映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、そのストーリーの壮大さやモーションキャプチャー技術などに注目がいきがちですが、映画のセットのレベルを高くしたことでも知られています。しかし、『ロード・オブ・ザ・リング』の他にも、スケールの大きなセットを使った映画は沢山あるのを御存知ですか?
例えば、温暖化の影響で海洋惑星となった地球を描いた『ウォーターワールド』や、ゴシック調の摩天楼が登場する未来都市の様子を描いた『メトロポリス』などがそうです。
そこで今回は、そんなスケールのデカいセットを使った映画10選をご紹介します。それでは、以下から詳細をどうぞ。
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『Stalingrad』(2013年未公開)のセット (フョードル・ボンダルチュク監督作品)
セントピーターズバーグ付近に400万ドル(約3億7000万円)でセットを構築ています。
(via EnglishRussia)
『スターウォーズ1、2、4』(1977、1999、2002年)のタトゥイーンのセット (ジョージ・ルーカス監督作品)
チュニジア南部に位置するベルベル人の都市マトマタ、トズール、そして、Ksar Ouled SoltaneやKsar Hadadaという名前の強化された穀倉が『スターウォーズ』の舞台のひとつとして撮影に使われました。
(via Wikimedia Commons 1, 2)
『イントレランス』(1916年)の実物大バビロンのセット (D・W・グリフィス監督作品)
セットと数千人にのぼるエキストラに200万ドル(約1億8000万円)が費やされました。
グリフィス監督が映画に使用した、考古学の教科書に掲載されていたイラストの貼られたスクラップブック(左)と、撮影後に解体資金が調達できなかった為に数年間放置されたセット(右)。このセットは1920年代に解体されました。
(via Fine Art America and Long Island Archeology)
『メトロポリス』(1927年)のセット (フリッツ・ラング監督作品)
原寸大の街に見せる為に、複数の鏡が使用されました。これは、特殊撮影を担当したオイゲン・シュフタンが考案したものです。
(via Pretty Clever Films)
『時計じかけのオレンジ』(1971年)のSkybreak House (スタンリー・キューブリック監督作品)
作中に登場する作家の家「Skybreak House」は、イギリスの著名な建築家であるノーマン・フォスターを含む「チーム4」がデザインしたものです。
(via Curbed)
フランク・ロイド・ライトのエニス邸 (1924年建築)
ロサンゼルスにある、古代マヤを元にデザインされたエニス邸は、複数の映画の中に登場します。『地獄へつづく部屋』(1959年)では外観が、『イナゴの日』(1975年)では個人宅として使用されています。また、『ブレードランナー』(1982年)にも数秒間映っています。
(via Wikimedia Commons)
『スリーパー』(1973年)に登場するスリーパーの家 (ウッディ・アレン監督作品)
1963年にチャールズ・ディートンがデザインした楕円幾何学の家は、映画『スリーパー』の中でノスタルジックな絵を再現する際に使用されました。
(via Denver Post and OpenBuildings)
Brandeis-Bardin InstituteのHouse of the Book
『スタートレックⅥ』に登場するCamp Khitoerと、『新スタートレック』の第6、第7シーズンに登場するボーグのシーンが、1970年にシドニー・アイゼンシュタットがデザインしたビルの横で撮影されました。
(via Memory Alpha Wiki)
『タイタニック』(1997年)のセット (ジェームズ・キャメロン監督作品)
シーンの多くが、メキシコの特設スタジオにある1700万ガロンの水の入ったウォータータンクに、一部稼働可能のタイタニックのセットを設置して撮影されました。
『巨人ゴーレム』(1920年)のセット (パウル・ヴェゲナー監督作品)
ドイツの芸術家であり建築家でもあったハンス・ペルツィヒがデザインしたセット。Berliner Union-Film Studioに中世のプラハが再現されました。
(via OldHollywood)
[via io9]
(中川真知子)
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