「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2019年6月25日(火)配信その1をお届けします。
次回は、2019年8月20日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2019/07/09配信のハイライト(その1)
- VRカメラと「動けない人のためのVR」の可能性
- 7pay事件で一番ダメなのは誰だったのか
- オムニ7への対処法と「他人ごと」だった記者会見
- 生き残るのはLINE Pay?
- パスワード問題と「本人認証は政府がやるべきだった」
- 印紙の二重課税と選挙と「お金の配り方」
- 「臓器移植の未来」と「人間の神経速度が速くなる?」
- ユニバーサルメモリがプログラミング言語に与える影響は
- 「漫画村」などの「雑な事件」と「共通テスト改革ではだれが得する?」
VRカメラと「動けない人のためのVR」の可能性
【00:00:00】
山路:今日はタイトルにもあったように、7payの話とかがメインになってくるんじゃないかと、アハハ、グッタリしてる、かなり脱力してますよね。
小飼:かなりグッタリしてるというのはですね、やっぱりなんだかんだいって、セブン-イレブンはヘビーユーザーなんですよ。もう散歩の時に飲み食い、そこでビバークするというのか。
山路:ビバーク(笑)。ポケモンGOで相当歩いてますもんね。なんか最近。
小飼:そうなんですよ。最近と言わずにここ数年そんな感じですけれども。
山路:アハハ、じゃあまあグッタリする話とかも続いてくると思うんで、最初にちょっと。
小飼:1番近いセブン-イレブンが、駅の出口すぐで、でも駅の出口すぐというのは、ちょうど佃大橋をまたいだところにももう1つあるし、さらに交差点3つくらいあるんですよね。いずれも繁盛しているという。
山路:なんか凄いドミナント戦略っていうんですか、面で押さえて行くみたいな感じの。
小飼:それだけやってもまあけっこう大きな住宅街なので、需要も旺盛なので。
山路:じゃあけっこうわりと。
小飼:今のところあんまり客の奪い合いにはなっていないというのか、微妙に店舗によって置いてある商品が違ってたりするんですけどね。
山路:それだけでもでかいところだから、今回のショックなんですけど、まあその話に行く前に、軽いネタからちょっといきますか。最近というか先週、夏休みをとりまして、宮古島に行ってきたんですよね。そのためにちょっと買って持って行ったのがこういうカメラなんですけども、映りますかね? これKANDAOというメーカーの QooCam(クーカム)といういわゆるVRカメラになるんですかね。
小飼:RICOHのTHETAよりも長いですね。
山路:これがけっこう面白いギミックがあって、これは普通の360度の魚眼レンズ使った全周のやつを撮れるんですけど、これをこういふうにやると180度の3Dの画像が撮れるんですよ。
小飼:ああなるほど。
山路:これは切り替えでいいんですよ。非常にこの、しかもこれが切り替えボタンとかじゃなくて形で3D撮ってるっていうのがわかるという。
小飼:面白いですね。
山路:これけっこう専用のアダプタなんかもよく出来てて、これが断面図が楕円形になっているんですよね。わかります? この断面が。こうやって曲げた時にピッタリ綺麗に。
なかなか握りやすくてデザインもいいんですけど、これもなかなかよく出来ているもので、これでもう用意が出来たんですけども、面白いことに5GHzのWi-Fiで、普通にこのiPhoneの方と連携するようにもなります。
これでちょっとこういうふうにiPhoneの方から、もうここで動画の、これiPhoneの画面映りますかね? ここのスタジオでこのVRカメラを使ったところで大して綺麗なものが映るわけでもぜんぜんないんですけど。
小飼:おお来た。来た来た。
山路:こういうふうにリアルタイムでプレビューできたりするんですよね。こんな感じでサクッとけっこう使えて、ここに来る前に先程、渋谷で、渋谷のあれ? ちょっと待ってくださいね。渋谷のこのスクランブル交差点で撮った映像がこちらになります。こんな感じで、こういうふうに。
小飼:おお綺麗綺麗。
山路:こんな感じで、しかもそれをiPhoneアプリ上でタイムラプスとかの効果をかけて、そのまま動画に吐き出してFacebookに投稿とかができちゃたりするんですよね。けっこうなかなか面白い。さらにこう3Dで撮ったやつなんかだと、これ3Dじゃないかな、これか? これかな、これちょっとわかりにくいかもしれせんけど。
小飼:ああ、ぐらついてる。
山路:ちょっとこれ、揺れて見づらいけどすみませんね、素人なんで。
小飼:これはどこの植物園かな?
山路:これは宮古島のユートピアファームという農場がありまして、そこについてる。これが普通にというか、3Dになっているんですよねもう。
小飼:ああ確かに右側とか。
山路:そうそう。これなんかは先程Facebookの方に投稿してみたんですよ。これがここのところをリンクをこうやって貼ると、植物園。今、出てるかな? これをPCではダメかもしれないですけど、iPhoneのFacebookアプリで見るとこのちゃんとVRで楽しめたりするという。
小飼:ああなるほどね。
山路:それこそ100円ショップなんかで売ってるスマホ用のVR体験の安いグラスとかあるじゃないですか、ああいうやつで見ると立体にみえたりとか、更にFacebookの画面上でいろいろ視点を動かしたりとか出来る。Oculus Goでもこれを見られるという。最近弾さんOculus Goとか使ってたりします?
小飼:ええとですね、じゃなくて、お前もまだQuestやってないのかっていうふうに言われるんですけども、今月中には始めようかなと、まあちょっと手隙ではないんですけど、でも疲れるのなんとかしたいですね。
山路:やっぱ蒸れますしね。いくら最近よく出来てるといっても。え? 始めるっていうのは開発とかを、ちょっとやってみるということですか?
小飼:でなくて、とりあえずQuest買って、集まっているところがあるじゃないですか、そこに来いみたいなお誘いが複数から来てるんですけども。
山路:なるほどね、VR会議用にっていうことなんですね。
小飼:まあそういうことですね。
山路:実用的に今十分使えそうな感じなんですかね?
小飼:少なくともVR動画を見るのには十分ですし、Questの方はもっと微妙なコントロールが出来るじゃないですか。
山路:じゃあなんかリモートワーク的な弾さん、ますます会社とかには実際にはリアルに出かけていかなくなるかもしれない。
小飼:でもね、そういうんじゃなくて、これもそうなんだけども、もっと存在を感じさせない、less intrusiveなデバイスってないのかな? 要は自分がもうそのまま見ているものが、そのまま録画されて配信される。
山路:まあGoogle Glassがそれをやろうとしたんでしょうけどね。あとAppleもやろうとしてるのかもしれないけど。
小飼:まあ要するにドライブレコーダーならぬ、ライブレコーダーとでもいいのか。
山路:ちょっと自分でしばらく使ってみて思ったんですけど、こういうのって意外にその意識して撮るっていうんじゃなくて、なんというんですかね、ずっと撮影して後から切り出すという感じの写真撮影のスタイルになってくるというのが。
小飼:それでもスイッチをオンして、狙わなきゃいけないじゃないですか。
山路:まだそうですけどね。そこまで来るのってタイムスパン的にはどれくらいなんでしょうね。技術的にそのバッテリーの持ちとか、あとそういう小さなレンズで撮影して、なおかつ長時間やるとなるとどれくらいなんでしょうね、技術的な。
小飼:いや解像度とかが低くていいのであれば、かつ固定焦点でいいのであれば、もう実用化してるともいえるじゃないですか。バッテリーくらいですね。
山路:なんかクリップみたいなやつで自動で撮影するのってGoogleも出してましたよね、確か。
小飼:いや、だけどすっげえブレるんだよね。
山路:ああそうなんですか。使ってみました?
小飼:というのか使ってみた人が、録画したやつを見てみたという、まあそういうレベルですけれどもね。
「固定焦点は厳しいな」(コメント)
山路:これちなみにQooCamって、後からフォーカス変えたりとかできますけど。
小飼:うん、厳しいけれども、今見ているのをそのままやるというのであれば、撮影者の目がどこにフォーカスしているのかというのを読み取らなくちゃいけなくて、それこそキャノンの瞳で操作をするという、だから瞳を読むというような技術がいるんですけども。
山路:なるほどね、あとそのちょっとQooCamの話に戻ると、宮古島で普通に、これは別に仕事でも何でもなくて、ただ趣味で試しに使ってみようと思っただけなんですけれども。宮古島に滞在していたらTwitterのタイムラインに、「今宮古島にいて360度動画持ってる人いますか?」みたいなTweetが流れてきて(笑)、俺なんか持ってるなと思いましたけど。
小飼:凄い、凄いあれですね。
山路:そのTweetの主というのが、ハコスコの藤井さんってご存知ですかね? ダンボールで作った簡易VRを発売しているハコスコっていう会社のCEOの人なんですけど。
小飼:面識はないけど、ハコスコは知ってる。
山路:その方が、ちょっとハコスコのユーザーから問い合わせがあって、どうもこのなかなか大病にかかっちゃって余命僅かになったお子さんのために、宮古島旅行をバーチャルでもいいから体験させてやれないか、みたいな相談が寄せられたっていう。
小飼:そうだから、VRが動けない人のための福音になっているというのは、複数ニュースがありましたよね。だから病床にいる人ですとか、囚人ですとか。だから囚人のご褒美がVRになるというね。それはけっこうなるほどだなと。
山路:なるほどな、外に出すのはまずいけど、ちょっとテレビ見る感じでご褒美として、VRで外を体験する。はあ。「素晴らしい」(コメント)って、そうですね、なんかほんとに遊びで持って行ったVRがそうやって人の役に立つという、わりとミッションを与えられた感じで旅行としても充実したんでよかったですけどね。じゃあ早速、7payの話、行っちゃいますか。
7pay事件で一番ダメなのは誰だったのか
【00:13:46】
山路:長くなりそうでは……なるかもしれないですけどね。もうたぶん皆さんご存知だとは思うのですが、この7payがQRコード決済の、7payというかセブン-イレブンがQRコード決済の7payというサービスを始めて。
小飼:nanacoがあるのに。
山路:nanacoの還元率を落としてまで7payに誘導しようとして、3日目でしたっけ4日目でしたっけ。
小飼:いやもう、ああ止まったのがね。要はだからセブン-イレブンというのか、セブン&アイ・ホールディングス側で、確かに認識して止めたというのにそれくらい時間があるけど、でももう被害者は初日から出てましたよ。
山路:そうなんですか(笑)
小飼:もう本当にサービスインを手ぐすね引いて待ってたというのかね。
山路:あとそのちょっとびっくりしたのが、このそういう7payの事件で、この詐欺の実行犯が観光目的でサービスインの、1週間前から入国してたそうなんですよね。今リンクを出したんですけど。
小飼:主犯じゃなくて、所謂出し子という人でしょう。
山路:うん。それにしてもそのなんというか、こういうふうな脆弱性、もう脆弱性というも愚かなりみたいな感じなんですけど、そういう穴があるって知ってて、そういうふうに人材とかを集めてたりしたんですかね? っていう。
小飼:どうなんですかね? 記者会見によると、今までの被害総額って5千万ってなってて、いやそんな少ないはずないだろうっていうふうにも思うんですけれども。
山路:そうですか? 4日間で5500万円とかだったら多くないですか?
小飼:だいたい1000人弱で、5千万ですから、1人平均で5万? ただいっぱい被害受けた人はいっぱい被害を受けてる。まあでも最高のやつでも100万は届いてないみたいですけどね。
山路:うーん。
小飼:だから結局のところ、引き出すところでリアル店舗に出し子を寄こさなければいけなくって、そのリアルに接点があることが、1件あたりの被害額というのを小さくしてたという見方もできますね。十分大きいですよ。
山路:いや大きいですよ。
小飼:何十万単位で出たわけですから。だけどももしクレジットカードそのものがハックされてた場合というのは、桁がもう1個変わっちゃうわけですよね。
山路:ああそういうことか。それで少ないということだったんですね。
「タバコとかもので引き出す必要あったのかな?」(コメント)
小飼:まあ1番多いのは、Apple Storeですとか。
山路:コンビニに1万円とかのカードありますよね。
小飼:そうAppleのギフトカードと、Googleプレイはマックス5万までチャージできるのかな。あれ確か1000円とか500円の刻みで任意の額をチャージできるんですよ。
山路:はあ、それをQRでチャージもできたりする?
小飼:そういうことでしょうね。そう、カードがアクティベイトされるのは、買ってからなので。買ってピッとやってお金貰ってからなので、その売ったギフトカードが有効になるのは。だから任意の額ができるんですよ。
山路:それにしても、最近そのQRコード決済、PayPayとか還元とかやってますけど、「5500万円プレゼント」って言われてる(笑)
小飼:あのですね、じゃあ1番ダメなのは誰かっていったら、もうはっきり言いましょう。日本政府です。
山路:え? そうなんですか? この場合? セブン-イレブンじゃなくて。
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