強いお姉さんは好きですか？ 女性が主役の爽快アクション映画20選
アクション映画と聞いて、思い浮かぶのは誰でしょう？
アクション映画が全盛期だった80年代を生きてきた訳者は、まず、アーノルド・シュワルツェネッガーの名前をあげます。続くのは、シルベスター・スタローンとブルース・ウィリス。ウィズリー・スナイプスにジェット・リー、ドルフ・ラングレンにスティーブン・セガールなんかも外せないですよね。
おっと、マッチョの男ばっかりですね。好みの問題なのかもしれませんが、アクションと言うと、筋肉隆々の男性で、腕や血管が浮き出た額から汗が滴り落ちるってイメージが強いんです。
でも、アクション映画って女性が主役のものも意外と多く、シリーズ化されているくらい人気作品も沢山あるんですよね。今日はio9が紹介する女性が主役の爽快アクション映画を見ていきたいと思います。偏っている部分もあるかもしれませんが、良ければ参考にしてみてくださいね。
では、以下から詳細をどうぞ。
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■『トゥームレイダー』シリーズ
セクシーな女優と言えば必ずと言っていいほど上位に名前が載るアンジェリーナ・ジョリーを一躍スターダムに押し上げたのが『トゥームレイダー』。制作費は約110億円で興行収入は約275億円というヒット作。2003年には続編の『トゥームレイダー2』が製作され、賛否両論はあれど、そちらも興行成績的には成功をおさめました。2013年にはリブートされるということをあり、人気は衰えていないようです。
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■『バイオハザード』シリーズ
ゾンビゲームでお馴染みの『バイオハザード』映画版。ゲーム版とは異なり、映画ではミラ・ジョヴォヴィチが華麗なアクションを見せるヒロインを演じています。
新作が出る度に、ストーリーよりもミラのディストピア系プロモーションビデオっぽくなってきているのが気になりますが、公開する度にヒットを飛ばしているので人気があるのは確実。実際、訳者も新作が出る度に見てしまいます。これは、ゾンビの魅力なのか、それともミラの魅力なのか...。
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■『アンダーワールド』シリーズ
狼男と吸血鬼が抗争する世界を描いたホラーアクション映画。主役のケイト・ベッキンセイルが無表情で撃ちまくるのが爽快です。こちらも『バイオハザード』シリーズ同様、そこそこの予算でヒットを出すタイトルで、数年おきに新作がリリースされていることからも人気のほどが伺えます。とはいえ、最新作の『アンダーワールド 覚醒』はそこまで成功とも言えない結果なので、これからはどうなるか分かりませんが...。
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■『ソルト』
元々、トム・クルーズを起用するはずだったものを、主役を女性に変更してアンジェリーナ・ジョリーにしたら大成功したという映画。「演技派と言われるようになって久しいアンジェリーナ・ジョリーに、もう一度アクションをしてもらいたい！」というファンの要望に応えたような作品です。さすがに、若い頃のキレは無いものの、まだまだアクションもこなせるというのが分かるのが見ていて嬉しくなります。
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■『ハンガーゲーム』
未来の世界では、裕福層と12の貧困区域に人々が分かれて生活している。そんなある日、裕福層の娯楽と称して、12の貧困区域から抽選で選んだ24人に殺し合いをさせる「ハンガーゲーム」を開催するとして、出場者が選ばれる。妹思いのジェニファー・ローレンスは、選ばれてしまった妹の代わりに「ハンガーゲーム」に出場するが...。この概要だと『バトルロワイヤル』っぽいけれど、似ているのはコンセプトだけであって、内容は全く異なります。
女性の強さで言えば、先にも書いた通り、妹を思う姉の深い愛情からくる強さと、守るべきものの為に、必死に生き抜く生命力の強さがあります。勿論、ここにリストアップされるくらいなので、アクション面も満足いくもの。また、ジェニファー・ローレンスの魅力を最大限引き出した作品でもあり、彼女の美しさを堪能することも出来ます。
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■『ターミネーター2』
『T2』の主役は、T800演じるアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナー演じるリンダ・ハミルトンの2人。しかし、T800よりも断然ファイティングスピリットがあったのは有無を言わさずサラであることからして、本作をリスト入り。
前作『ターミネーター』のサラは、真の強さは見せるものの、あくまでカイルに守られる弱い女性でした。しかし、『T2』では、鍛えられた強靭な肉体と、息子を守る覚悟、審判の日を迎える為の周到な準備...、あらゆる面でグレードアップした女性となりました。
サラは所謂、理想の母親像とはかけ離れています。『ターミネーター』以降、狂人扱いされ精神病院に強制入院させられ、地球の未来を担う息子とは離れて暮らしている。再会した息子が母親を求めても突き放す。子供の心を成長させることよりも、来るべき日に備え、リーダーになれと教える。そして、息子をマシンに託し、突っ走る。世界的リーダーを育てるという明確な使命があるため、強い女性のカテゴリーの中でも、突出しているように思います。
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■『キル・ビル Vol.1』、『キル・ビル Vol.2』
お腹の中の子供と婚約者を殺され、自身も4年間の昏睡状態に陥るほどの重傷を追わされた元殺し屋のブライドが、自分をこんな目に遭わせた奴らに復讐していくストーリーを2本に分けて描いた本シリーズ。こちらも『T2』のサラ同様に、母親は強しを感じさせる内容です。
1作目はグロ要素とアクションに重きが置かれており、従来のクエンティン・タランティーノ作品が好きな人からは「タランティーノ監督、何があった？」と驚かれ、2作目はラブストーリーの中にも随所にタランティーノ節が散りばめられていて「これぞ、タランティーノ監督作品」とファンも納得の内容に。
訳者はどちらかというと、冒頭の口笛とルーシー・リューの「ヤッチマイナぁぁぁぁ！」が印象的なVol.1の方が好き。それと、血よりグロより、一番恐ろしいのはワセリンの下りだと思いました。
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■『G.I.ジェーン』
それまで守って上げたいタイプの女を演じることが多かったデミ・ムーアが頭を丸坊主にして挑んだ衝撃の作品。とにかくデミの頑張りが凄い。どれくらい凄いのかって、見ているこっちが疲れてくるほど凄い。そして、その頑張りのモチベーションが、どこから来るのか理解出来ない。
デミ的には、この映画を通して伝えたいことが沢山あったのでしょうが、それが見ている側に伝わりにくいかも...。爽快アクションという感じではありませんが、「強い女」で言えば、このリストの中でも1、2を争うくらい強いのではないでしょうか。爆発ヒットを飛ばしたというわけではありませんが、デミの女優の幅を大きく広げた作品として見ておく価値はあると思います。
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■『ドラゴン・タトゥーの女』
スウェーデン映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』並びにダニエル・クレイグとルーニー・マーラ主演のハリウッドリメイク版。この映画を語る際、必ずと言っていいほど話題になるのがルーニー・マーラの存在感。
『ソーシャルネットワーク』で純粋そうなお嬢様風だった彼女が、まさかの大変身。近親相姦やレイプと言った悲惨な内容が出てくる衝撃作ではありますが、映画自体の完成度は非常に高く、アクションや爽快感を求めるためでなくとも押さえておきたい1本です。
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■『エイリアン2』
『エイリアン』では最後に残った乗組員という立ち位置だったリプリーですが、『2』ではエイリアンに果敢に立ち向かう強さと度胸を兼ね備えたヒロインに成長しました。ラストでは、追いかけてきたクイーンエイリアンと戦うべく上記画像のマシーンに身を包み、ぎこちないなくも力強い動作で真っ向から攻撃。
男では全く太刀打ち出来なかったエイリアン相手に見事勝利をおさめます。冷静で思慮深く、勇敢。深い愛情が根底にあるからこそ出せる女性的な強さがあり、「女性が主役の爽快アクション映画」にピッタリです。
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■シンシア・ロスロック出演映画
所謂B級アクション映画には欠かせない女優「シンシア・ロスロック」。彼女の出演作品は、日本では認知度が高くないので、あまり有名ではありませんが、4年間の間に全米空手選手権「型と武器部門」で5度のチャンピオンに輝き、5種類の格闘技で黒帯を取得した本当の強い女性なのです。彼女の動きは、小手先の訓練で得たものでは無いので、それは見応えがあります。日本では手に入らない作品も多いので、まずはYouTubeで「Cynthia Rothrock」を検索してみると良いと思います。
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■『プロメテウス』
これはSF映画であって、アクションとは言いがたいかもしれませんし、エリザベス・ショウ演じるノオミ・ラパスも最後に残ったキャラクターであって、映画全編に渡って率先してエイリアンと戦ったわけではありません。しかし、アクションもそれなりに詰め込まれていることと、パラスの限界を超えてもエイリアンと戦い続ける姿が良いのでリスト入り。『エイリアン』の前日譚と思って見ると裏切られた気持ちになるので、全く別のSFモノとして見ることをオススメします。
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■『バッフィ／ザ・バンパイア・キラー』
TVドラマ版『バフィー ～恋する十字架～』の元となった映画。制作費7億円で国内興行成績は6億円という、所謂、あまり成功しなかった作品ですが、チアリーダーがバンパイアキラーというフザケた設定と、後に作られたテレビ版が大ヒットしたというのがポイント。後にサラ・ミシェル・ゲラー演じるバフィー（バッフィ）も含め、彼女は間違いなく90年代のスーパーヒロインと言えるでしょう。
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■『デンジャラス・ビューティー』
ラブコメもドラマもアクションもこなす「隣のお姉さん」女優、サンドラ・ブロック主演コメディサスペンス映画。男勝りで冴えないFBI捜査官が犯罪捜査の為に美女コンテストに出るという、奇麗で強くてゴージャスな女性が活躍する本作。
この映画の凄いところは、グレイシーを演じた2001年当時、サンドラ・ブロックが36歳で、コンテスト出場者の若い美女と並んでも何ら違和感無く、むしろ1番光り輝いていたということ。ちなみに、続編出演時は40代でしたが、1作目よりも美しさに磨きがかかっていました。
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■『チャーリーズエンジェル』
ボンテージ風レザーに身を包んだデミ・ムーアが悪役を演じた続編はお粗末でしたが、第一作目はワイヤーアクション満載でコスプレが好評。エンジェルたちは、体格的にも雰囲気的にも強い女性という感じでは無い、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人。オリジナルTV版『チャーリーズエンジェル』の緊迫感は無く、ストーリー全体がギャグ路線に走っているので、可愛い女の子たちが頑張ってアクションごっこしてる映画として純粋に楽しむことが出来ます。
ちなみに、3人が家で横並びになって踊っているシーンがありますが、キャメロンの抜群のスタイルがお見事。なにせ、横に並んだルーシー・リューが厚底サンダルで底上げしないといけないくらいだったんですから...。
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■パム・グリア主演作品
女性主役の爽快アクション映画を語る上で、パム・グリアの存在を外すことは出来ません。若い頃は『フォクシー・ブラウン』等でセクシーで強い女性を演じ、近年（といっても90年代ですが）ではクエンティン・タランティーノ監督の『ジャッキー・ブラウン』といった作品で、「若い頃は大層良い女だったんだろう」と伺わせる役を演じています。最近の出演作品は『ゴースト・オブ・マーズ』や『アイアン・フィスト』等。『ゴースト・オブ・マーズ』では首をはねられる役なんかやっていて残念です。
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■『アサシン 暗・殺・者』
フランス映画『ニキータ』のハリウッドリメイク版。体のラインに幼さの残るブリジット・フォンダが、厳しい訓練を受けた一流の暗殺者となっていく様子と、お色気シーン、豪華なキャストが見所。
io9がハリウッド映画限定でリストを作ったので本作が選ばれていますが、海外の映画も含めるのであれば、オリジナルの『ニキータ』が入っていたことでしょう。心理描写もアクションも上だと思うので（でも、訳者はガブリエル・バーンのファンなので、彼が見れるのは嬉しいのですが...）。
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■『The Heat』
サンドラ・ブロックの作品が再びリスト入り。制作費約43億円で、約218億円の興行成績をおさめた大ヒット作。孤独なFBI捜査官のサンドラ・ブロックが、捜査の為に口が悪くて癖のあるメタボなボストン警察のメリッサ・マッカーシーとコンビを組むバディムービー。
これは爆笑出来るおバカ映画で、アクションでもそうですが、爆笑のし過ぎで見終わった後に爽快な気分になれるはず。とはいえ、「超面白い！」と「そうでもない」と意見が両極端に分かれるようなので、期待のし過ぎにはご注意を。それと、メリッサ・マッカーシーがスラングだらけなので、下品な言葉が嫌いな方は微妙かもしれません。
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■『ハンナ』
ストーリーに対する評判はさておき、興行成績的には成功したと言える本作。サバイバルの英才教育を受けた少女が、自身の出生の秘密を巡ってケイト・ブランシェット演じる米国CIAエージェントと対峙するアクションスリラー。完璧な兵士にするべく誕生させられ、教育を受けたとされるハンナの軽やかでキレのあるアクションは、まるで踊っているようです。
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いかがだったでしょうか。ここにあげられている作品は、あくまで主演女性が強いアクション映画です。中には興行成績的に成功していないものもありますが、強いお姉さん好きの人にはたまらないセレクションになっているのではないでしょうか？
［via io9］
（中川真知子）
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