて、西側諸国がイスラム国攻撃の姿勢を強めている。
11月15日、フランス軍はシリアにあるイスラム国拠点に空爆をした。
ドイツ政府は12月1日、「イスラム国」掃討作戦に参加し、戦闘機や空中給油機、最大で1200人の兵士を派遣させる計画を閣議決定した。
英国下院は12月2日、「イスラム国」への空爆に参加することを可決した。
オバマ米国大統領は12月6日テレビ演説で、「イスラム国」を壊滅させると述べ、掃討への決意を強調した。
こうして西側諸国ではイスラム国への軍事作戦の強化の動きが一気に加速した。
問題はこうした軍事行動でイスラム国などの過激勢力を阻止できるかであ
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FOREIGN POLICY誌が指摘する理由の2番に中に、アサド政権と戦う反乱グループの多くが「イスラム過激派」だと書いている。ISもその1つなのだ。そして、そのグループに欧米が武器を与えたり軍事訓練をしているとの指摘は数多くある。
同3番では、「アサド政権とイスラム国とどちらがシリア人を殺害しているか」と書いてあるが、地上戦による民間人の死傷は少ないが、空爆から逃げることは困難であり、最も多く殺害しているのは米・欧・露であることは間違いあるまい。
テロとの戦いが、ますます泥沼に陥っているのは、欧米側が自らは「正義」と確信して過ちを顧みようとせず、イスラムを「悪」と断定しているためだ。
日本国内でも、「ISには説得や教育、啓蒙が無力」などと、完全な上から目線でしか考えられない発言が見られる。こんな発言を続ける限り、和解の道は開けない。
まずは、十字軍以来の掠奪や強姦・殺人などを謝罪し、サイクス・ピコ協定およびそれに基づく国境なども白紙に戻すことを、ISに申し入れることが必要だろう。
西側諸国の戦闘参加、特にイギリスの参加はシリアとイラクでロシアが主導権を持つに至ったのを嫌って行われるものだと私は見て居ます。換言すれば、この戦闘参加は西側諸国の勝手な強欲の発露そのものです。西側の心が腐敗しているから今後も世界的にテロは増え続けこそすれ減らないと思います。
何故こうなるか?西側諸国にある勉強不足もあると思います。中東のみならず世界の回教徒の心に存し西側に向けられるルサンチマンの根本にしっかり潜むものは
1.イスラエル建国を受け入れることが出来ない情念です。これは西側の得意な金で償うことは不可能です。
2.回教徒に向けられるキリスト教徒の蔑視です。
これらを棚上げにして、しかも悪いことにイラク政府やシリア政府の承認も取らずにイギリスがフランスと共にシリア、イラクでの戦闘に力を入れることは絶対に正当化出来ない侵略行為そのものです。
こういった不条理極まりない行為をするわけですから、フランスやイギリスに住む被差別の人々を刺激しその中から過激派が新たに出て来ると思います。離散したISの構成員が加わることもあるでしょうが、元々ISのテロリズムのベクトルが限りなく不鮮明なので先の米国製のアルカイダみたいに自然に消滅していくと思います。
重ねて言いますが、根本問題である上記1.2.を視野に置いてアサド政権、イラク政府、ロシア政府、米国政府、イスラエルが真剣に話し合うことです。嘘や詭弁が多い米国、イスラエルは反省して真面目に取り組むことだと思います。
「英国のシリア空爆が失敗である10の理由」に要約できると思う。
ロシアが潜水艦からミサイル発射している。初めての試みといっており、米国、フランス、英国、ロシアなど核保有、武器輸出国が、軍需製品のテストをしているといってよい。ISに対する攻撃というより、軍需技術の競い合いをして、いかに性能が良いかを、アッピールしているのです。まともに「IS」に相対していると思えない。国際政治がくるってきています。アサド政権の処遇が決まらない限り、テロというより、差別、貧困の連帯は、各国にどんどん浸透していくばかりでしょう。差別貧困は絶対になくらないので、少なくすることが政治であるのに、金もうけに血眼になっている姿は、人間の叡智を疑いたくなります。
<イラク政府軍、ラマディの大半を奪還 ISの劣勢鮮明>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201512/CK2015120902000245.html
AFP通信によると、イラクの治安部隊は八日、中西部アンバル州の州都ラマディ
の広範囲を過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した。
ラマディは首都バグダッドの西方約百キロに位置し、バグダッドとシリアを結ぶ
重要都市。政府軍が完全に掌握できれば、大きな戦果となる。米国が主導する
有志国連合や政府軍、クルド人勢力による掃討作戦が進む中、ISの劣勢が
鮮明となってきている。
ラマディは五月にISに制圧されたが政府軍は七月に奪還作戦の開始を宣言。
米国が主導する有志国連合の空爆支援を受けながら作戦を進めていた。
ISをめぐっては、シリアでもロシアによる空爆開始以降、アサド政権軍に
押されているとの情報も流れている。
>>2
正直にいうとイスラム教徒のルサンチマンは理解できないし、話し合って解決できる代物でもない。日本人の自分としてはほとんど関係ないし得することもない。それはアラブ周辺に住む若い人たちに最も関係する話であり、自分の未来を自分で捨てるならご勝手にと言う感じだ。問題の解決は話し合いではなく、未来を目指すアラブ人が自らの中のルサンチマンと訣別する決心をすることだ。それがアラブの未来と世界の未来を切り開くことになる。
イスラム教徒のルサンチマンこそ反理性であり傍迷惑きわまりない。だいたい日本人にとってイスラエルの建国などどうでもいい話で存在価値があれば存在すればいいし、その価値がないのならどぶに捨てても全く構わないくらいのものだ。当時のロスチャイルドにはそれを決めるだけの力があったと言うことなのだろう。それを逆恨みして日本人などゴミ以下だなどといわれてもそういうあんたにどんな価値があるのだと思ってしまう。イスラム教徒を蔑視しているのは欧米人であり日本人ではない。日本人はほとんど無宗教なのだ。ただルサンチマンに動かされるイスラム教徒は愚かだし傍迷惑だ。
あなたは現在の若いアラブ人に希望を見いだすことができますか?自分は見える気がすることもあるけれど、今はまた見えなくなっている。
>>5
イスラム世界、イスラム人に対して厳しいですね。強者弱者の関係でいえば、日本人は、米国に卑屈に従属し、威張れたものではありません。
世界の宗教人口を見ると、10年にキリスト教21.7億人、イスラム教16億人。この40年で見ると、イスラム人は73%増加しています。今後もますます増えていくでしょう。イスラムの方たちを無視することはできません。
「若いアラブ人に希望を見出だすことができますか」と、いうのは、日本人と比較しているのですか。欧米人と比較しているのですか。日本の若者が希望に満ちているとは思えないのですが。
>>5
コメントいただき有難うございます。貴君の文章には論点が沢山含まれてますから、小生の能力を超えています。ただ私の感想を次に述べさせて下さい。
第三次大戦が起こるとすれば、中東がその発火点になることは明らかだと思うのです。中東から遥か離れた極東人の私たちも無関心ではおれません。しかも、安倍総理は今年初めにエジプトで事実上の戦線布告をイスラム国に対して行っています。日本はかなり深く踏み込んだ関係国になっていますから、それだけに益々無関心ではおれません。
中東問題は深くてすそ野が広い。しかも難解です。だからでしょうか、貴君の文章も難解です。その中のフレーズ「未来を目指すアラブ人が自らの中のルサンチマンと決別する決心をする」ことは非常に大事なことです。それを促す意味で関係国が真剣に話し合うことがもっともっと大事だと私は思っています。因みに南アフリカ共和国には白人のルサンチマン、黒人のルサンチマンが厳然とあったのですが、マンデラさんが話し合いでお互いが持つルサンチマンと決別させました。私は中東に平和をもたらすことはマンデラ方式を踏襲することで可能だと思っているのです。
申し訳ない。
しばらく書き込まないと言っていたはずのに、私が書き込んだせいで、
おかしなことになってしまったかもしれません。
NakaBBさんは、私に触発されてしまったようですが、まだお若い方の
ようで、ご本人なりの正義感から何か訴えたい事があったのだろうと
お察し致します。
残念ながら、現状では「プーチン方式」の解決手段が必要です。
しかし、最終的には「マンデラ方式」が必要になるでしょう。
私は別に、イスラム国問題に対して、他の方がどうのように捉えられ
ようと、それについて口出しするつもりは御座いません。
しかし、孫崎先生は一般の方とは立場が異なるはずです。
そこに残酷な現実があろうと、専門家として真実を国民に伝える
責任があると考えているから私はうるさく訴えていただけです。
口を塞ぐのも結構。それも立派な選択肢だ。
しかし、それで守れるものもあれば、逆に失うものもある。
なんか変なことを欠いてしまったかも。いつものことですが。
younghopeさんはまるで自分の名前を否定しているようですね。希望とは状況が悪くなればなるほど心に強く現れるものです。そうでなければ本当の希望ではありません。そういう意味ではアラブのものは本物ではないのかもしれません。
日本はこれからですよ。日本人は粘り強いんです。