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第十三章 人間――悪・可塑性・人種|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 1日前
6、制作の哲学――他者性のオン/オフ制作者は、素材=ハードウェアとしての他者を象る。これは他者性の創設である。しかし、この被造物が制作者と合一するとき、他者性はむしろ打ち消される。制作者にとって、素材の他者性はときにオンになり、ときにオフになる。さらに、制作者自身も自らの制作物の魅力や恐怖に屈する...
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第十三章 人間――悪・可塑性・人種|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 5日前
1、悪の発明――ラス・カサス的問題文学にとって世界とは何か。私は歴史的な見地から、その問いを初期グローバリゼーションと紐づけた。世界とはたんに空間的な広さを指す概念ではなく、異質なものとの接近遭遇がたえず起こる場である。異なる歴史、異なる習俗、異なる人間との関係の集合体としての〈世界〉――その成立に...
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異能バトルマンガと特殊設定ミステリの二重らせん。
コメ0 弱いなら弱いままで。 6日前
宣伝デス。 マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」に「大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす!」という長いタイトルの記事を掲載しました。 ご一読のうえ、拡散にご協力いただければ幸いです。https://www.maruhan.co.jp/east/...
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モモ
コメ2 藤沢牧場公式チャンネル 3週間前
「モモ」という小説をご存知ですか?1973年に発行されたドイツの児童文学作品ですが、日本では大人気で発行部数はドイツの次に多いそう。なぜ、急にそんな古い小説の話になったかというと、実は、最近読んだ「九条の大罪」の主人公九条が言う、「自分の子供ができたときに読ませたい本」の中のひとつだったからです。作...
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この恋、ハラスメントか純愛か…映画『蒲団』斉藤陽一郎インタビュー「ダメな主人公に自分のダメさで寄り添うように演じ
コメ0 ガジェ通 4週間前
日本文学史における私小説の出発点と言われている田山花袋の不朽の名作を、舞台を明治から令和に移して映画化した『蒲団』が公開に。主人公を小説家から脚本家に設定を変え、現代劇として新たな命を与えました。主人公・時雄役を、映画『EUREKA』など青山真治監督の常...続きを読?
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この恋、ハラスメントか純愛か…映画『蒲団』斉藤陽一郎インタビュー「ダメな主人公に自分のダメさで寄り添うように演じ
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 4週間前
日本文学史における私小説の出発点と言われている田山花袋の不朽の名作を、舞台を明治から令和に移して映画化した『蒲団』が公開に。主人公を小説家から脚本家に設定を変え、現代劇として新たな命を与えました。主人公・時雄役を、映画『EUREKA』など青山真治監督の常...続きを読?
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第十二章 制作――ハードウェアの探究|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 4週間前
6、制作の哲学――他者性のオン/オフ制作者は、素材=ハードウェアとしての他者を象る。これは他者性の創設である。しかし、この被造物が制作者と合一するとき、他者性はむしろ打ち消される。制作者にとって、素材の他者性はときにオンになり、ときにオフになる。さらに、制作者自身も自らの制作物の魅力や恐怖に屈する...
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第十二章 制作――ハードウェアの探究|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 1ヶ月前
1、読むこと、見ること、作ること私は前章で、近代小説の主体性の源泉が「読むこと」の累積にあることを示した。一八世紀の書簡体小説では、登場人物たちが大量の手紙を送受信し、相手のテクストにエントリーし続ける。手紙はいわば瞑想用のアプリケーションであり、心(主観)の状態をその揺らぎも含めて、きわめて詳...
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<菊地成孔の日記 2024年3月24日~4月1日記す>
コメ9 ビュロ菊だより 1ヶ月前
この1週間、ずっと掛かりっきりだったのは2期スパンクハッピーのイベント準備と、ぺぺのアルバム制作に向けての宿題だけで、他に何もやれなかった。以下、内容が音楽制作に関することだけになるので、テクニカルタームとかが全くわからない。という人も出てくると思う。架空の文学だと思って読んで頂きたい。 ぺぺ...
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町山智浩の言霊USA 第716回「AAVE(African-American Vernacular English=アフリカ系アメリカ人日常英語)」
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
「出版社は黒人の本を求めてるんだ」「私じゃダメなのか? 黒人だぞ」 今年のアカデミー賞脚色賞を受賞した映画『アメリカン・フィクション』の主人公、セロニアス・エリソンこと通称モンク氏はアフリカ系の作家。父は医者、自分は名門ハーヴァード卒。大学で文学を教えている。書いているのはギリシア悲劇を現代に移...
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岡真理氏:ガザのジェノサイドを黙殺してはならない
コメ0 マル激!メールマガジン 2ヶ月前
マル激!メールマガジン 2024年3月27日号(発行者:ビデオニュース・ドットコム https://www.videonews.com/ )―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――マル激トーク・オン・ディマンド (第1198回)ガザのジェノサイドを黙殺してはならないゲスト:岡真理氏(早稲田大学文学学術院教授)―――――――――――――――――――――――――――...
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「三体」原作者リウ・ツーシンが語る『流転の地球 -太陽系脱出計画-』「小説を書いていた時に、なぜこのようなアイデア
コメ0 ガジェ通 2ヶ月前
SF小説「三体」原作者による同名短編小説を基に豪華キャストで映画化した『流転の地球 -太陽系脱出計画-』が、3月22日(金)より全国公開となります。本国でシリーズ累計2千万部を超える超ベストセラーとなり、SF界のノーベル文学賞と呼ばれるヒューゴー賞をアジ...続きを読?
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「三体」原作者リウ・ツーシンが語る『流転の地球 -太陽系脱出計画-』「小説を書いていた時に、なぜこのようなアイデア
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 2ヶ月前
SF小説「三体」原作者による同名短編小説を基に豪華キャストで映画化した『流転の地球 -太陽系脱出計画-』が、3月22日(金)より全国公開となります。本国でシリーズ累計2千万部を超える超ベストセラーとなり、SF界のノーベル文学賞と呼ばれるヒューゴー賞をアジ...続きを読?
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第十一章 主体――読み取りのシステム|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 2ヶ月前
6、教師あり学習――ゲーテのビルドゥングスロマンもっとも、セルバンテス以降もピカレスクロマンの影響力は持続し、一八世紀のヨーロッパではときに女性のピカロも登場した。デフォーの『モル・フランダース』にせよ、サドの『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』にせよ、その主人公はいわば不良の女性である。特に、...
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第十一章 主体――読み取りのシステム|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 2ヶ月前
1、一か二かルソーが自伝文学『告白』の冒頭で「わたしひとり。わたしは自分の心を感じている。そして人々を知っている。わたしは自分の見た人々の誰とも同じようには作られていない」と大胆不敵に宣言したことを典型として、近代ヨーロッパの文学は唯一無二の創造物である「私」の探究に駆り立てられてきたように思え...
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ゲースロ俳優『三体』のオファーを一度スルーしていた 「”でも君は『未来世紀ブラジル』に出演しているじゃないか”と返
コメ0 ガジェ通 2ヶ月前
Netflix は、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」クリエイターが贈る、世界的ベストセラーSF 小説の実写ドラマシリーズ「三体」を3 月21日(木)より独占配信します。“SF 界のノーベル文学賞”と言われるヒューゴー賞をアジア圏の作品として初め...続きを読?
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ゲースロ俳優『三体』のオファーを一度スルーしていた 「”でも君は『未来世紀ブラジル』に出演しているじゃないか”と返
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 2ヶ月前
Netflix は、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」クリエイターが贈る、世界的ベストセラーSF 小説の実写ドラマシリーズ「三体」を3 月21日(木)より独占配信します。“SF 界のノーベル文学賞”と言われるヒューゴー賞をアジア圏の作品として初め...続きを読?
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随想⑫ 吉備真備(岡山にて出生)が日中交流の礎
コメ32 孫崎享のつぶやき 2ヶ月前
日本の歴史の中で、吉備真備(持統天皇9年・695年―宝亀6年・775年は特異な存在である。古代、中世、日本の政治に関与した重要な人物は天皇家等と姻戚関係があり奈良・京都に生まれた人物である。吉備真備は右大臣にまで昇進しているが、現倉敷市で生まれている。地方出身者としては破格の出世である。、学者から立身して...
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第十章 絶滅――小説の破壊的プログラム|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 3ヶ月前
6、倒錯的な量的世界――スウィフト『ガリヴァー旅行記』『ロビンソン・クルーソー』への自己批評と呼ぶべき『ペスト』からほどなくして、一七二六年にスウィフトの『ガリヴァー旅行記』の初版が刊行される。この奇怪な旅行小説は、一八世紀の初期グローバリゼーションを背景として、人間の可変性や可塑性を誇張的に示し...
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あるクラシック曲の実は悲惨な背景の話:亜留間次郎
コメ2 【ブロマガ】科学はすべてを解決する!! ニコニコ秘密基地 3ヶ月前
今日は悲惨なモルモットの話ですが、ツナさんは無関係です。日本でモルモットと呼ばれている動物は英語でguinea pigと呼ばれています。これは首長鹿、ジラフがキリンになってしまったのと似ていて、本物のモルモットは全く別の動物です。オランダから入ってくるときに間違えられたのが原因と言われています。本物のモル...
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第十章 絶滅――小説の破壊的プログラム|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 3ヶ月前
1、冒険の形式、絶滅の形式小説をそれ以前のジャンルと区別する特性は何か。この単純だが難しい問いに対して、ハンガリーの批評家ジェルジ・ルカーチは『小説の理論』(一九二〇年)で一つの明快な答えを与えた。彼の考えでは、小説とは「先験的な故郷喪失の形式」であり、寄る辺ない故郷喪失者である主人公は「冒険」...
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週刊金融日記 第613号 ビットコインは2024年末までに1000万円超えます、ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義、香港で
コメ0 藤沢数希「週刊金融日記」 3ヶ月前
// 週刊金融日記// 2024年2月12日 第613号// ビットコインは2024年末までに1000万円超えます// ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義// 香港で美味しい蛇スープを食べました// 東京中学受験戦記// 他 こんにちは。藤沢数希です。 中国は春節(=中国の正月で今年は8連休)が始まり、不動産バブル崩壊で羽振りが悪く...
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愛子さまキャンパスライフは“超リア充”だった!《バンカラ年下男子と仲良し、発表資料は厚さ2倍、極秘就活…》
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
「こんな資料見たことない」「この参考文献、どうやって探してきたんだろう?」 コロナ禍に見舞われていた二〇二一年。学習院大学文学部日本語日本文学科(日文)の必修科目を履修する学生の間で、ある同級生が作成した資料が話題を集めた。天皇家の長女・愛子さま(22)である。
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小飼弾の論弾 #269 「学力で人間を上回ったAIと、AI時代に生まれた文学、ビッグテックが日本に積極投資する理由」
コメ0 404 SPAM Not Found 4ヶ月前
株の高値更新と「経済学というのは物理学プラス心理学」/NISAと楽天証券と日本の景気/「なんで満点じゃないんだChatGPT」と林譲治先生の新刊/AIエロと日本の「国家ブランド指数」/トホホ案件「神奈川の出願システムと富士通の郵便会計システム」/SLIMの月着陸と原子力電池について/
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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 4ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6、環境文学のビッグバン――フンボルトの惑星意識以上のように、ルソーやワーズワースが《自然》と心を同調させる歩行の技術を定着させたことは、文学史上のブレイクスルーと呼ぶべき事件であった。レベッカ・ソルニットが示唆するように、この技術は二〇世紀のモダニズム文学にまで...
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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 4ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、物質ともつれあった心の生成近代文学が生成したのは、環境に心を創作させる技術である。物質的な環境(自然)の記述が、心的なものの表現として利用される――この心と自然の共鳴現象が、近代文学を特徴づけている。例えば、小説における風景描写はたんなる記録という以上に、語り...
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随想⑤教育その1.米国、英文学を例、博士課程は二つの大きいテーマ(黒人、環境、理論等)の代表的文献各々百冊を選び
コメ27 孫崎享のつぶやき 5ヶ月前
我が家は4人家族、私と妻と息子と娘。年齢はこの順である。年齢上位を敬うという日本の伝統にしたがい、家庭内では何となく、子供たちの就職までは序列的なものがあった。 だが学歴となると、逆である。私は大学中退、妻は大卒、息子は修士、娘は博士である。博士は当然えらい。娘は時に議論の中で「私はDOCTOR...
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第八章 超‐感覚的なものの浮上――モダニズムの核心|福嶋亮大(後編)
コメ0 Daily PLANETS 5ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6、感覚の雪崩――ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』 ヴァージニア・ウルフの一九一九年のマニフェスト的な評論「現代小説」には、その重要な手がかりが記されている。ちょっとの間、普通の一日の普通の心を調べてみよ。心は無数の印象を――些細な、とてつもない、はかない、あるいは...
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第八章 超‐感覚的なものの浮上――モダニズムの核心|福嶋亮大(前編)
コメ0 Daily PLANETS 5ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、五感に根ざしたリアリズム 小説の台頭は、それ自体が世界認識のパラダイムの変化と結びついている。私はここまで、それを初期グローバリゼーションと植民地の拡大という政治的な観点から説明してきたが、そこに心理的な次元での変革が関わっていたことも見逃せない。例えば、英...
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夜ふけのなわとび 第1823回 林真理子「謦咳に接する」
コメ0 週刊文春デジタル 5ヶ月前
先週号の「週刊文春」の草笛光子さんのエッセイで、懐かしい名前があった。「岩谷時子さん」と。 その何ぺージか後で宮藤官九郎さんが、山田太一さんを悼んでいる。 このお二人に私はおめにかかったことがあるのだ。岩谷さんは、車椅子に乗った晩年に。こういうのを「謦咳(けいがい)に接する」というのではなかろ...
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「教養」と「リテラシー」を高める月刊誌 “α-Synodos”vol.318(2023/12/15)
コメ0 荻上チキの αシノドス 5ヶ月前
━━━━━━━━━━━━━━━━「教養」と「リテラシー」を高める月刊誌“α-Synodos”vol.318(2023/12/15)━━━━━━━━━━━━━━━━01 シノドス・オープンキャンパス「メタ倫理学」佐藤岳詩佐藤岳詩北海道岩見沢市生まれ。専修大学文学部教授。博士(文学)。専門はメタ倫理学、応用倫理学。主な著作に『メタ倫理学入門』(勁草書房、2017)、...
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石原莞爾と東條英機:その26(2,214字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
新聞全体の発行部数は、ちょうど大正に入ったくらいで最初のピークを迎える。そこまでは右肩上がりに成長してきたが、ここで伸びが鈍化し、やがて過当競争の時代に入る。そこから、生き残りをかけた熾烈な部数獲得競争が始まるのだ。そうして各新聞社は、部数獲得のためになりふり構わなくなる。まず何をしたかというと...