『21世紀の戦争と平和』の一部
「自分の国は自分で守る」。当然のことです。でも、いまの日本にはこの極めて簡単な考えを忘れてしまっている人があまりにも多いのです。
「日本は米国に守ってもらっている。その関係が不安定にならないよう、貢物をもっとしなければ」という考え方が、現在の日本の主流になってしまっていないでしょうか。でもそれは世界の常識からすると、あまりにも異常な、倒錯した考え方です。
私は一九九三年、独立したばかりのウズベキスタンに大使として赴任しました。
ウズベキスタンが独立し、最初に行ったことは、ウズベキスタンからロシア軍を完全撤退させることでした。
ウズベキスタンは中央アジアの国です。周辺には、イラン、インド、パキスタン、中国が控えています。そして近隣のアフガニスタン、トルクメニスタン、カザフスタンやキルギスとは、国境や水資源の問題で紛争を抱えています。不安定な土地柄です。しかし独
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国のように大きな対象でなくて、「自分の人生を自分自身で切り開いているか」と、問われたとき、答えに戸惑う人がほとんどなのでしょう。ほとんどの人は、決められた社会システムに従って、幼児ー子供―小学校―中学校―高校―大学(専門校)-就職―結婚―病気ー死の過程を経る。大学までは、体制を支える養成教育が行われるのであって、個性、独立性を養成するのでなく、体制のシステムを暗記させ、システムに従う人間を養成することでしかない。職場も同じであり、システムは軍隊化しており、システムに従わない人は、簡単に排除される。正規、非正規、学歴など格差を助長するシステムが満載フル稼働しており、弱者は社会の底辺に押し下げられていく。このような不安定の中では、50歳を超えても結婚しない、出来ない男性が極めて多くなっている。社会を構成する人間の円環というか循環というか、バトンタッチシステムが破壊され、社会の安定、円滑化に機能障害が出てくるのではないかと懸念される。孫崎さんご指摘の「国の安全確保」の問題もある。自分の国を自分で守らず、他国に依存するなど、自立自尊の精神がどこかに置き忘れられている。この国はどこかがおかしい。安倍首相のような愚かな人間しか、この国のトップに選ばれるというか、やろうとする人がいなくなっており、対米従属の呪縛が、この国を金縛りにしていることは確かである。安倍に代わって日本のために頑張ろうとする人は出てこないのであろうか。
「自分の国は自分で守る」必要がある。日米安保もアテにはできない。とすれば日本はどうすべきか?
「自衛隊を軍隊にして、国防にもっとお金を回すべき。」自然に考えれば、孫崎先生はそうご主張なさることになりそうです。
でも、孫崎先生は本当にそれをお望みなのでしょうか?
「トランプ大統領」にでもなれば、嫌でもそうなってしまうかも知れませんね。
孫崎さんと金平茂樹氏、鳩山友紀夫氏の共著で、5月に発行された戦争のできる国ではなく世界平和の要になる国へという本を求めようと、神奈川県内の三省堂・有隣堂・紀伊國屋などの大型書店を巡りました。
ところが、どこの店も「在庫なし」でした。
これ程の有名店がそろって1冊も仕入れていないことに疑問を感じて、「なぜ仕入れないの?」と聞いても「全ての本を入れる訳ではありません」と答えるので、「仕入れるか、しないかの基準はどう決まっているの?」と聞いても、あいまいに言葉を濁していました。
どうやら、政権の意向に忖度し、政権批判と見られる本は敬遠しているようです。
中規模の店を含め、10軒以上探し歩き、みなとみらいのランドマークタワー5Fのくまざわ書店でようやく1冊見つけ、購入しました。まだ途中ですが、読みやすく、充実した内容です。
ちなみに、インターネットを使えば、簡単に買えるのは分かっていますが、中身を見てから買いたかったのです。
最近、本屋の売れ行きが低下しているのは、こんなことも原因になっているのではないでしょうか。
> なんの疑いを持たれることなく日本に定着してしまっていると思います。
周りの とある若者が先のオバマ広島スピーチに感じ入った風情で「どう思うか」と訊くので、日刊ゲンダイの記事-オバマはノルマンディ上陸記念式典で原爆投下の映像にガム噛みながら拍手していた-を教えた次第です。それでも恐らく彼は私に反感を抱くだけのような気がします。
昨日の天木直人氏メルマガではサンデー毎日に載ったスノーデン氏の衝撃的インタビューが採り上げられ、私もさっそく買ったところ、
「少なくとも米国側の考えによれば、日米は非常に不平等な関係にある。米国の立法関係者は日本にするべきこと、するべきでないことを指導する立場にあり、日本はだいたいその通りにする。日本人は米国をスパイすることは恐ろしくてできない。なぜなら、それがバレれば、我々から罰せられるから。逆に我々が日本をスパイして気づかれたとしても、日本人はどうしようもない、と考えているのです」
に出くわしました。これはもう、改憲だ、いや護憲だ-など何の意味も成さず、元々憲法など無いに等しいということでしょう、極論すれば。この「事実上の占領状態」-要は「ドレイ国家」という現実を広く国民が直視することから始めるしかないと思います。
>>2
そうはなりません。
国家の安全保障の要諦は軍備の増強ではなく外交です。
日本が今のように中国を敵視し、中国人には残忍な
肉食獣の DNAが存在すると主張するのをやめることです。
それは敵意の反射に過ぎません。
無意味な日米安保があるからこそ日本は中国に対して
世界で一番こわもての態度で接しています。
軍備で中国に対抗する道を選ぶなら、いづれGDP比20%
の軍事支出が必要になります。
北朝鮮は日本に対して何の脅威もありません。
北は本来日本と国交を結び関係を改善したくてうずうずしています。
もちろんカネのためですが。
北が日本に脅威だと主張するのは「敵意の反射」。
わたしは以前にも書いたことがありますが、キムジョンウンに
「竹島は日本の領土だ。南朝鮮は日本から盗んだ領土を返せ」と
言わせることはそんなに難しくないと考えています。
中国は、かすんで見えない遠い将来はともかく、自分たちが
世界最大、最強の大国になるまでははっきり平和を欲しています。
ですから日本は中国に対して日本と友好的な関係を保つのが
中国の利益になると思わせればよいのです。
それが外交です。
今の日本は中国が安定した平和的な環境を欲しているのを
百も承知で足元を見てケンカをふっかけています。
菅直人民主党政権がそれを始めました。
自分のほうがケンカを売ったくせに、中国の強硬姿勢を見て
岡田克也は「まさかここまでやってくるとは」などとアホな
ことを言っていました。
いかに中国をなめていたか。
今の自民党政権も同じ。
安保をやめて自主防衛に舵を切ってばじめて、日本は国家の安全を
守るのは第一に外交だと気付くことができるでしょう。
[自分の国は自分で守る」というのはコンセプトとして明解で理解できます。しかし、現実の世界政治を見ますと米国のシオニズムが特に21世紀に入って益々活発になって「資本による世界の所有」を目指して活発に軍事行動に勤しんでいます。そしてそこにあるのは「国家主権の否定」です。TPPはその完成形です。私の目には日本の安倍体制は米国シオニズムにしっかり抱きすくめられた優等生です。一方、トランプの発言は米国シオニズムに反旗を翻している意味で画期的です。彼はイスラエルのネタニアフに全面降伏(米国そのものが自らの主権を放棄している)している米国議会、大統領府にノーを突き付けている剛のものとして私の目には映っています。JFKみたいにならないことを切に望んでいます。
そういうシオニズムの攻勢に逆らって国家主権の維持こそがそれぞれの多くの国民の究極の幸せに繋がると断固頑張って専守防衛にこれ努めて居る諸国が北朝鮮、中国、ロシアです。一方、ヨーロッパ諸国の殆どはNATO加盟国ですから「自分の国は自分で守る」という概念を放棄させられているように見えます。ウクライナでのネオナチ・クーデターでロシアとNATOが一触即発の戦争危機に陥ったとき、フランスとドイツが慌てふためいたのはつい先日のことでした。両国はこれから「自分の国は自分で守る」という命題に向かって動き始めるのではないでしょうか。しかし、米国シオニズムが許すでしょうか。米国のシオニズムはシツコイですよ。
兎に角、トランプの発言は貴重です。実現を望みます。そして、ロシア、中国等が頑張ってシオニズムの追放に成功することが何よりも求められると思うのです。米国シオニズムに毒された尽くされている日本の政界と大手メデイアが「自分の国は自分で守る」という哲学を自主的に採用し、金で買収されないないようになるには天文学的年数がかかるように思うのです。
「自分の国は自分で守る」至極当然で当たり前のことでしょう.実は,個人ブログのタイトル・表題に掲げている言葉のひとつに「自主自衛」がある.
今日6月5日,国会周辺で開催された「明日を決めるのは私たちー政治を変えよう!6.5全国総がかり大行動」集会に参加した.この集会に右翼の方々と思われる(右翼・左翼の仕分けは嫌いなのだが・・)黒っぽい街宣車が4~5台ほど押しかけ,国会前の道路を封鎖している大勢の警官隊を前にして数回に渡って長い時間大音量で集会参加者を罵倒し続けた.
気になったのはこの罵詈雑言・罵倒発言の中に「アメリカに守って貰っているくせに」 ”何を戦争反対!反対!などと寝ぼけたことを言っているのか!” なる要旨の言葉を聞いたことであったことだ.
潜在的に,右翼たるものは腕力勝負自慢の集団と受け止めていて,また,右翼の方々もそれ故に見るからに腕力のなさそうな弱々しい年配者・女性・子供からなる集会参加者に,腕力自慢だからこそ威圧的に ”かかってこいよ!” 式の罵詈雑言を浴びせているのではないのか?.聞き間違い勘違いなら良いのだが,その腕力自慢と思われる右翼の方々が「アメリカに守ってもらっている」なんてひ弱なことを思っているのか?.もしそうだとすれば,アメリカの虎の威を借りているだけじゃあないのか?信じられない.
なぜアメリカに頼らず「自分の国は自分で守る」言えないのか,「自分の国は自分で守る」それが真の右翼たる者の誇りじゃあないのか.右翼と思われる方々にそう言って欲しかった.それが国を愛する真の国民意識だろう.
どうやら,集会に参加している弱々しい私たちが実は国を本当に愛する「真の右翼」で,街宣車に乗って大音量でがなり立てている右翼と思われる方々や「アベ政治」の方々の方が,国を愛する気持ちなど毛頭も持ち合わせの無い「偽右翼」なのではないの?.何か倒錯した世界を感じてしまった.(2016年6月5日)
忘れてならないことは、沖縄に日本防衛のための米軍駐留負担を負わせているということ、そして沖縄がそれを拒否しているということ。この現実を忘れてはならない。
>>8
だからと言ってその負担を、沖縄がかわいそうだから
日本が分かち合う、とはいきません。
政府が米軍基地を沖縄に集約したのは安保条約を守るためです。
日本のあちこちで若い女性が米兵に強姦されれば安保条約は
終わりです。
被害女性が沖縄人だから日本人は平気でいられるのです。
他人事として。
これは沖縄人が決めるべき問題です。
支配民族のお情けにすがったって解決などするはずがない。