現在米中での地率が激しいものになっている。この状態を「米中新冷戦」と表現する人々がいる。この表現は幾つかの点で、適格でなく、事態の把握を不正確にする。
 ソ連の存在していた時、特に核兵器が登場してから「冷戦時代」と称された。
 米国を中心とする自由民主主義体制がある。これに対しソ連は共産主義である。ソ連は基本的に西側の「資本主義」体制を壊し、世界を共産化させるという理念を有していた。
 ソ連は資本主義の悪は指摘するも、それに代わる的確な経済運営の手段を有しなかった。
 麦や鉄鋼やセメントの生産だけですむなら、生産高何万トンという目標を掲げればいい。だが商品が多様化する中で中央が各々の商品に的確な生産量を決定することは不可能である。無用な商品が積み上がり、必要な製品が不足する状況が生じてきた。こうした中、1960年代s初頭、ソ連経済を至市場化すべきという論が高まった。生産品目、量を中央の指令でな