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コミックに登場する人物や場所には様々な謎がありますが、その中でも気になるのが『バットマン』のゴッサムシティの場所。あの街は実在する何処かがモデルなのでしょうか? そこで、「io9」がコミックブックに書かれている曖昧なソースやゲームを頼りに仮説を立てたようです。もしかしたら、これを読んでいるあなたも知らず知らずの内にゴッサムシティに住んでるかもしれませんよ。 それでは以下から仮説をどうぞ。
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まず初めに、『バットマン』のストーリーを作ったビル・フィンガー氏曰く、1970年当時、ゴッサム・シティの場所は曖昧だったそうです。 ---------------------------------------
元々、私はゴッサム・シティのことを「シビック・シティ」と呼ぶつもりだったのです。そこから「キャピタル・シティ」や「コースト・シティ」に変化していったのですが、ある日、ニューヨーク市の電話帳をパラパラとめくっていた時に「ゴッサム宝石商」という名前を見つけ、「ゴッサム・シティ」だ! と閃きました。だからと言って、ニューヨークを舞台にしませんでした。色んな街の要素を含めたいと考えたのです。
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フィンガー氏の「色んな街の要素」という構想は、クリストファー・ノーラン監督の『ダーク・ナイト』3部作にも反影されています。例えば、ピッツバーグやロスアンゼルス、シカゴ、ニューヨークシティ、ニューアーク、ニュージャージー等の街の様子がゴッサム・シティから見てとれます。フィンガー氏がこの名前を付けてから、コミックブックに登場するゴッサム・シティは、『バットマン』を描く人達に都合の良いように変えられています。
そして、10年以上に渡って様々なライターが『バットマン』を統一感無く描いたことにより、矛盾した製図が出来上がったのです。例えば、2003年の『Planetary/Batman: Night on Earth』を描いたワレン・エリスは「東海岸に位地するゴッサム・シティは、ニューヨークのように古く、20年代にアブサン中毒によりアヘンが効き過ぎた英国人職人達によってデザインされた。基本的に住居には適していない。」と説明しています。 また、1999年にリリースされた『ノーマンズランド』ではゴッサム・シティは大地震で崩壊、『Man-Bat #3』では中部タイムゾーンに位置しており、2011年の『All-Star Western』に至っては1800年代のカウボーイタウンであると設定されています。これらの情報をもの凄く大まかにまとめると、バットマンが活躍する街はテキサス州のサウスパドレ島ということになるかもしれません。これでは、コミックに書かれた情報のみを頼りにゴッサムの場所を地図上でピンポイントに探し出すことは無駄な努力に思われます。
一方、上の情報を丸っきり無視する前提で有力なのは、ニュージャージー州説。これは、1978年に「World's Greatest Heroes」のコミックが現実社会の地図のデラウェア州のドーバーを消した状態で、ゴッサム・シティをニュージャージーのブリッジトンであると示したことから始まります。
1990年代にリリースされたロールプレイングゲーム『DC Heroes』の付属品である「The Atlas of the DC Universe」(上画像)にも、ゴッサム・シティがニュージャージーであるということが明記されています。このマップと他が異なるのは、『DC Heroes』はMayfair Gamesという会社がリリースしたもので、元DCコミックスの編集者でもあるポール・カッパーバーグ氏も製作に携わっているということ。同氏はDCコミックの内容を熟知しているはずなので、このニュージャージーという記述は非常に信憑性が高いと考えられます。 ニュージャージー州にお住まいの方、どうやら貴方はゴッサム・シティの住人のようですよ。住んだ、もしくは訪れたことがある方、街の様子はゴッサム・シティに似ていますか? 是非、情報をコメント欄にお寄せ下さい!
[via io9] (中川真知子)
RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/08/is-gotham-city-really-in-new-jersey.html