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第十章 絶滅――小説の破壊的プログラム|福嶋亮大(前編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 9ヶ月前
1、冒険の形式、絶滅の形式小説をそれ以前のジャンルと区別する特性は何か。この単純だが難しい問いに対して、ハンガリーの批評家ジェルジ・ルカーチは『小説の理論』(一九二〇年)で一つの明快な答えを与えた。彼の考えでは、小説とは「先験的な故郷喪失の形式」であり、寄る辺ない故郷喪失者である主人公は「冒険」...
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週刊金融日記 第613号 ビットコインは2024年末までに1000万円超えます、ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義、香港で
コメ0 藤沢数希「週刊金融日記」 9ヶ月前
// 週刊金融日記// 2024年2月12日 第613号// ビットコインは2024年末までに1000万円超えます// ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義// 香港で美味しい蛇スープを食べました// 東京中学受験戦記// 他 こんにちは。藤沢数希です。 中国は春節(=中国の正月で今年は8連休)が始まり、不動産バブル崩壊で羽振りが悪く...
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愛子さまキャンパスライフは“超リア充”だった!《バンカラ年下男子と仲良し、発表資料は厚さ2倍、極秘就活…》
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
「こんな資料見たことない」「この参考文献、どうやって探してきたんだろう?」 コロナ禍に見舞われていた二〇二一年。学習院大学文学部日本語日本文学科(日文)の必修科目を履修する学生の間で、ある同級生が作成した資料が話題を集めた。天皇家の長女・愛子さま(22)である。
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小飼弾の論弾 #269 「学力で人間を上回ったAIと、AI時代に生まれた文学、ビッグテックが日本に積極投資する理由」
コメ0 404 SPAM Not Found 10ヶ月前
株の高値更新と「経済学というのは物理学プラス心理学」/NISAと楽天証券と日本の景気/「なんで満点じゃないんだChatGPT」と林譲治先生の新刊/AIエロと日本の「国家ブランド指数」/トホホ案件「神奈川の出願システムと富士通の郵便会計システム」/SLIMの月着陸と原子力電池について/
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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(後編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 10ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6、環境文学のビッグバン――フンボルトの惑星意識以上のように、ルソーやワーズワースが《自然》と心を同調させる歩行の技術を定着させたことは、文学史上のブレイクスルーと呼ぶべき事件であった。レベッカ・ソルニットが示唆するように、この技術は二〇世紀のモダニズム文学にまで...
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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(前編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 10ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、物質ともつれあった心の生成近代文学が生成したのは、環境に心を創作させる技術である。物質的な環境(自然)の記述が、心的なものの表現として利用される――この心と自然の共鳴現象が、近代文学を特徴づけている。例えば、小説における風景描写はたんなる記録という以上に、語り...
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随想⑤教育その1.米国、英文学を例、博士課程は二つの大きいテーマ(黒人、環境、理論等)の代表的文献各々百冊を選び
コメ27 孫崎享のつぶやき 11ヶ月前
我が家は4人家族、私と妻と息子と娘。年齢はこの順である。年齢上位を敬うという日本の伝統にしたがい、家庭内では何となく、子供たちの就職までは序列的なものがあった。 だが学歴となると、逆である。私は大学中退、妻は大卒、息子は修士、娘は博士である。博士は当然えらい。娘は時に議論の中で「私はDOCTOR...
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第八章 超‐感覚的なものの浮上――モダニズムの核心|福嶋亮大(後編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 11ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6、感覚の雪崩――ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』 ヴァージニア・ウルフの一九一九年のマニフェスト的な評論「現代小説」には、その重要な手がかりが記されている。ちょっとの間、普通の一日の普通の心を調べてみよ。心は無数の印象を――些細な、とてつもない、はかない、あるいは...
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第八章 超‐感覚的なものの浮上――モダニズムの核心|福嶋亮大(前編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 11ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、五感に根ざしたリアリズム 小説の台頭は、それ自体が世界認識のパラダイムの変化と結びついている。私はここまで、それを初期グローバリゼーションと植民地の拡大という政治的な観点から説明してきたが、そこに心理的な次元での変革が関わっていたことも見逃せない。例えば、英...
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夜ふけのなわとび 第1823回 林真理子「謦咳に接する」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
先週号の「週刊文春」の草笛光子さんのエッセイで、懐かしい名前があった。「岩谷時子さん」と。 その何ぺージか後で宮藤官九郎さんが、山田太一さんを悼んでいる。 このお二人に私はおめにかかったことがあるのだ。岩谷さんは、車椅子に乗った晩年に。こういうのを「謦咳(けいがい)に接する」というのではなかろ...
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「教養」と「リテラシー」を高める月刊誌 “α-Synodos”vol.318(2023/12/15)
コメ0 荻上チキの αシノドス 11ヶ月前
━━━━━━━━━━━━━━━━「教養」と「リテラシー」を高める月刊誌“α-Synodos”vol.318(2023/12/15)━━━━━━━━━━━━━━━━01 シノドス・オープンキャンパス「メタ倫理学」佐藤岳詩佐藤岳詩北海道岩見沢市生まれ。専修大学文学部教授。博士(文学)。専門はメタ倫理学、応用倫理学。主な著作に『メタ倫理学入門』(勁草書房、2017)、...
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石原莞爾と東條英機:その26(2,214字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 11ヶ月前
新聞全体の発行部数は、ちょうど大正に入ったくらいで最初のピークを迎える。そこまでは右肩上がりに成長してきたが、ここで伸びが鈍化し、やがて過当競争の時代に入る。そこから、生き残りをかけた熾烈な部数獲得競争が始まるのだ。そうして各新聞社は、部数獲得のためになりふり構わなくなる。まず何をしたかというと...
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第七章 海の象形文字――シェイクスピアからメルヴィルへ|福嶋亮大(後編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 12ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ7、愚かさを拡大する新世界――デフォーの『モル・フランダーズ』 シェイクスピア劇においては、しばしば二つの異質の世界が交差する。それを象徴するのが、地中海世界の中心であるヴェニスにアウトサイダーとしてやってくるアフリカの黒人オセローであり、ミラノから退出して新世界...
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絶望の時代が生み出した現実逃避文学「異世界転生」に希望は見いだせるのか。
コメ0 弱いなら弱いままで。 12ヶ月前
「異世界」とは結局、何なのか? 芳賀概夢&灯まりも『異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV』というマンガを何だか気に入ってしまって、読みつづけている。 一見するとあまり語ることのない、見ようによっては平凡な作品である。 主人公は仕事にも生活にも行き詰まっているダメサラリーマンで、あるとき、ちょっ...
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第七章 海の象形文字――シェイクスピアからメルヴィルへ|福嶋亮大(前編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 12ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。国家/個人としての主権の存在を宣言したとして発明的な出来事だったアメリカ独立宣言。ある種の「文学」とも言えるこの文書に潜む、ヨーロッパ文学の財産とは?福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、世界文学としてのアメ...
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英国発ゴシップ・ミステリー『メドゥーサ デラックス』トーマス・ハーディマン監督インタビュー 「髪型も美術や文学と
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 13ヶ月前
美容業界のヘアコンテストを舞台に描く、全編ワンショットの英国発ゴシップ・ミステリー『メドゥーサ デラックス』が、いよいよ日本公開となります。映画ファンから絶大な支持を得ている気鋭の製作・配給会社「A24」が北米配給権を獲得。世界の映画祭で話題をさらってき...続きを読?
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英国発ゴシップ・ミステリー『メドゥーサ デラックス』トーマス・ハーディマン監督インタビュー 「髪型も美術や文学と
コメ0 ガジェ通 13ヶ月前
美容業界のヘアコンテストを舞台に描く、全編ワンショットの英国発ゴシップ・ミステリー『メドゥーサ デラックス』が、いよいよ日本公開となります。映画ファンから絶大な支持を得ている気鋭の製作・配給会社「A24」が北米配給権を獲得。世界の映画祭で話題をさらってき...続きを読?
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読む・聴くに次ぐ文学の楽しみは体験型の「色写経室」
コメ0 BuzzGang 13ヶ月前
和多屋別荘は10月1日(日)より、「色写経室」を開始しました。「色写経室」には、様々なイメージが湧く文学作品を用意。自分だけのオリジナルインクを作成し、色を通して写経することによる文学の新しい愉しみを提案するアクティビティです。
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Vol.600 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(6)/無理をして良いことはない/談話室から得られた知
コメ0 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」 14ヶ月前
Vol.600 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(6)/無理をして良いことはない/談話室から得られた知見/開拓と継続/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年9月26日 Vol.600はじめにこんにちは、結城浩です。今回の結城メルマガはVol.600です!2012年4月3日から11年以上に渡り、毎週ほとんど...
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第六章 長い二日酔い――一九世紀あるいはロシア(後編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 14ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。前回に引き続き、19世紀ヨーロッパの社会思想について分析します。「アジアからヨーロッパへ」という単純な図式に収まり切らないアメリカやロシアを、当時の知識人たちはどのように捉えていたのでしょうか。 前編はこちら。福...
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第六章 長い二日酔い――一九世紀あるいはロシア(前編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 14ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。今回は19世紀ヨーロッパにおける社会思想について分析します。アメリカ独立戦争やフランス革命の反省から、個人の人権尊重への意識が高まった前半期から、自然科学が優勢となった後半期にかけてどのような思想の変遷があった...
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偽物の個人時代:その7(1,795字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 14ヶ月前
「哲学」というのは、学問ではあるが、歴史の中で「発展」するというよりは「変化」するものだ。文学にも近いが、必ずしも新しければ素晴らしいというわけではない。普通、学問というと化学や物理、あるいは数学などのように、昔に比べ今の方が各段の進歩をしたものと思いがちだ。しかしこと哲学に限ると、この公式は全...
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『ゲンロンβ83』東浩紀「終刊にあたって」ほか
コメ0 ゲンロンβ(完全中継チャンネル) 14ヶ月前
1. 東浩紀 終刊にあたって2. 小松理虔 当事者から共事者へ 最終回 当事者から共事者へ3. プラープダー・ユン 福冨渉訳 ベースメント・ムーン 最終回4. 河野至恩 記憶とバーチャルのベルリン 最終回 「移動」の文学について考え続けること──多和田葉子『雪の練習生』を読む5. 石田英敬 飛び魚と毒薬 第3回 6...
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Vol.596 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(2)/ChatGPTで執筆作業のギアチェンジ/朝一番で焦る
コメ0 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」 15ヶ月前
Vol.596 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(2)/ChatGPTで執筆作業のギアチェンジ/朝一番で焦る気持ちの解決/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年8月29日 Vol.596はじめにこんにちは、結城浩です。夏のセールは8月いっぱい続いています。『数学ガール』他多数が半額セールになっていま...
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Vol.595 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(1)/父の思い出/8月末が近づくと/
コメ0 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」 15ヶ月前
Vol.595 結城浩/数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(1)/父の思い出/8月末が近づくと/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年8月22日 Vol.595はじめにこんにちは、結城浩です。まずは夏のセール情報です!夏の科学・数学本フェアということで、『数学ガール』他多数が半額セールになっています!...
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第五章 エスとしての日本(後編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 15ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。 日本で最初の著述家と言われる曲亭馬琴の作品には、中国文学からの影響がありました。彼がどのように中国文学を捉えていたかを通...
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新たな文学賞の誕生で、老舗温泉旅館から名文学作品が誕生する!?
コメ0 BuzzGang 16ヶ月前
嬉野温泉の和多屋別荘が主宰する三服文学賞の第1回大賞が決定。「ライターインレジデンス」と文学賞の組み合わせで、地域の協力企業とともに、旅館×ローカル×アーティストで地方創生しようとする興味深い施策がありました。
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第五章 エスとしての日本(前編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 16ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。今回は日本文学が受けた中国小説からの影響について分析します。あくまでも傍流的立ち位置だったという「小説」が隣国の文化に何をもたらしたのか、18世紀に国学を興した本居宣長の研究から明らかにします。福嶋亮大 世界文...
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アーティストとして生きるには:その16(1,871字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 16ヶ月前
振り返ると、ここまで「アーティスト」の例として挙げてきたのは全て男性であった。これは偶然ではない。この連載で取り扱っている「アート」は、図らずも「男性の性欲」と深く関係しているからだ。そして男性の性欲は、女性の性欲とは違う。内的な心性も具体的な表れ方も違うから、アートの様態はもちろん本質も、また...
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第四章 オルタナティヴな近代性――中国小説の世界認識(後編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 16ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。『水滸伝』や『三国志演義』といった作品がどのように読み解かれたのかを通じて、近世の中国文学と批評のあり方について分析します。前編はこちら。福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ5、一六世紀のコミュニケーション革命...
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第四章 オルタナティヴな近代性――中国小説の世界認識(前編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 16ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。歴史書を基礎とする古代の中国小説が、やがて一般化した「小説」とどのように異なるのかを分析し、近世の小説のあり方を捉え直します。福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、二つの文学ウイルス 本章および次章では、主に...
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第三章 他者を探し求めるヨーロッパ小説――初期グローバリゼーション再考(後編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 17ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。一八世紀、初期グローバリゼーションによって生じた「他者とのつながり」に文学作品はどう向き合ったのか、『ロビンソン・クルーソー』を象徴的な作品として分析します。 前編はこちら。福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6...
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第三章 他者を探し求めるヨーロッパ小説――初期グローバリゼーション再考(前編)|福嶋亮大
コメ0 PLANETS Mail Magazine 17ヶ月前
本日のメルマガは、批評家・福嶋亮大さんの連載「世界文学のアーキテクチャ」をお届けします。小説史を研究するうえで暗黙の前提となっていたヨーロッパ中心主義を批判すべく、アジア圏の作品がヨーロッパ文学に与えた影響について解説します。福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、ヨーロッパ中心主義をいかに解体す...
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Vol.582 結城浩/Blueskyの招待コードで失敗/ChatGPTとの対話/数学と文学/問題処理の基本は分割/
コメ0 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」 18ヶ月前
Vol.582 結城浩/Blueskyの招待コードで失敗/ChatGPTとの対話/数学と文学/問題処理の基本は分割/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年5月23日 Vol.582はじめにこんにちは、結城浩です。セールです!「数学ガール」シリーズなど、多数のKindle本が半額ポイント還元セール中になっていますので、ぜひこの機会...