• このエントリーをはてなブックマークに追加
ゆるランを始めたい人へ。ランニングで社会貢献ができる「プロギング」、やってみない?
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ゆるランを始めたい人へ。ランニングで社会貢献ができる「プロギング」、やってみない?

2021-12-15 14:00
    コロナ禍で運動不足になったり、ちょっと体重が気になったなどの理由で、ランニングを始める人が増えたそうです。

    最初にウエアとシューズさえ揃えてしまえば、ひとっ走りするには経済的にもうれしいところ。

    そんなランニングが再注目される中で耳にしたのが「プロギング」。

    どうやら走ることで街に貢献できる仕組みだそうで、11月に行われた「NB TEST RUN SHIBUYA」に行ってみました。

    プロギングで街を楽しむ

    (cap)左から、山本まさみさん(モデル・ラジオパーソナリティ)、小澤真琴さん(ニューバランスジャパン)、茂谷逸平さん(イーデザイン損保)、三原勇希さん(モデル・タレント)。

    11月のとある土曜日。これからの街や公園とランナーの関係性を考え、新しいランニングカルチャーを探るイベント「NB TEST RUN SHIBUYA」が、東京・代々木公園を拠点に開催されました(開催:2021年11月6日/主催:ニューバランスジャパン、渋谷未来デザイン、代々木公園サービスセンター)。

    本イベントは、1日を通してさまざまな催しが行われましたが、なかでも「走ることで街に還元」をテーマに掲げた「プロギング」に注目してイベントに参加しました。

    そもそも「プロギング」とは? 「走ることで街に還元」とはどういうことなのでしょう?

    当日は、東京・代々木公園のパノラマ広場にて、トークセッションが行われ、ランナーがいつも気持ちよく走らせてもらっている街に何か還元できることはないのかについてトークが繰り広げられました。

    この日登壇したのは、ニューバランスジャパンの小澤真琴さん、イーデザイン損保の茂谷逸平さん、モデルでタレントの三原勇希さん。司会はモデルでラジオパーソナリティの山本まさみさん。

    山本さんが、「どんなふうに街ランを楽しんでいるか教えてください。また、ランニングで街にどんな還元ができると思いますか?」と質問すると、登壇者からはさまざまなアイデアが。

    街ランは、普段は見落としがちな街の変化に気づけたり、新しい発見に出会えるのが楽しいです。街に還元できることとしてまず思い浮かぶのはゴミを拾いながらランニングする“ブロギング”といった、街をきれいにしながら走ること、でしょうか。(小澤さん)

    『ここのライブ最高だったな』など、当時の記憶をなぞる“思い出ラン”を楽しんでいます。街の魅力の再発見だけでなく愛着も増していきます。街ランをしたことで思い出したお店に再度行く、といった行動が還元になっているかもしれません。(茂谷さん)

    街ランはとにかく飽きないですよね。情報のリサーチやインプットにも役立っています。インターネット検索だけではたどり着けない、偶然の発見があるのも新鮮です。趣味のランニングが街のパトロールに貢献できていたらうれしいなと思います。(三原さん)

    「ランニングで街に還元」という、この言葉だけを聞くと、「できることなんてあるだろうか?」と考えてしまいますが、登壇したみなさんのお話によれば、その手法はさまざまです。

    毎日の移動距離がリワードに変わる

    アプリ「ノルク」をダウンロードする参加ランナー。

    続いて、話題は「ランニングとアプリ」の話に。

    コロナ禍もあり、大会連動型ランニングアプリや冒険ゲームと位置情報を組み合わせたアプリなど、運動や移動と連動するアプリが注目されました。この日話題となったのも「人々の移動」に関する新アプリ「ノルク」について。

    このアプリは「移動をするとマイルがたまり、そのマイルをリワード(特典やサービス)にかえられる」というもの。開発元であるイーデザイン損保の茂谷さんは「より健康的でエコな移動手段を選ぶことでマイルが貯まりやすくなる」と語ります。

    「ノルク」は、移動手段をマイルに変えるアプリです。移動は、徒歩、ランニング、車、電車、何を選んでもOKですが、移動手段でマイルの貯まり方が違います。

    たとえば車で1マイル移動したとします。もしもこのとき自転車を使っていたら5倍の5マイルがたまり、ランニングや徒歩だった場合は10倍の10マイルになります。

    つまり、健康的でエコな移動の選択によって、マイルが貯まりやすくなるんです。(茂谷さん)

    「まさに走ることで街に還元できるサービスですね!」と山本さん。貯まったマイルはリワードと交換できるそう。

    「交通環境の改善に貢献したい」という思いで開発された「ノルク」を利用することで、CO2排出量の少ない移動手段を選ぶきっかけにもなり、利用者が増えれば環境課題解決にもつながるということ。

    「ノルク」は今月12月にリリース予定ですが、当日のイベントでは、テスト版の「ノルク」を起動しながらプロギングをしてみることになりました。

    プロギング、思った以上に楽しいぞ!


    トークセッション終了後、いくつかのチームにわかれていよいよプロギングスタート。代々木公園をスタートし、青山・外苑前駅あたりで折り返して再び公園まで戻りました。

    やることはいたって簡単です。目の端でゴミを探しながら、スローペースでランニング。ゴミを見つけたら止まって屈み、トングで拾ってゴミ袋へ。

    入れたらまた立ち上がって走り出す──この一連の動作だけでも、効果的なトレーニングになりそうです。ゴミを拾うために道端の小さな段差を細かく上ったり下りたりするのも地味に足にきます。

    拾ったゴミの中でいちばん多かったのはタバコの吸い殻でしたが、中にはワインの空き瓶やビールの空き缶も。こういった“大物”とは、裏通りでの遭遇率が高めでした。当日の参加者たちは拾っているうちにだんだん楽しくなり、プロギングに熱中。参加者である小学生2人組が、先頭をきって夢中でゴミを集めていたのも印象的でした。

    後半は余裕も出てきて、参加者同士で街並みについて話したり、小腹が空いてきたせいか、通りすがりのラーメン屋さんに目を奪われたりも(笑)。ゴミを拾いながら、たっぷり街を堪能しながら走ることができました。

    1時間程度でゴール。参加者からゴミ袋を回収しましたが、予想以上のゴミが集まりました。

    今回「ノルク」で貯めたマイルは、参加者全員分をあわせて代々木公園へドネーションすることになり、公園内で使用するゴミ拾いグッズの購入にあてられるとのこと。このランのテーマである「走ることで街へ還元」、しっかり完遂できました。

    プロギングは、仲間や家族と一緒だとより楽しめそう。スローペースなので会話をする余裕もあり、ゴミを拾っているうちに話題が環境問題などに広がっていったりするのも新鮮です。

    走ることで街を綺麗にすることができ、街の変化や起伏も楽しみながら、宝物探しをする感覚。さらにノルクを使えば、宝ならぬマイルがたまり、環境保全にも役立ちます。

    走ることに抵抗があるなら、こういった楽しみ方もアリ。

    運動不足だなと感じているなら、ぜひ体験してみてほしいランニングスタイルです。

    あわせて読みたい:

    「New Balanceと言えばグレー」は、自他ともに認めるイメージカラーでした。その秘密を広報の小澤さんにこっそり聞いてみたよ - ROOMIE(ルーミー)


    ワークマンの超軽量・ランニングシューズには、長時間履いても軽やかな理由があった。コレで2,000円以下は驚きだ…|マイ定番スタイル - ROOMIE(ルーミー)
    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2021/12/783726/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。