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コラム『結論未満』第7回「題名が決まらない」
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2026/10/15
コラム『結論未満』第8回「眠らない物語は休日の夢を見るか」
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コラム『結論未満』第9回「黄金の鎖を短くする」
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2026/10/29
コラム『結論未満』第10回「五十年目の家紋」
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2026/11/05
コラム『結論未満』第11回「レジは僕を客と認めない」
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2026/11/12
コラム『結論未満』第12回「幕が開いても終わらない」
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2026/11/19
コラム『結論未満』第13回「届くもの、出てゆくもの」
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コラム『結論未満』第14回「きかいじま」
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2026/12/03
コラム『結論未満』第15回「運命の饗宴」
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2026/12/10
コラム『結論未満』第16回「扉が閉じるまで」
コラム『結論未満』第6回「死者のカーテンコール」
結論未満
第6回「死者のカーテンコール」
正確な人数は分からない。数えたことがないし、いまから数えようとも思わない。分からないくらい死なせてきた、というのが一番正確な答えである。現実であれば、とっくに世間を震撼させている。
一番最初に書いた『スエサンヤマサンのおもちゃ会議』では、メルヘンチックな短編集だった。誰も死んでいない。次に書いた、ピースピット旗揚げ公演の『タイガー』も、夢野久作の『ドグラ・マグラ』に影響を受けた胎児の見る夢の話だったので、誰も死んでいない。
こうして振り返ると、脚本家としての出発は意外に平和である。
その次の『有毒少年』では、登場人物のほとんどが最初から死んでいるという設定だった。誰も殺していない作品の次に、ほぼ全員が死者という作品を書いている。急旋回にもほどがある。
ただし、『有毒少年』には生きている人物が二人いた。主人公である有毒少年と無毒少女だ。そのうち、有毒少
コラム『結論未満』第5回「他人の傷」
結論未満
第5回「他人の傷」
三歳の頃である。
近所の公園へ遊びにいっていた僕が、顔面を血だらけにして家へ帰ってきたらしい。もちろん、その頃の記憶はない。のちに母から聞いた話である。
なぜ、そんなことになったのかは分からない。母も、血だらけで帰ってきた三歳児を前にして、ずいぶん心配したことだろう。顔面を血だらけにした三歳児など、そうそう家へ帰ってくるものではない。血だらけでは済まず、死んでいたらどうするつもりだったのか。当時の僕に尋ねてみたいが、本人はなにも答えてくれない。なにせ、いまの僕がその本人であり、なにも覚えていないのである。
三歳児を一人で公園へ遊びにいかせるというのも、ずいぶん時代を感じる話だ。だが、今回の焦点はそこではない。
母が昔を懐かしみながらその話をするたび、僕はまるで他人の幼少期を聞かされているように感じていた。かわいそうな子どもだとは思う。母はさぞ驚いただろうとも
コラム『結論未満』第4回「完全勝利」
結論未満
第4回「完全勝利」
僕は、流行に乗らない。
こう書くと、世間の熱狂に背を向ける孤高の人のようだが、実際はそれほど格好のよいものではない。たまごっちが日本中で育てられていた時も、『半沢直樹』の「倍返し」が飛び交っていた時も、タピオカを求めて行列ができた時も、特になにもしていなかった。
ラグビーワールドカップ日本大会、アニメ『鬼滅の刃』、東京オリンピック・パラリンピック、大谷翔平、WBC、『VIVANT』、大阪・関西万博。日本中がそれぞれに熱狂していることは知っていた。だが、その輪の中へ入ってみようとは思わなかった。そもそも僕はテレビをほとんど観ない。スポーツ観戦にも、人生で一度も興味を持ったことがない。
演劇と出会ってからは、ずっと演劇に明け暮れてきた。みんながなにかに熱狂している時、僕はたいてい脚本を書いているか、稽古をしているか、次の舞台のことを考えていた。流行の外側にい
末満健一ブロマガ
脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー。1976年6月18日生。大阪府出身。2002年演劇ユニット「ピースピット」を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動 を行う。2012年4月からワタナベエンターテインメント関西事業部にて立ち上げられた劇団「劇団Patch」の総合演出を務めた。終末観や退廃美が特徴的な脚本・演出に独自の魅力が光る。特技はグラフィックデザイン。近年の代表作には、『COCOON 月の陰り星ひとつ』『マリーゴールド』『グランギニョル』『K』『刀剣乱舞』などがある。
http://www.watanabepro.co.jp/mypage/60000017/月別アーカイブ
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