「今月の家シネマ」は、アップリンク・クラウドで楽しめるオススメ映画作品を、アップリンクスタッフが独自の視点で執筆し、紹介する連載。
ストリートカルチャーを代表する映画『ワイルド・スタイル』
ストリートカルチャーが大きな盛り上がりを見せた1980年代ニューヨーク。中でも1983年に製作された映画『ワイルド・スタイル』は、伝説と呼ばれるアーティストが多数出演している金字塔的作品だ。
主人公で自身もアーティスト、ラメルジーのリー・ジョージ・キュノネスを始め、ヒップホップ・シーンのパイオニア、ファブ・ファイブ・フレディやNetflixのオリジナルドラマ『ゲットダウン』にもキャラクターとして登場するDJ、グランドマスター・フラッシュ、カリスマ的人気を誇ったアーティスト・ラメルジーなどがグラフィティ、音楽、ダンスなど、あらゆる表現方法でサウス・ブロンクスをヒップホップ色に染めていく。
フィクションとはいえ、当時のストリートの空気をそのまま詰め込んだ本作は、現在に至るまで国内外の名だたるアーティストたちに大きな影響を与え続けている。
『ワイルド・スタイル』 from UPLINK Cloud on Vimeo.
覆面芸術家を追いかけまくるドキュメンタリー『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
『ワイルド・スタイル』から30年後のニューヨークに降り立ったのは、今もっとも有名なストリート・アーティスト、バンクシー。映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』では、“覆面芸術家”バンクシーが、ニューヨークの街中に今や数百万の値が付くといわれている作品をゲリラ的に仕掛けていき、市民がSNSを駆使して追いかけまくる様子をドキュメントしている。
ウィットと皮肉に富んだバンクシーの手のひらで転がされているような気分にもなりつつ、今っぽいさすがのやり口に唸ってしまう。
アップリンク・クラウドでは『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』の特典映像として、『バンクシーの世界お騒がせ人間図鑑』をオンライン上映中。こちらはバンクシー自らが共同監督を務めた作品で、フランスの乱入男、レミ・ガイヤールほか、ロシア社会に抵抗するアーティスト集団のヴォイナ、過激なユーモアで社会風刺を実践するアメリカのイエスメンなどのお騒がせ人間を紹介。
バンクシーがレスペクトしているアーティストたちの、爆笑と根性の記録は必見だ。
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』(特典映像『バンクシーの世界お騒がせ人間図鑑』) from UPLINK Cloud on Vimeo.
壮大なギャグか、作品か。『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』
最後にご紹介したいのは、バンクシー覆面出演の初監督作品でアカデミー賞にもノミネートされた映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』。ティエリー・グエッタという、ビデオ撮影が趣味のおじさんを、バンクシーが“ミスター・ブレインウォッシュ”というアーティストに仕立て上げたところ、やがて個展を開くまでの売れっ子になってしまう。
本当の話なのか、壮大なギャグなのか、はたまたバンクシーの作品だったりするのか、アートの価値って一体何なのか。バンクシーのトリッキーな才能がフルに発揮されたドキュメンタリー。
『ワイルド・スタイル』の面々もバンクシーも、ストリートを舞台に市民によって育まれた。『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のテーマソングも言っている「今夜、街は僕らのものだ」。部屋で映画を観たあとは、街へ繰り出してみよう。
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 from UPLINK Cloud on Vimeo.
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10%OFFで『ワイルド・スタイル』を観られるプロモーションコードを発行します。是非ご利用ください。
プロモーションコード:RMUCWSTYLE
有効期限:5月18日(木)13:00〜6月17日(金)12:59まで
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』[UPLINK Cloud]
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』[UPLINK Cloud]
・パレスチナ自治区内にオープンした、バンクシープロデュースのホテル
・バンクシーのペインティングを観る。ロンドンは暮らすように楽しむ
・バンクシーと肩を並べていたストリートアーティストは日本人の女の子だった!