絶えず、時間に追われ、忙しく過ぎる毎日。でも、まるでここだけ時間が止まっているようだ。
マクロレンズを通してこんな美しい写真を撮るのは、Miki Asaiさん。水滴とその向こうに広がる世界に思わず息をのんでしまいます。
Mikiさんにお話を伺ったところ、このような粒の写真を撮るにはほんの少しの風もあってはならず、自分の呼吸さえブレの原因になるという繊細な世界なのだそうです。
「Rose Drops」
「Five Star」
「Blushing Pearl」
「Ephemeral Beauty」
「Three Graces」
「Make Up Flower」
「Droplets necklace」
「Magic Faucet」
「never let me go」
「Petal’s story」
「Sweet Perfume」
「Sign of Spring」
ああ、なんて美しいんだろう。
なぜ、このように水滴、粒にフォーカスを当てた写真を撮ろうと思ったのか、Mikiさんにお話を伺ってみました。
マクロレンズを買いカメラのファインダーを通して初めて目にしたのが、葉の上にコロンと乗った雨水の水滴でした。後ろにある花を映し込んでおり、何てキレイなんだろうと思いました。大げさだと思われるかもしれませんが、私にとってはどんな宝石よりも美しいものでした。その日から、どうしたらもっとキレイに写真に残せるのだろうと、試行錯誤の毎日です。
風のない日は外で、平日はご自身の部屋でスポイトとLEDライトを使って撮影しているのだそう。
Mikiさんは、素敵な写真をたくさん撮られているので、ご紹介する写真を選ぶのに本当に困りました。そんな訳で、他の写真も是非、こちらでご覧ください!
宝石は自然が作り上げた美しいもの。
でも、粒は美しいだけではなくちょっと目を離すと次の瞬間には無くなってしまっているかもしれず、この1枚1枚がより大切な瞬間に思えます。
小さな1粒の水滴も光の加減や取る角度によって、様々な姿を見せてくれる。そんな風に美しく儚いものが見せる、一瞬を捉える写真の数々。
小さな粒とその向こうに広がる世界は美しい。そう、私たちが住むこの地球は、こんなに素晴らしいものに満ち溢れているんだ。
Miki Asai[500px.com]
Text by 林美由紀
※今回ご紹介した全ての画像の著作権はMiki Asaiさんに帰属します。無断での使用は禁止とさせていただきます。