以前ルーミーで紹介した、Burning Manというフェスティバル。
アメリカ、ネバダ州の砂漠で、毎年9月のレイバーデイを最終日として、たっぷり7日間かけて行われるアートフェスティバルです。
元々は1986年からサンフランシスコで始まった、知る人ぞ知るアンダーグラウンドなパーティーでしたが、参加者は年々増え続け、会場を移した今ではこの期間のみ、ネバダの砂漠に街ができるようだ、と言われています。
まずはバーニングマンが掲る10のルールを紹介します。
1. 誰にでもオープンであること (Radical Inclusion)
2. ギフト文化の推進 (Gifting)
3. 商業主義から脱却すること (Decommodification)
4. 徹底的に自立していること (Radical Self-reliance)
5. 自己表現を究めること (Radical Self-expression)
6. ともに努力=協力すること (Communal Effort)
7. 社会人としての責任を果たすこと (Civic Responsibility)
8. あとを残さないこと (Leaving No Trace)
9. 参加すること (Participation)
10. 現場での体験を大事にすること (Immediately)
特に、2のギフト文化の推奨は、ギブ・アンド・テイクの精神を捨て、見返りを求めず与え合うという精神の推進です。
このフェスには、通貨は存在しない、というのも大きな特徴です。
料理を自分の表現としている人が、食べ物を与え、音楽を表現とする人が音楽を与える。そういう考え方です。
今の時代、頭の中で常に計算している人がたくさんいます。何をしてあげたから、これぐらいの見返りがあるはずだとか、こんなにしてもらったらお返しが大変だとか。
でも、そうじゃなくて、一人一人の存在が、すでに誰かへの、もしくはみんなに対する”ギフト”である、という考え方です。つまり、みんな、こちらも全力で与えなくてはいけない。
このフェスには誰でも参加できます。「アートフェスティバル」と聞くと、何か特別なことができないといけない気がしてしまいますが、まずは、見物人にならないことが重要。参加しよう、という気持ちでいれば、参加者と話すだけでもギフトは十分に与えている。最初はそれでいいのです。
でも、ここに参加すると、色々な自由な表現の仕方に出会えます。そして、これも表現なんだな、ということに気がつくと、この広大で自由な空間で、自分でもなにかやってみたくなります。ハロウィンみたいに衣装を何かになりきってもいいし、歌をうたってもいい。絵を描いてもいいし、ヨガのレクチャーをする人もいます。
点数や順位、値段をつけられない。評価を気にしないで表現する。人を傷つけたり、法律に反することでなければ、誰もが受け入れてくれる。
表現ってほんとうはこういうものだったよね、を全身で体現しているフェスが、バーニングマンなのです。
さすがに、ネバダの規模とはいきませんが、日本でも9/13(土)〜9/15(月・祝)の3日間、同じ精神でバーニング・マンが行われます。日本会場ではドラム管を持ち込んで五右衛門風呂をする人もいるのだそうですよ。
今からでもチケットが購入できるので、是非、参加してみてください。チケットはコチラから。
いつかは、本場のBurning Manに。
バーニング・ジャパン オフィシャル ウェブサイトBurning Man official website