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ゲームの中の世にも奇妙なディストピア15選
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ゲームの中の世にも奇妙なディストピア15選

2015-01-10 22:30
    ゲームの中の世にも奇妙なディストピア15選


    来てほしくない未来、だけれどもゲームの中でなら楽しめる、そんなディストピアな世界を舞台にした名作ゲーム15作品をご紹介します。夢も希望もなさそうな世界の中で、主人公たちが活躍するなんていう作品を楽しみたい方は、どんな作品が入っているのかご覧あれ。


    【大きな画像や動画はこちら】

     



    『Remember Me』


    花の都パリ。光と記憶にあふれたこの街ですが、もし記憶が共有でき、そして消すことができたら。ネオンの厚化粧に巨大企業、そして反乱者たちによって彩られたネオ・パリ。

    民衆の記憶を操作できるこの世界は、ユングのいう集合的無意識も政府の好きなように堕落させられる、新たな次元のディストピア世界です。

    後悔する記憶を消すことができるというのは魅力的ですが、SFとアクション、映画『エターナル・サンシャイン』をミックスしたようなこの作品では、最悪の記憶ですら記憶が無いよりはマシだと思い起こさせてくれます。




    『ハーフライフ2』


    シティー17では、コンバインたちが人類から命を吸い上げています。従わないものは容赦なく踏みにじる警察国家を舞台に、恐怖しながら生きる人々。

    典型的なSFディストピアな世界にその身を投じてしまった無口なメガネっ子物理学者を主人公に、まるでフランク・ハーバートとケン・ケッシーによる『カッコーの巣の上で』の世界にいるかのようにも感じられる作品となっています。




    『クロノ・トリガー』


    腐った食べ物の中のひとつの種。未来では、そこから生まれる蕾が人類の唯一の希望となるのです

    『クロノ・トリガー』のディストピアは、茶色系の色パレットで描かれた生命感の無さと、砂嵐による視界の悪さで表されています。エネトロンとか泥棒ネズミ、ローグロボットぐらいがドームに住んでいる人々の人生で最も興奮的で危険なことでしょう。

    それとも、不運なことに生き残り、希望のない人生を送ることとかがそれでしょうか...。




    『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』


    「ファンタシースター」は私にディストピアの世界を紹介してくれました。表面上は、モタビアはパラダイスのように見えます。しかし、マザーブレインの裏には限りない欲望を満たすためにシステムを悪用する、本当の悪がいます。

    結局のところ、この宇宙人たちは実は地球からやって来た人間だったのです。やれやれ、人類はモタビアまで破壊してくれました




    『デウスエクス』


    なぜ未来がこんなに殺伐としているんでしょう? グレイ・デスというウイルスのせいで国民が減っており、エリートしかグレイ・デスの症状に効くアンブロシア(ギリシャ神話に出てくる神々の食べ物)が手に入りません。

    お金持ちはよりお金持ちになり、貧しい人が死に、そして人工知能が神になろうとします。皆が救われて、いつまでも幸せで暮らせるようになる、機械仕掛けの神「デウス・エクス・マキナ」はどこかにあるのでしょうか?




    『ファイアーエムブレム 覚醒』


    幸いなことに、炎の紋章を手に入れた者はクロムたちの未来を変えられます。その未来、その時間軸では、邪竜ギムレーが蘇らされ、現在活躍するヒーローたちを大勢殺し、彼らの子どもたちがアンデッドとの勝ち目のない戦争に置かれてしまうのです。

    ストーリーの流れでは、未来の世代は頻繁に死と混乱の話ばかりしている上、親を失ったせいで多くの子供が置き去りにされた気持ちを強く持っています。

    あいにく炎の紋章はそう簡単に手に入るモノではありません。様々なクラスに分けられた職業では、盗賊、魔道士、ソシアルナイト、ドラゴンナイト、戦士などがマス目毎にあなたを潰そうと計画を練っています。




    『Beyond Good and Evil』


    オーウェルの「動物農場」は、政府の悪を豚、馬、鳥の形に寓話化した、最怖級のディストピアの話。そして、『Beyond Good and Evil』は、オールウェルとニーチェを混ぜた更に怖い作品です。

    DomZが人身売買をしており、Hillyの人たちを助けるために活動していると言うAlpha Sectionsだって、実際にはコントロールDoomZたちによりコントロールされています。世界を守る人間=パペットを操っているのは宇宙人だなんて、素晴らしい話です。




    『バイオショック』


    海の中の都、または空の上の街、好きな毒を選んでください。どちらを選んでもあなたが見る建築が素敵であることは保証されています。そしてどちらにしても生活は最悪です。

    どちらの社会を作り出したカリスマ的なリーダーたちには大胆なビションがある...けれども家族問題を抱えています。あなたの自由やプライバシーをわずかな幸せと交換してみませんか? 喜んで。




    『シャドウラン』


    映画『マトリックス』よりも前に、この『シャドウラン』がありました。

    超巨大企業と2029年のコンピュータクラッシュ...そしてネットワークシステムの「マトリックス」が生まれます。この「マトリックス」ではインターネットの影で、大手企業が汚い仕事をしてくれるモノを必要としています。デジタル上でもゴミ出しは難しい。それがわかるゲームです。




    『Transistor』


    クラウドバンクで歌うレッドに私達が出会った時、彼女の声は失われていました。奪われたのは彼女の声だけではありません。

    彼女の恋人もまた奪われていたのです。旅が進むに連れ明らかになるのは、暗号化されたメッセージや、気候までもを投票して決める機械から得られる情報の断片。クラウドバンクから奪われたものが大きいということは明白です。

    個性と自立性が失われたこの世界。人々の自由は大きくなりゆく不毛の人口世界の緑のパルスにより覆われていきます。そしてクラウドバンクのすぐ外には「農場」が存在するようです。いったい何が本当で何が本当でないのか? そのパズルのピースは今も完成形を見せることはありません。




    『ラジアントヒストリア』


    『ラジアントヒストリア』の未来は砂漠化した世界です。唯一残された陸地は砂漠であり、人々は砂となりその命なき世界に加わるのです

    砂漠化を遅くするために、選ばれしヒーローは「白示録」の力により時空と数々のタイムラインを超える旅をするのです。道はどれも危険で、世界を救うには犠牲を払わなければなりません。




    『Enslaved: Odyssey to the West』


    『フューチャラマ』の描くニュー・ニューヨークは、エイリアンとエイリアンによる侵略やら、下水道に住むミュータントやら、ロボット自殺用ブースやらのカラフルなミックスです。

    一方で『Enslaved』で描かれているニューヨークは、朽ちゆく美しさに満ちたものとなっています。アメリカ自然史博物館や、グランド・セントラル・ターミナルなど、マンハッタンの名所が瓦礫と化し、緑があふれるこの場所で各所に咲き誇る赤い花々

    人間の生活は消え失せ、機械のハンターたちが闊歩する陰鬱な世界です。

    またこれは私たちに選択を迫るゲームでもあります。人間性と自由を犠牲にして、安全と他人のユートピアに暮らすのか? それとも苦労を耐え忍び、それを超えて前に進み、自由を手に入れるのか?




    『ゼルダ』シリーズ(『時のオカリナ』、『風のタクト』)

    別れた時間軸、一体何がどうなっているのか、時の勇者の生まれ変わりなどは、私たちを混乱させるだけではなく、ゼルダシリーズの話の面白さでもあるのです。

    『時のオカリナ』でマスターソードが引き抜かれたためにハイラルが混沌に陥り、デスマウンテンが暗雲に覆われ、リーデッドがハイラル城周辺を乗っ取っているという状況が生まれてしまいます。

    平和な時代に悪が侵入した時に、『風のタクト』では勇者が現れなかったため、ハイラルが奪われ、そして伝説は大きな海の底に忘れられてしまいました。暗黒の軍団に支配された国、誘拐や化け物のために日没後に出かけられない人々。

    それはゼルダシリーズで繰り返されるテーマです。平和を取り戻すための冒険はかなり壮大なものであるにもかかわらず、歴史は繰り替えし、平和はまたも奪われるのです。




    『サウンドシェイプ』


    ベックの「Cities」なんていう曲がレベル中に流れるこのゲーム。「一体この曲の歌詞はどういう意味なんだろうか」とこのゲームの中でも考えてしまいます。

    リズミカルなミサイルがビートに合わせて踊り、歌詞の中の文字が現れ動き、環境に姿を変えていきます。

    それは、戦争で裂かれ、人々が死んだ街の背景なのです。ベックが囁き歌うように「あなたはこの場所のために生まれてきたんじゃない。これは君のせいじゃない」という言葉が我々に解読させようとするのは、今私達がいるのは長引く戦争のまっただ中か、核戦争で荒れ果てた未来を覗き見た姿かのよう。

    キャッチーな音とは対照的な、この恐ろしく孤独なシナリオ。もちろんただ考えすぎてるだけかもしれませんが。




    『スナッチャー』


    そう大勢の人にはプレイされていないものの、この作品は最高のディストピアゲームです。この『ブレードランナー』にインスパイアされたアドベンチャーゲームに出てくるのは、バイオロイドやスナッチャーが人類の中に場所を見出そうという話です。アンドロイドたちが人間になろうとしたっていいじゃない?

    しかしギリシャ神話で最も大きな罪は、神と同等になろうという野心、ヒュブリスもそれであります。




    皆さんのお好きなディストピアゲームは入っていましたでしょうか?『ブレードランナー』のゲーム版もアレはアレでディストピアな世界の味があります。他にも皆さんお気に入りのディストピアゲームがありましたら教えて下さいね。


    15 Of The Strangest Dystopias In Gaming[via Kotaku]

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