巾着バッグってこんなに便利だったんだ…。 牛皮の美しさと機能性が組み合わさった隠れた逸品です
DIYをしてみたいけど、何から始めたらいいかわからない……という方も多いのではないでしょうか。
そんなDIY初心者でも、まず何よりも簡単にできるのは“貼る”こと。部屋が全部真っ白な壁だとしても、部分的に壁紙を貼り変えるだけで、お部屋全体の雰囲気ががらっと変わります。
手軽に試せるけど、模様替え効果はバツグン! それを教えてくれたのが、今回取材させていただいた遠藤ほのかさんです。
名前:遠藤ほのかさん(不動産業)、ご主人(単身赴任中)場所:千葉県習志野市
面積:56㎡(2LDK)
家賃:16万円(管理費込み)
築年数:8年
間取り図(編集部作成)
ほのかさんは、主にPinterestを見て日々お部屋づくりの研究をしているといいます。
ときに和風、ときに北欧風。さまざまなテイストが織り交ぜられたお部屋に込められた工夫とアイデアを伺いました。
■目次1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 暮らしのアイデア
5. 残念なところ
6. これからの暮らし
この部屋に決めた理由
現在のお部屋に住み始めるまでは、妹さんと暮らしていたというほのかさん。
ご結婚を機に千葉県・習志野市で暮らし始めたとのことですが、物件を決めるにあたって何が決め手になったのでしょうか。
「私の職場と夫の職場から考えて、ちょうどいい距離感の場所で物件を探していました。ちょうど中間地点にあたるのがこの辺りだったんですよね。それで、3つくらい候補の部屋が見つかりましたが、このエリアって意外と家賃が高くて……。
家賃・間取り・駅へのアクセス等を考えたときに、このお部屋がベストだと感じたので、ここ決めました。ただ、結婚して住み始めたはいいものの、その直後に夫が海外赴任になってしまって(笑)。
いまは離れて暮らしていますが、私も1~2年後には休職して夫が働いている国に行く予定です」
お気に入りの場所
植物に囲まれたリビングインダストリアルな雰囲気に仕上がりつつ、どこか北欧寄りなテイストも感じられる、リビング。
シックなカラーリングがメイン……かと思いきや、差し色的にさまざまなアイテムを活用されている様子も伺えます。
壁を見ると、たくさんの植物が吊り下がっていました。
「実家で暮らしている頃から植物は好きだったのですが、コロナ禍に入ってから特にハマり始めました!
壁に掛かっている子たちは、ポトス、ジグザグカクタス、リプサリス、ラムローサ(リプサリス)という種類で、水やりの頻度も少なめなので手間なく育てられています。ポトス以外は1ヶ月に1回くらい、ポトスは1週間に1回くらいの水やりペースですね」
ずいぶん大きく育ったポトスは、そのうちカーテンレールに掛けてグリーンカーテンにすることも計画中とのこと。グリーンカーテンから差し込む光、気持ちいいんだろうなぁ。
リビングに置いてあるテーブルは、リラックススペースというよりも、最近ではモニターを持ってきてワークスペースになっているそう。
「これは仁平古家具店さんにお願いして、オーダーメイドで作っていただいたテーブルです。4人掛けでも使えるし、2人掛けでも使えるような絶妙なサイズ感が気に入っています。
もちろんここでご飯を食べることもあるんですけど、昔からキッチンとかで勉強するのが好きだったんです。なので、仕事をするにしても、ここのテーブルだと落ち着きますね!
足元のバーはこんな風に足を置けるんですけど、これも気に入ってるかな(笑)」
リラックスできるキッチンカウンターリビングにテーブルは置いてあっても、主にリラックススペースとして活用しているのはキッチンカウンター。
こんな素敵なバーカウンターがあったら、毎日お酒を飲んでしまいそう!
「ちょうどいい空間で落ち着くんですよね〜。カウンターがリラックス、リビングのテーブルは仕事用……といった感じで、最近は使い分けています」
元々は白い壁だったという、カウンターの下部。その面影は一切ありません。
「楽天で買った壁紙シールを自分で貼りました。サイズを測って何枚か合わせて、今ではこんな感じになっています」
「実はリビングの壁も元々は白かったんです。コンクリートの部分と、青緑の部分はどちらも壁紙シールで貼りました」
シールのチョイス、バランスも絶妙。簡単に剥がせるタイプのシールであれば、賃貸でも安心して模様替えできちゃいますね!
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ジャパンディを意識した寝室
「ジャパンディっていう北欧と和を組み合わせたテイストにしたくて、全体的に和風なものを取り入れました。
寝室とリビングでは照明も全く別物にしたりして、あえてテイストを変えて遊んでいます。
寝室の照明はイケアで買いました。この和紙みたいなランプシェードは約500円くらいで買えました。
中のランプは別売りなんですけど、合わせて3,000~4,000円くらいで手に入ったんです。この照明のおかげで和な雰囲気にグッと近づきました」
そういえば収納はどうしているんだろう……と思っていた矢先、ほのかさんがおもむろに寝室のドアを開きます。
「ここにはウォークインクローゼットがあるんです。お店のような陳列を意識して収納していて、バッグは見せる収納として自分で棚を設置しました」
お気に入りのアイテム
可動性を考えて選んだスチールラック「1万円くらいで買ったスチールラックです。大体シルバー系のものが多いんですけど、いい感じの緑色がみつかったのでコレをお迎えしました。
本当はミッドセンチュリーな高い家具も欲しかったんですけど、いずれ夫の仕事場である海外に行くので、動かしやすさ・解体のしやすさを考えてスチールラックを使っています。他の家具も、基本的には可動性を第一に選んでいますね」
テレビの代わりに愛用しているエプソンのプロジェクター「家にテレビを置いていないので、プロジェクターを活用しています。
結婚祝いでいただいたエプソンのプロジェクターで、YAMAHAのスピーカーも搭載されている高機能モデルなんです。
明るい時間帯はあまり見られないですけど、寝室の壁に映して楽しんでいますよ」
各地で手に入れたビールグラス収納に使っているのは、なんとイケアの本棚! ガラス貼りなので見せる収納として重宝するそうです。
「非売品のグラスが結構多いです。いただいたものとか、たまたまキャンペーンをしていて当たったり……みたいな感じで、こんなに増えちゃいました。
夫がラグビーをやっていたこともあって、日本でラグビーワールドカップが開催されたときのグラスもあります!
他にも、ラグビーのマークがついているものは大体そうかな。この辺りは、全部夫が集めたものですが(笑)」
このグラスで飲むとなぜかいつも以上にビールがおいしく感じるという、マルエフのグラス。ほのかさんのイチオシです。
これだけグラスが揃っていると、ビールに合わせてグラスを変える楽しみも生まれそう。お酒好きにはたまりません〜!
カッティングボードの収納にちょうどいいインディアンラック「HAY(ヘイ)で出会ったインディアンラックは、ラックの上に置く形で設置しています。本当はネジとかで壁に固定できるんですけど、賃貸だから……。
カッティングボードが好きなので、前は吊るして収納していました。でも、今の家になってから吊るす場所もなくなったので、こういう風にカッティングボードを収納できるのは重宝しています」
暮らしのアイデア
イラストやラグを部屋の差し色にいまは全体的に寒色で統一されているようにも感じますが、それでいて温もりもあふれたほのかさんご夫婦のお部屋。配色にはどのような工夫が施されているのでしょうか。
「カラフルな色味を取り入れすぎると空間が発散するような感覚があるので、そのバランスは考えるようにしていますね。
全体的に寒色のイメージで仕上がっていますが、寒色ばっかりだとつまらないのでピンクっぽいイラストや植物も差し色的に取り入れました。カラフルなラグも敷いているので、そのような部分でアクセントになったらな〜と思っています。
それと、ワインセラーやリビングのチェアは黒をチョイスするなど、適度に黒を取り入れている点もポイントです」
あえて低いベッドを選ぶ大きなベッドながら非常に開放感を感じられる寝室にも、ある秘密がありました。
「寝室はシングルベッドを2つ並べていて、圧迫感が生まれないようにあえて低いベッドフレームを選んで置いています。
そうすることで部屋が開放的になって、広く感じられるんです。ベッドのフレームは楽天で買ったものですが、しっかりサイズを測って買ったら問題ありませんでした」
縦と横のラインを揃えて配置するたしかに、縦と横の線が揃ってる!
「サイズ測るの、大好きなんです。
キッチンは縦や横、奥行きまで揃うように工夫して配置しました。ゴミ箱も景観を損なわないように、隙間にスッと入るようなものをチョイスしています。
でも、ここまで線が揃ったのは私も驚きで、『天才じゃん!』って自画自賛しちゃいましたね(笑)」
場所によっては、貼らずに敷くリビングの壁とバーカウンターだけではなく、実はトイレと洗面所の床もご自身で張り替えたのだとか。
“張り替える”という行為ひとつで、賃貸でもここまで部屋全体を変えられるものなんだなぁと、改めて感じさせられます。
「新聞紙をざ〜っと広げて凹凸の部分を型取りして、クッションフロアをその新聞紙に重ねてから、ハサミで切りました。
ただ、面積が小さいので実はまだ貼ってなくて、ただ敷いてあるだけなんです。部屋の凹凸のおかげで動かないので、テープを貼らなくても大丈夫なんですよね。
トイレは曲線部分を切り取るのが大変だったんですけど、なんとか頑張りました!
このシートは楽天で買ったんですけど、たしか4~5,000円くらいで買いました。大きいのを1枚買っておけば、切り分けて使えるのでオススメです」
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残念なところ
キレイすぎて遊ぶ余白がない「水回りも広いし、何よりキレイで住みやすいんですけど、あまりにも整いすぎていて遊ぶ余白が少なかったなぁとは感じています。
前の家は築40年くらい経っていたので、DIYのしがいがありました。でも、この家は築8年と新しく、いい意味でDIYの隙がなくて……。
その中でも、いじれそうなところはどこかな?と考えたときに、まずは“壁紙や床を張り替えること”にたどり着いたんですよね」
これからの暮らし
「最初にもお話しましたが、1~2年後には休職して、夫が現在働いている国に移住しようと思っています。
海外に行ったらまたおうちを改造して、かわいくしたいですね。その国の家具屋さんとか、不動産屋さんのことはまだよくわかりませんが、その国ならではのテイストも楽しめたらいいなと感じています」
遊ぶ余白がない整ったお部屋でさえ、さまざまなアイデアを取り入れて唯一無二のお部屋に仕上げたほのかさん。
海外に移住したあとは一体どんなお部屋が完成しているのでしょうか。ほのかさんご夫婦のこれからの暮らし、まだまだ目が離せません。
自分好みにとことんDIY! 賃貸物件でできることを最大限に発揮した、1K(32㎡)のふたり暮らし(渋谷区)
アウトドアと兼用できるモノ選び。DIYで収納を拡張するふたり暮らしの2LDK(岩手県盛岡市)