さまざまなブランドに心を奪われながらも、毎日使ってみて「なんか違うなぁ」とか「うわ、あの人と被ったわ…変えよう」と思いながら、自分に合ったモノを探し続けて早十数年。
ついに見つけてしまったかもしれません。自分史上ナンバーワン。
ゴルフギアブランドが放つ機能性
OGIO ALPHA CORE CONVOY 320 BACKPACK 19 JV
12,000円(税抜)
OGIOのバックパックです。この名を聞いてピンとくる人がいるとしたら、ゴルフ好きな方でしょうか……。
1998年からゴルフバッグへ参入したOGIO。とにかく機能性が求められる業界で培われた技術を、シティユースに落とし込んだのがこのバックパックなのです(……だと思います)。
後輩がおすすめしてくれて知ったけど、ゴルフをやらないし聞いたことないし躊躇して……。でも、最後に「僕の“かっこいい友人”が使ってるんです」と言われ、すぐに購入。
ここがけっこう大切で、かっこいい人が使っている謎めいたモノこそ、僕の物欲をくすぐります。
映画『ドライヴ』で主演のライアン・ゴズリングが使っていたFILSON(フィルソン)のダッフルバッグも、映画を見た後すぐに調べて購入してしまいました。
それはさておき。このバックパックは、ポケットがいい。それと「被らない」のがいい。
ポケットはかなり重要。今はPCポケットも
まず鍵や名刺、音声レコーダーやポケットティッシュなどを入れておく1軍ポケット。サッと取り出すことが多い、一番外側のものです。
ほとんどのバックパックにおいてこの1軍ポケットは小さめに作られていますが、OGIOは違う。ジッパーから下の深さは22cm、横幅は26cm程度あるので、広いんです。
広いメリットは単に「取り出しやすい」ことですが、毎日使うバックパックにとっては重要な指標。日々のストレスにも関わってきます。
そして2軍ポケット。ちなみにこの「1軍」「2軍」というのは使用頻度で分けてます。開けたり閉めたりする頻度の高いポケットは自動的に昇格するシステムです(個人的なルールです)。
そういうわけで2軍ポケットにはフリスクや目薬、メガネ拭きといったアイテムを。構造上ジッパーが隠れていて存在感が薄いので、普段は見えません。
「外側からは見えないけど、使い勝手はいい」というこの2軍ポケットが結構好きなんです。
メインポケットにも荷物は入れていますが、実際に使っていると、カメラ、ノート、ペンケース、ワイヤレスイヤホンケース、モバイルバッテリーといったものは意外と取り出す頻度が少ないので、3軍です。
ですので、今のところバックパックを購入する上で優先するのは、1軍2軍。正直メインポケットはあまり気にしていません。
そして、これまでは全く必要なかったPCポケット。数年前から一応WEBの業界に入りPCを持ち運ぶ機会も増えたので、気になりはじめました。
ジッパーのシーム加工もわりと好き。ツルツルした加工のことです。
シーム加工が全体的に目立ってしまうと、いかにも「高機能バックパックです」感が出てキモいな~と思ってしまうのですが、このくらいならOK。
大事なポイント。それは電車時
電車通勤の人は体験していると思いますが、満員電車だとこのように前で背負っています。このときの“背負い具合”も大切。
厚みがあると前の人にぶつかるし中身が圧迫される。あとベルトが多いとピロピロしてすれ違う人に引っかかったり、引っ張られたりしてしまう。
バックパックを購入するときは使用シーンを想定して、背中だけでなく前でも背負って確かめるのが正解ですよ。
なにより「人と被らない」のでうれしい
このバックパック、とにかく全ての面で自分に合っていて、嫌なところがないんです。12,000円(税抜)と、機能押しバックパックとしては安いし。
デザインも好き。ポケットが多すぎてごちゃつくとなんだかな~と思い、最近よく見るポケットが全くないのも味気がない。ちょうどいいんです。
つまるところバックパックに1番求めるものは「自分の周りの人と被らない」ですが、OGIOはまだ街で出会ったことがありません(自分調べ)。
これは非常に大切なことです。優先順位としては①被らないこと②1軍ポケットが大きいこと③PCポケットがあること。今後変わるかもしれませんが。
高校生から今に至るまで、試行錯誤と迷走ばかりでした。最後にバックパックの履歴書を置いておくので、参考までに。
バックパックの履歴書
PORTER信奉期(高校1年):エナメルバッグ(サッカー部や野球部が揃いもそろって背負っていた、あのツルツルのバッグ)を卒業し、バックパックデビュー。時代的にも「とりあえずPORTERだろ」と思って使用。教科書やノートを入れるにはサイズ感が合っておらず絶大なる違和感が。patagonia優越期(高校2年):兄弟からもらった「patagonia」。都会の方では人気であるという裏のない情報を盾に「え、patagoniaだよ? 知らないの?」と吹聴する日々。
And A妄心期(大学1年):多くの大学生がEASTPAK的な、古着っぽいバックパックを持つ中、「他とは違う感」を出すために購入したのがAnd Aのバックパック(ショルダーストラップが取り外し可能で、手持ちにできる2way)。手持ちすることはなく、ショルダーストラップが肩に負担を与え、全く使い物にならず。
フリークスストア安定期1(大学2年):セレクトショップに売っているバックパックなら失敗しないであろうと「WILDERNESS EXPERIENCE」というブランドを購入。大学や街で被りまくる。
やっぱりpatagonia期(大学3年):patagoniaへの厚い信頼を取り戻すが、とはいえ「他とは違う感」を引きずるあまりビジネスバッグ(リュックにも変形するもの)をセレクト。大きすぎて商品のパフォーマンスを発揮することができずに、すぐ葬り去る。
フリークスストア安定期2(社会人1年目):新卒最大の汚点「横並び精神」が芽生え、被ること前提でまた「WILDERNESS EXPERIENCE」を購入。
それでもpatagonia期(社会人4年目):キャンプやBBQの機会が増え、patagonia愛を取り戻す。OSHMAN’Sでコレを購入するものの、身体のサイズと合っておらずメルカリで売る。
スポーティーなナイキ期(社会人5年目):フットサルの機会が増えたこともあり、メルカリでナイキのリュックを購入。容量大きめで普段の生活だと持て余すこと限りなし。今では荷物が多い日に限り出現させる。
マスターピース掘り起こし期(社会人6年目):社会人3年目あたりに購入してあまり使っていなかったマスターピース。高額だったので大切に扱っていたものの、PCを入れていると明らかに弱っていく様を目の当たりにして、反省。
OGIO満足期(現在)
気づいたことは、「patagoniaってすごいな」ということと、「これまで使ってきたバックパックを振り返る」ことの楽しさ。
履歴書づくり、イラストなんかも書けばより楽しくなりますよ。みなさんもぜひやってみてください!
OGIO ALPHA CORE CONVOY 320 BACKPACK 19 JV [OGIO]