オバマ大統領は、イラク戦争反対したということで、世界、米国に新しい流れを作るのでないかと注目された。
2009年10月9日にノルウェーのノーベル賞委員会はオバマの「核なき世界」に向けた国際社会への働きかけを評価して2009年度のノーベル平和賞を彼に受賞させることを決定したと発表した。就任してから1年も経っていない首脳の受賞は極めて異例である。現職アメリカ合衆国大統領にノーベル平和賞が授けられるのは、1906年にセオドア・ルーズベルト、1919年にたウッドロー・ウィルソンに続いて3人目、如何にオバマに期待したかがわかる。
しかし、大統領期間を通して、結局は軍産複合体に取り込まれ、あるいは彼らの動きを全くとめられず、かつ金融界のとりこになってしまった。
安全保障面では、イスラム国との戦いということで、イラクに再度米国軍人を派遣している。
ロシアとの関係ではネオコンに対ロ外交
コメント
コメントを書くオバマ大統領が軍拡派、金融資本家、多国籍企業の壁を乗り越えて、米国金融資本主義を大幅に修正できなかったということは、残念なことです。
米国は民主主義国であり、資本主義国である。得られる富を分配とか共有するのでなく、常に弱肉強食の競争の原理が働いています。現在の状況は、競争の原理を野放しにしているため、富の偏重がはなはだしく、生活困窮者がどんどん増えている。TPPに対する見方考え方が、日本と米国では大きく違う。生活困窮者になった時、①生きていくための心の源泉である宗教が有るか無いかは、自己自覚自立という点で大きな差がある。②日本は社会主義的共生主義の上に今の平和な生活が築かれており、生きていく社会保障基盤は曲がりなりにも保障されている。したがって、TPPは、米国の方が身近に深刻な問題であり、個人だけでなく中小企業の反対も大きく、また、中国AIIBとの間合いの取り方も大切であり、次期大統領選挙を考えれば、日本のように簡単に結論を出せないでしょう。一方、日本は、米国に日本の安全経済を丸投げして問題を意識しない国民の平和ボケと民主党など野党の賛成を得て、意気揚々と出かけたのでしょう。本質的に島国であり、「和」を大切にしてきた「安定を不安定」とする大和民族は、様々な人種が寄り集まっているが、常に自分を守らなければ、だれかに抹殺される「不安定を安定」とする民族とは大きく異なっている。今現在、日本人がTPPを簡単に乗り切れる状況であろうか。大いに疑問である。
孫崎先生のオバマ大統領のご評価に賛同いたします。
やはりオバマはJFケネデイーみたいになりたくないんですね。臆病なんでしょう。私が小学校2年生の時、政治家になりたいと言ったら、母が「命をかけんとでけんよ」と答えた。その言葉を聞いて私は断念した。よく分かるんです。オバマの心の奥が。米国の権力は自国の大統領たりとも容赦しない。海外ではその蛮行は凄まじい。サダムフセインを殺し、カダフィーを殺め、今、アサド暗殺に必死です。更にイエ―メンに手を伸ばし殺人を始めました。プーチンもそのターゲットになっています。
米国は口を開けば「自由と民主主義」を唱えますが、それは嘘っぱちです。その嘘を真実と信じて居る民衆が圧倒的に多い国が米国と日本。恥ずかしい限りです。本当に。
オバマ大統領が「核なき世界」の演説をした時は、たぶん本気だったのだろう。だが、ネオコンや軍事産業にとって、それは絶対に看過できない発言であり、あらゆる手段で、脅迫や洗脳が行われたのではないだろうか。米国では「第二のケネディ」と言うことは、「暗殺される」という意味になっているという。
そんな米国にとって、最高のタイミングで誕生したのが、思考能力を喪失した安倍政権だ。「平和国家」を一気に「好戦国家」に変え、自衛隊を、兵員の求人難に悩む米軍の代わりに使おうとしている。
そろそろ、米国とのつきあい方を考え直すべきではないのか。「米国による、米国の、米国のための、日本国」になりたくないのなら。
ネオコンと言われるのは米国内の特定グループを指しているようだが、同様なグループは世界中の軍事組織及び軍事産業をもつ主要国すべてに多かれ少なかれ存在する。該当国は、中国、ロシア、英国、フランス、日本を含む。ネオコンはneo-conservative の略であり、それらの国の似たような勢力は、米国のネオコンと正確に言えば異なるが、大雑把に言えば似たようなもの。それらが嫌いだというなら、弱小国に移民するしかない。たとえば、シンガポールに移民したらどうかね。たぶん別な問題が見つかると思うね。例えば、雪景色が見られないとか。人間ってのはそんなもんだよ。
>>4
oldjapさん
米国のネオコンのイデオロギーを信奉する米国製のテロ集団が往時のシカゴやニューヨークのマフィアが侵す行為と全く同様のものをやっているから私たちは問題視しているんだね。嫌いとか好きとかの問題じゃないんだ。又、それから、どうして、弱小国に移民するしかないなんて飛躍してしまうのかね。そしてシンガポール、そして雪景色に飛ぶのだろうかね。(笑)ちゃうよな。
>>4
oldjapさんらしくないコメントです。
シンガポールは、一人当たりGDPが、アジアでナンバーワンであり、教育水準も高く、弱小国などという言い方は、適当と思いません。2014年の一人当たりGDPを比較すると
シンガポールGDP 弗56,319
香港 GDP 弗39,871
日本 GDP 弗36,331
大きく水をあけられていることを日本人は知らない。謙虚に学ばなければならない点が多くなっています。韓国、中国も同じであり、悪いところを指摘するだけでなく、優れている面を謙虚に見ていく必要性があります。