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甲斐良治:鳥インフルエンザの警告
コメ0 THE JOURNAL 216ヶ月前
暁玲華さんが宮崎県の鳥インフルエンザ受難について言及されていたので、宮崎県出身者であり、「食と農の底力!」筆者としても、なにか書かねばと考えていたところに大分県在住の大熊良一さんから電話がかかってきた。大熊さんは農文協の大先輩だが、早くも20数年前に帰農し、国東半島で「自然卵養鶏」をやりながらさ...
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甲斐良治:はじめる自給 種まき大作戦
コメ0 THE JOURNAL 216ヶ月前
2月3日、国分寺のカフェスローにて、カフェスロー×トージバ×ナマケモノ倶楽部のコラボ計画「節分!種まき大作戦ミーティング」があり、冒頭「みんなでつくる『農的生活革命』」のお話をさせていただきます。お近くの方はどうぞ。以下http://toziba.net/event/event_top.htmlより【種まきその1】みんなでつくる「農的...
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甲斐良治:若者は3年で辞めてもいい?
コメ0 THE JOURNAL 216ヶ月前
新卒若者の3年以内離職率=中卒7割、高卒5割、大卒3割という「7・5・3現象」(現在はもっと上がっていると思われる)が問題になったり、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)という本が話題になったりのご時勢で、私もこのところずっと若者を取りまく雇用と労働の激変について考えてきたが、先週、地...
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甲斐良治:富士の麓で
コメ0 THE JOURNAL 216ヶ月前
先週土曜日(27日)は、「若者の力が社会を変える~地域と青年をつなぐキーワード 『ワークキャンプ』」をテーマに開催された「全国ワークキャンプセミナー in Fuji」に参加のために静岡県御殿場市へ。会場の「国立中央青少年交流の家」は、返還された米軍キャンプの一部を利用して昭和34年にオープンしたものと...
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甲斐良治:希望は戦争か、土と平和か
コメ0 THE JOURNAL 217ヶ月前
「2007年、『農』のムーブメントを日本におこす。前代未聞の大プロジェクト!」と銘打って、農に関心をもつ若者たちが今年、「はじめる自給 種まき大作戦」「土と平和の祭典 2007」の2大プロジェクトに取り組みます。その趣旨はこう。「藤本敏夫がこの世を去ってから5年という節目である『2007年』。彼は...
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甲斐良治:雪の板谷峠・4半世紀前
コメ0 THE JOURNAL 217ヶ月前
2001年1月、雪の新大久保駅で、酔って線路に落ちた若者を助けようとした韓国人留学生が、電車にはねられて亡くなるという事件が起きた。このとき、ふと思い出したのがそれから20年ほど前に撮った2枚の写真。新幹線のない当時は、福島や山形に行くのにすら、もっぱら夜行の急行、しかも寝台ではなく普通座席に座っ...
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甲斐良治:憎悪社会化を阻止したい
コメ0 THE JOURNAL 217ヶ月前
今年最後の投稿です。「ざ・こもんず」忘年会でのご挨拶でお話させていただいたことと同じなのですが、07年への決意表明に変えて、ここに記させていただきます。最近の私の関心は、「食と農」よりむしろ「都市における労働」にあります。その発端は、この1~2年、熊本・水俣、宮崎・高千穂、千葉・鴨川、新潟・上越...
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甲斐良治:「希望は、戦争。」という「うめき」
コメ0 THE JOURNAL 218ヶ月前
12月17日の宮崎学さんの「突破者の独り言」――「歴史観をめぐって(其の三)」に、沖縄県知事選についてこんな記述があった。>私は、沖縄の失業者たちが最後まで平和理念を唱える人たちを自分たちと同じ苦しみを持つ側の人間だと思えなかったのではないかと思う。>つまり、失業者たちは革新側の運動を行っている人...
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甲斐良治:若者たちの農的ライフスタイル起業
コメ0 THE JOURNAL 218ヶ月前
今日のお昼は九州在住の森千鶴子さん、農文協の新雑誌「うかたま」編集者のナカタと会食。森さんは「増刊現代農業」の常連執筆者であるのだが、福岡県宗像市の実家(イチゴ農家)と、大分県日田市旧中津江村(Wカップのときのカメルーンキャンプで有名)の廃校活用施設を行き来しながら「森の新聞社」を主宰し、宮城県宮...
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甲斐良治:複数の名刺や肩書きをもつ「新・遊牧民」
コメ0 THE JOURNAL 218ヶ月前
前回(12月2日)、この欄に、滞在期間の長短を問わず、むしろ自分の生き方の拠点は農村にあると考え、正社員だろうが派遣社員であろうが、都市での仕事は「出稼ぎ」ととらえる「新・出稼ぎ暮らし」について書いたが、鴨川自然王国のホームページに王国内T&T研究所の田中正治さんのレポート「都市若者の最先端は”非...
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甲斐良治:新出稼ぎ暮らし
コメ0 THE JOURNAL 218ヶ月前
昨日書いた「派遣社員の癒やしとしての農作業体験」のことだが、逆にこんなことは考えられないだろうか。つまり、滞在期間の長短を問わず、むしろ自分の生き方の拠点は農村にあると考え、正社員だろうが派遣社員であろうが、都市での仕事は「出稼ぎ」ととらえるのである。これまでここで書いてきたことを大雑把にふり返...
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甲斐良治:派遣社員に癒しの場を?
コメ0 THE JOURNAL 218ヶ月前
タウンミーティングの広告代理店丸投げもあきれたものだ。どうしてお役人はこうも「民間」や「企業」に弱いのだろうか?農業関係の「インターンシップ」や「再チャレンジ」にも似た例があるのではないかと思って調べていたら、「丸投げ」とは違うが、某人材派遣企業のプレスリリースにこんなものがあるのを見つけてしま...
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甲斐良治:「しょうゆかけごはん」に感動!
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
高野さんが帯広で放し飼いの豚と遊び、「北の屋台」で飲んでいるころ、私は銀座で開かれた「卵かけごはんの会」に参加していました。「卵かけごはんの会」といってもB級グルメの会ではなく(「卵かけごはん」は「卵かけごはん楽会」、「B級グルメ」も「B-1グランプリ」というのがあるくらい奥深いものではあるけれ...
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甲斐良治:宮崎県知事に「あったまにきた!」
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
「官製談合」疑惑で大揺れの宮崎県庁。だが本日の宮崎日日新聞によれば、昨日、県青少年タウンミーティング(内閣府、青少年育成国民会議など主催)が開催され、「県内の高校生約100人が安藤知事らを囲んで、宮崎の将来について語るパネルディスカッションがあり、農畜産業の展望などについて新鮮で熱い議論が交わさ...
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甲斐良治:誰が学校を建てたのか その3 「文部官僚の号泣」
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
今朝の毎日新聞2面「発信箱」で、論説室・玉木研二記者が「文部官僚の号泣」と題して、1947年3月の帝国議会衆議院「教育基本法案委員会」の模様を伝えている。 教育基本法案はすでに通過し、6・3制を中心とする学校法案がまわってきたとき、校舎や学用品はそろうのかとの委員の質問に対して、答弁に立った文...
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甲斐良治:変わらないためには、変わらなければならなかった農家
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
10月29日の高野さんの「極私的情報曼荼羅」――「今日のサンプロでの“農業論議”について一言!」に触発されて、いますすめられている「戦後最大の農政改革」なるものについて考えていることを少し整理しておきたい。 今度の農政改革とは、高野さんも書いているように「所得保証の対象となる農家の規模を、都府県の...
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甲斐良治:誰が学校を建てたのか その2
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
「京都では明治政府の学制発布より3年も前に、64校もの小学校が町衆によって建てられていた!」――そのことを知ったのは9月15日、思想史家・関曠野氏を中心とするメーリングリスト「時代塾」での関氏の投稿によってだった。『よみがえる廃校』(「増刊現代農業」11月号)の締め切りは目前だったが、農村だけでな...
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甲斐良治:誰が学校を建てたのか その1
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
前々回の「よみがえる廃校」冒頭で引用した「『戦後の心』を教わった白いペンキの木造校舎」を書いたのは福岡在住のフリー記者・竹島真理さん。昭和27年、村の年寄りから子どもまで、みんなで「地つき」をして建てた大分県日田市の小山小学校は、彼女の母親の母校である。 校舎に使う用材は、村の山持ちたちが「う...
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甲斐良治:錦秋の奥会津・只見へ
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
今年はどういうわけか、福島県に行くことが多い。5月、6月は、「ざ・こもんず」でも既報の「安達太良山麓の奇跡のむら」、8月上旬はいわき市、下旬には会津坂下町に三島町、そして先週は只見町に行ってきた。 只見へは、上越新幹線浦佐駅から友人の運転する車で行ったのだが、途中の風景がじつにすばらしかった。...
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甲斐良治:韓国「プリ」に大感動!
コメ0 THE JOURNAL 219ヶ月前
広々とした田んぼの中で、4人の男が鉦や太鼓を叩いている――そんなポスターに誘われて、昨夜は新宿シアターアプルでの韓国伝統音楽グループ「プリ」の日本公演へ。いやあ、すごかった。「ひちりき」や「チャルメラ」みたいな(すみません、韓国の楽器になんの基礎知識もないので)メロディーが加わる曲もよかったが、鉦...
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甲斐良治:よみがえる廃校
コメ0 THE JOURNAL 220ヶ月前
私の編集する「増刊現代農業」の最新号は『よみがえる廃校 「母校」の思い出とともに』です。下記は長文ですが、「月刊現代農業」12月号掲載の「主張」(「社説」のようなもの)に加筆したものです。学校もまた、「『くに』より先に『むら』がある」でした。現在の小山小学校(竹島真理さん撮影)共通する「地つき...
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甲斐良治:農山村の若者NPO、若手自治体職員のみなさんへ
コメ0 THE JOURNAL 221ヶ月前
8月末に発表された、農林水産省の07年度概算要求を見て驚いた! 「農山漁村の場での再チャレンジ支援」の項目があり、「人生二毛作やスローライフ&ジョブの仕組みを構築し、若者・女性や団塊世代が、新しい生き方を求めて、農山漁村の場で再チャレンジすることを支援」するためとして、93億円が計上されている...
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甲斐良治:空中そうめん流し?
コメ0 THE JOURNAL 221ヶ月前
この7、8月は千葉鴨川、名古屋、福井、秋田、福島いわき、山口、宮崎、熊本、仙台、会津と、旅に明け暮れていて、すっかり更新もごぶさたしていました。いろいろ収穫もあったので、おいおいご報告していきたいと思いますが、リハビリもかねて軽いお笑いネタから。熊本県菊池市の「水の駅」で見た「空中そうめん流し」。...
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甲斐良治:鴨川自然王国・里山帰農塾へ!
コメ0 THE JOURNAL 223ヶ月前
8月11日(金)~13日(日)は、「里山帰農塾」。2002年7月31日に亡くなった藤本敏夫さんが残した鴨川自然王国で開催される帰農塾も、今年で4年目となりました。藤本さんと私は、生前、一度しかお目にかかっていません。「増刊現代農業」2002年8月号『青年帰農――若者たちの新しい生き方』掲載のため...
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甲斐良治:「くに」より先に「むら」がある
コメ0 THE JOURNAL 223ヶ月前
私が編集している「増刊現代農業」は一号一テーマの特集主義で、次号は「山・川・海の『遊び仕事』」(7月13日書店発売)。これまでこのコーナーでも紹介してきた地蜂獲りやイセエビ生け簀漁、郡山の「奇跡のむら」の堰上げのほか、山菜採り、川漁、鴨猟など、さまざまな「採る」「獲る」「遊び仕事」のオンパレー...
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甲斐良治:「奇跡のむら」にインドネシア人がやってきた
コメ0 THE JOURNAL 223ヶ月前
あの「安達太良山麓の奇跡のむら」の「堰上げ=イワナ獲り」の日からほぼ1カ月がすぎたころ、むらに6人のインドネシア人がやってきた。訪れたのは、インドネシア中部、スラウェシ島のマレナ集落、トンプ集落のリーダーをはじめ、弁護士やNGO職員、大学教授。招いたのは「自然資源管理(いりあい)と住民自治(よ...
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甲斐良治:「蜜会」のお誘い
コメ0 THE JOURNAL 223ヶ月前
上のタイトル左の私の写真、不審に思われている読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。じつは私、辛党ではありますが、ハチミツだけは別で、わが家には日本各地やイタリア、ニュージーランドなどのはちみつが並んでいます。また、自然を知り尽くした養蜂家のお話を聞くのも大好きで(というか、入会権の話を聞...
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甲斐良治:テレビ放映のお知らせ
コメ0 THE JOURNAL 224ヶ月前
今度の日曜日(18日)朝、「若者はなぜ、農山村に向かうのか」および「自然・身体・労働の調和」を考えるうえで、注目のテレビ番組が二本あります。早起きの方はぜひご覧ください。▼日本テレビ系 午前6:30~6:45新ニッポン探検隊!「“365日の山村活動”緑のふるさと協力隊」(以下番宣より)現在高齢化が...
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甲斐良治:「遊び仕事」の「ビジネスモデル」(その2)
コメ0 THE JOURNAL 224ヶ月前
6月3日夜、「地方に帰りたいけど帰れない若者」のための「ビジネスモデル」づくりにチャレンジしたいと考えている伊藤洋志くんが農文協に訪ねてきた。昨年4月に入ったばかりの出版社を辞めた理由を聞くと、またオモシロイ答えがかえってきた。修士論文作成のために借りた旅の資金を返し終えた以外に、ふたつの「所...
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甲斐良治:遊び仕事」の「ビジネスモデル」
コメ0 THE JOURNAL 224ヶ月前
元来私はひねくれているのか、世間が「希望がない」という農山村やそこに暮らす女性や高齢者、フリーターやニートと呼ばれる若者たちに「希望」を見いだすことのほうがよっぽど多い。今日もまた、その若者たちのひとりである伊藤洋志くんから手紙が来た。昨年、京都大学の修士課程を修了し、出版社に勤めたが、すでに...
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甲斐良治安達太良山麓に奇跡のむらを見た!(その2)
コメ0 THE JOURNAL 225ヶ月前
このむらの水路にイワナがすんでいるということは、それだけそのエサとなる昆虫類が多いということでもある。その昆虫類が多いということは、山が豊かだということでもある。 Gさんが、むらの入会権を解体し、法人格をもつ森林組合などの管理に移行することに反対したのは、そこに、天然林を伐採させ、スギ、ヒノキ...
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甲斐良治:安達太良山麓に奇跡のむらを見た!(その1)
コメ0 THE JOURNAL 225ヶ月前
前回の更新から10日以上がたってしまった。書きたいことはたくさんあったのだが、この間、いろいろなことがありすぎて、おおげさに言えば一種のトランス状態になり、あることを思いついた瞬間には、その数分前に考えていたことがもう思い出せないほどだった(たんに物忘れがひどくなっただけかもしれないが)。 発...
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甲斐良治:結城登美雄さん講演会「おとなのための食育入門」のお誘い
コメ0 THE JOURNAL 225ヶ月前
6月9日、東京・虎ノ門パストラルで結城登美雄さんの講演会が開催されます。――おとなの食育。それは子どもたちの食育を他者にゆだねるのではなく、自らが食の主体になること。そのためには日本の食の現在がもつきわどさ、危うさを見すえることから出発したい。これまでのような「あさきゆめみし」日々の延長にではな...
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甲斐良治:風水土のしつらい展(大阪・札幌)
コメ0 THE JOURNAL 225ヶ月前
「灰に還り、灰から生まれる、森羅の回生へ。手仕事が生むアジアの生活は美しい」をテーマに、大阪(大丸梅田店)と札幌(大丸札幌店)で、「風水土のしつらい展」が開催されます。 企画制作は私がひそかに「ジサマ・ビン・ラディン」と呼んで尊敬している今井俊博さん。 日本におけるマーケティングの草分け的存在で...