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SE編集者の2020年公開映画、おすすめ3選。(SE編集者のコラム)
2021-01-21 19:00100pt
みなさま、遅まきながらあけましておめでとうございます。
このコラム2回目の登場になります、ストレートエッジの編集Siriです。
この記事が公開される1月21日は、双葉社さんから刊行されている雑誌「映画秘宝」の発売日なのですが、例年映画秘宝さんの新年1冊目はいろいろな映画通の方の意見をまとめた、年間の映画ベストテン企画をやっているんですよね。
前回のコラムでは食い気を全面に出した内容でお贈りしましたが、わたくし映画も大好きでして、今回は映画秘宝さんの発売日に便乗して、2020年のSiri的ベスト映画についてちょっと語らせていただこうかと思います!
■邦画
まずは、「日本人ならお茶漬けやろが!」(byラモス瑠偉)じゃなくて、
日本人なら邦画やろが!ということで、昨年見た邦画の中でSiri的にピカイチだった作品をご紹介します。
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どうして音楽を聞くだけで涙が出てくるのか?(SE編集者のコラム)
2021-01-17 19:00100ptどうもご無沙汰しております。
「神様になった日」が完結してしまって悲しみの新人編集者、むぅ©︎です。
みなさんはもうご覧になったでしょうか?
「神様になった日」は原作・脚本を麻枝准さん、キャラクターデザイン原案をNa-Gaさんが手がける、昨年10月〜12月のクールで放送されたTVアニメです。
麻枝准さんとNa-Gaさんはゲームメーカー「Key」に所属しており、本作はKey作品のひとつと言ってしまっても過言ではないでしょう。
Key作品のファンは「鍵っ子」と呼ばれることもあり、かく言う私もそのひとりです。
私が思うKey作品の魅力は、良質な「泣き」シナリオと質の高い音楽の融合です。
「神様になった日」も例に漏れず、2話の「夏凪ぎ(piano ver.)」と9話の「夏凪ぎ」の流れるタイミングと演出に惚れ惚れして、何度となく見直してしまい、心動かされました。
もしまだ未視聴の方がいらっしゃれば、ぜひともご視聴いただくことをオススメいたします!!
さて、そこでですが今回は物語における音楽、とりわけ劇伴について書いてみようかと思います。
ただ、最初に断っておきますが私は音楽に造詣が深いわけではありません。楽器の演奏をしたことはおろか譜面が読めるわけでもなく、作詞だってできません。
じゃあ、そんな私が何を書くのか?
「どうしてあの音楽を聞くだけで涙が出てくるのか?」
そのことについて、ちょっと考えてみようと思います。
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こんなゲームを遊びました『Outer Wilds』(SE編集者のコラム)
2021-01-07 19:00100pt
早いものでリレーコラムの担当も2回目ですね、平和です。
前回はライトノベルのオススメ紹介でしたが、今回は趣向を変えて最近面白かったゲームの話をしたいと思います。たださすがに紹介するだけだと申し訳ないので、この作品について、編集者的にどう感じたか、というところも書いてみようかな、と。
紹介したい作品は宇宙を冒険・探索するゲーム『Outer Wilds』です。自分が遊んだのはPC版ですが、PlayStation 4版などもあります。発売開始されたのは昨年なので、もうプレイ済みの方もそこそこいるかもしれません。自分も評判は耳にしていたのですが、遊んでみたのは今年の夏ごろでした。やってみて、確かに好評なのも頷ける面白さだと感じました。今年に入ってからも、権威ある賞でベストゲーム賞を受賞するなどしています。
ネタバレにならない程度に内容を説明しますと、プレイヤーは異星人(さすがに体型は人型です -
今年の「積み」を数える(SE編集者のコラム)
2020-12-31 19:00100ptこんばんは!
ストレートエッジ編集者のTMです。
はやいもので2020年も終わりとなりましたが、
みなさんにとってどんな一年でしたか?
とはいっても、今年は一様にコロナウイルスに振り回された一年だったんじゃないでしょうか。
学校が休みになったり会社がテレワークになったりといった影響が、日本だけでなく世界中があったわけですから、みなさんの生活にもなにかしらの変化があったかと思います。
私自身もテレワーク中心になりましたが、なかなか慣れなくて早く元の生活に戻りたいなぁと思うことも多いです。
ライトノベルはもちろん出版業界の受けた影響も大きくて、4~5月には刊行がずれ込む書籍や休業する書店もありましたね。残念なことに、廃刊となった雑誌や営業をやめてしまった出版社もちらほら。巣ごもり需要もあって、少しは回復しているということですが、なかなか厳しい状況が続いているいう話ばかりです。
そんな暗い -
ラブコメへのちょっとした一家言(SE編集者のコラム)
2020-12-24 19:00100pt
皆様、こにゃにゃちは~です。ストレートエッジ編集者・はせさんじ が馳せ参じました。気がつけばいつの間にか年の瀬。師走の忙しなさに目を回しているうちに、もう年末ですよ。もーねんまつ。
しかしながらその前に、毎年中止のお知らせがくる憎むべき例の日があります。
そう。本記事が掲載されるのは、その前日の聖なる夜――。
たった今、外にはカップルという名の爆発物で溢れていることでしょう。
ぐぬぬ……。想像すると、妬ましさと虚しさで頭がいっぱいになります。
当日、少なくとも私はそうなっているはず。悲しいですが……。
でも大丈夫!
そんなときは外出自粛!
自宅のコタツでミカンを頬張りながら、ぬくぬくと過ごしましょう!
そして、ラブコメを読みましょう! ラブコメ!
可愛い女の子たちとのイチャラブにニヤニヤできて、
可愛い女の子たちのほろ苦い恋愛模様に胸を打たれ、
可愛い女の子たちとのドタバタ劇に笑って――
リアルなんかよりよっぽど楽しいわい!!!(涙目)
……はい。半ばヤケになっていましたので一度落ち着きます。
…………
それでは気を取り直して、今回のテーマは、
はせさんじ の「ラブコメへのちょっとした一家言」です!
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(伏見つかさ/著 電撃文庫)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(渡航/著 ガガガ文庫)
『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』(二丸修一/著 電撃文庫)
『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(赤坂アカ/著 ヤングジャンプ・コミックス)
『宇崎ちゃんは遊びたい!』(丈/著 ドラゴンコミックスエイジ)
等々、ラブコメは作品名を出せば枚挙に暇がないほど、いまやオタクコンテンツにはなくてはならないジャンルです。
そんなエンタメ界の大御所・ラブコメに触れるにあたって、私個人が意識しているポイントが2点ありますので、そちらを紹介させていただきます!
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年末進行ってナンダ? (SE編集者のコラム)
2020-12-24 19:00100pt
ども、お久しぶりとなります。ストレートエッジ所属の編集者、ダキオさん@頑張らないです。2020年も残すところあとわずか。この記事が掲載される時期も結構年末の時期となる予定で、ブロマガ更新の担当から「年末進行でお願いします!」と言われております。なのでダキオさん@頑張らない、とても今回頑張りました。そしてブロマガのテーマも浮かびました。
今回のテーマはズバリ「出版社の年末進行」です。
この言葉を聞くと、冒頭の挨拶のように今年も終わりだな~と、ただ年の瀬を感じる編集者もいれば、一方で遂にこの季節が来てしまった……と絶望する編集者も存在します。同じ編集者なのに、両者に生じるこの大きな違い。その理由は、年末進行の時期に締め切りがあるか、無いかです。もちろん、日頃から締め切りを常に守れる優秀な編集者は「年末進行」の時期が来ても一切動揺しません。しかし、日頃から締め切りギリギリタイプの編集者は、地獄の進行が始まったと覚悟を決める時期でもあります。そし私は、後者のタイプの編集者でした(今でもそうかもしれない……)。
このように、編集者(一部)を地獄に突き落とす、「年末進行」と何なのか。自身のこれまでの経験、そして自戒も込めて、簡潔に説明できればと思います。
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ハマっているもの、語れるものを武器にしよう(SE編集者のコラム)
2020-12-17 19:00100ptどうもお久しぶりです! 2回目の登場、シンナカジマです!
前回は『最近の図書館にはどんなラノベが置いてある?』という大真面目なテーマで書きましたが、今回はゆる~い感じに「シンナカジマのハマっているもの」についてお届けしたいと思います。
………。
いやいやいや、興味ないですよね! すみません!
突然、なぜそんなとち狂ったことを言い出したかいいますと、ハマっているものや語れるものは、創作に活きるということを伝えたかったんです!
例えば、『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』における自衛隊、『りゅうおうのおしごと!』における将棋、『ゆるキャン△』におけるキャンプなど、ライトノベルだけでなく、コミックやアニメ、ゲームに至るまで様々なところで、何かしらの題材を取り上げている作品はたくさんあります。
もちろん、それぞれの作品の面白さは題材の面白さだけではないと思いますが、題材に詳しいからこそ描ける面白さがあると思います。もちろん念入りに取材をして調べ上げたうえで制作される作品もありますが、もともと持っている武器を活かしてみませんか?
ということで、今回は『ハマっているもの、語れるものを武器にしよう』をテーマでいきたいと思います。決して、自分のハマっているものを語りたいわけではありません!
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レストランでお客さんが期待することとは?(SE編集者のコラム)
2020-12-10 19:00100ptおはこんにちは、みやPです!
初めましての方ももしかしたら、初めましてじゃない方もいらっしゃるかと思います。
どんな性癖かというと『カードキャプターさくら』で目覚め、『魔法少女リリカルなのは』で開花し、『けいおん』という底無し沼に沈んでいました。
初めて観た深夜アニメは『ラブひな』です。
ジャンルはBLと百合が大好きです。
ちなみに好きなガチャはボックスガチャ。
あんたん死すべし慈悲はない。
ラノジンの生放送台本は自分が担当していたりもします!
今度ともどうぞよろしくお願いします!!!
さて早速ですが、レストランに入って料理を注文したものと違うものが出されたことはありますか?
ちなみに私はあります。
……そのときは取り替えてもらわず、事情を説明してそのまま食べました。
(出てきたものが頼んだものより安かったので、食べた分しか払いたくなかっただけなのですが……!)
ですが、普通はないと思います。
例えあったとしてもお店の人に申し出れば、交換してもらえるはずです。
それはお客様の希望をお店側が受け入れ提供することで、初めてお金が支払われるからです。
(売買契約についてはここではあまり関係ないので割愛します)
例えば、お腹が空いてどうしてもカレーが食べたくて注文したのに、出てきたのがチャーハンだったらがっかりしますよね?
それは小説や漫画なども同じだと思います。
ラブコメを読みたくて買った人にはラブコメを、ファンタジーが読みたくて買った人にはファンタジーを提供すべきだと思います。
今回は作品やキャラを分析しつつ、キャラ作りの考え方についてお話ししていきます。
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ラノベでGo To トラベル! 北海道グルメツアー!!(SE編集者のコラム)
2020-11-10 19:00100ptみなさんはじめまして、ストレートエッジの編集者・Siriです。
お前の名前、某林檎のアレと同じじゃね?大丈夫?って思われてる方……「尻」の方なんです。
以前働いていた某社の上司宅で、上司お気に入りのアイドルライブ映像を夜通しエンドレス視聴という試練を課され、
見事ウトウトと船を漕いだ末に、胡坐をかいていた自分のズボンがややずり下がり、ほんのすこーしだけお尻がコンニチハしたんですね。
悲しい事故だったのに、しばらく「オシリス神」とかそのものズバリ「ケツ」とかひどい名前で呼ばれたという。いじめかな?
ともあれ、ブロマガで編集者ネームつけねば!となったときに、ちょうどいいやとなり「Siri」と相成ったわけでございます。
はい、とてもどうでもいいですね。
そんなわたくし、食べ歩きが趣味でして、
神保町に行っては復活したキッチン南海の黒いカツカレーに舌鼓を打ったり、
志村坂上に行っては伊吹の煮干しの旨味が詰まった超絶濃厚中華ソバに悶絶したりといい感じにデブ活に勤しんでいたのですが、
コロナ禍以降はストレートエッジもテレワーク主体になり、外食も家の近所主体になってしまいました。
Go To トラベルキャンペーンもやっているし、いっちょ東京を離れて食い倒れの旅に出たい!
北海道に行ってグルメな旅がしたい!!!
……と思ったのですが、これをお読みの皆さんも同じ境遇の方が多いと思いますが、悲しいことになかなかまとまった休みがとれませんよね。
何かいい手はないものか……ないものか……ないものか…
そうだ! 俺たちにはラノベがあるじゃないか!!!
というわけで、ラノベでグルメ旅行をしてみませんか?
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『SAO』と今年のノーベル賞受賞者の意外な関係(SE編集者のコラム記事)
2020-10-29 19:00100pt皆さんはじめまして。
ストレートエッジ の新人編集者、むぅ©︎です。
以前は書店で文学や人文書の担当をしていたということもあり、早速ですがまずはこちらの話題から。
ノーベル賞!!!
発表されましたね。
まずは各賞と受賞者、そして受賞理由について簡単に振り返ってみましょう。
・医学・生理学賞 「C型肝炎ウイルスの発見」
▽アメリカ NIH=国立衛生研究所、ハーベイ・オルター氏
▽カナダ アルバータ大学、マイケル・ホートン氏
▽アメリカ ロックフェラー大学、チャールズ・ライス氏
・物理学賞 「ブラックホール」
▽イギリス オックスフォード大学、ロジャー・ペンローズ氏
▽ドイツ マックス・プランク地球外物理学研究所、ラインハルト・ゲンツェル氏
▽アメリカ カリフォルニア大学、アンドレア・ゲッズ氏
・化学賞 「ゲノム編集」
▽ドイツ マックス・プランク感染生物学研究所、エマニュエル・シャルパンティエ所長
▽アメリカ カリフォルニア大学バークレー校、ジェニファー・ダウドナ教授
・文学賞
▽ アメリカの詩人、ルイーズ・グリュック氏
代表作「ワイルド・アイリス」
・平和賞
▽ 世界各地で食糧支援を行っている国連機関、 WFP=世界食糧計画
・経済学賞 「電波オークション」
▽ アメリカ スタンフォード大学、ポール・ミルグロム氏
▽ 同じくアメリカ スタンフォード大学、ロバート・ウィルソン氏
(以上、「ノーベル賞2020 NHK特設サイト」(https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2020/)を参考)
ノーベル賞の時期は、未だにそわそわしてしまいますね。
書店で特に注目が集まるのはやはり日本人が受賞するか、そして文学賞ですね。
昨年はノーベル化学賞を吉野彰さんが受賞されたことで、ファラデーの『ロウソクの科学』がベストセラーとなりましたし、また2017年には文学賞をカズオ・イシグロさんが受賞されたことで注目を集めましたよね。
そういう意味で言うと、今年はちょっとパッとしない、物足りないと思った方も多いのではないでしょうか?
そんな中、私が注目するのは物理学賞、ロジャー・ペンローズ氏の受賞です。
ノーベル賞の受賞理由は「アインシュタインの一般相対性理論がブラックホールの形成に関わっていることを理論的に証明した」というものですが、彼はそうした数理物理学の分野以外でも優れた功績を残しています。
そのひとつに「量子脳理論」というものがあります。
誤解を覚悟で超簡潔に言うと、これは「意識」とは何なのかという問題を量子力学的に(量子重力理論を用いて)説明しようとしたものです。
実はこの「量子脳理論」、『ソードアート・オンライン』と関係があるってご存知でしたか?
(参考までにペンローズ氏自身の著としては『皇帝の新しい心』(みすず書房)、『心の影』(上下巻、みすず書房)、『心は量子で語れるか』(講談社ブルーバックス)などがありますが、この「量子脳理論」について興味があれば『ペンローズの〈量子脳〉理論』(竹内薫・茂木健一郎/訳・解説、ちくま学芸文庫)が読みやすくておすすめです)
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