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「騙し騙されないように生きるのさ」
コメ2 草の根広告社 90ヶ月前
今週の水曜が第2週だったので翌日の木曜が第3週であることに気づいていなかった。木曜第3週は翌週とばかり思っていた。当日に自分の書いた文字を「毎月第2水曜は」とラジオで喋ったこともあり今週は第2週なのだと思い込んでしまっていたのだ。木曜第3週に入っていたスケジュールを反故にしていることを指摘され...
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「そこで一括りに日本人とされてしまうことの違和感が拭えない」
コメ2 草の根広告社 91ヶ月前
子供の頃からずっとひとりだったからだろうか。「我々」という集団に対して常に懐疑心と恐怖心がある。暴走族や暴力団など社会にとって悪しき集団はもちろん、デモや政党など自分たちを良きものとして活動している人たちも「私は」という主語で正義を説く一個人としては平気なのだけれど、ひとたび「我々」という主語...
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「面倒なことを面倒がらない」
コメ4 草の根広告社 91ヶ月前
たとえば、ゆでたまごは黄身も白身も食べられるのに、目玉焼きは黄身しか食べられないこととか、チーズが嫌いなのにピザは好きだったりとか。「日本は1951年に独立しました」と教える先生の声が校庭の上を飛ぶ米軍機の爆音に掻き消されてしまうのが理解できなかったことや、法律そのものと現実の乖離に引っ掛かってし...
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「誰かと縁を結ぶのか、消費税を25%に上げるのか、それとも別に何か方法があるのか」
コメ8 草の根広告社 91ヶ月前
「お父さんがあんたに墓の相談して来いって」 先日、母からそう打ち明けられたのは、叔父の告別式の席上だった。身内の逝去で死というものをいつも以上に身近に感じたらしく、なんだったら今日その場で決めて来いと言わんばかりの焦りようだったという。
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「本当の議論は互いの意見を理解するところから始まる。」
コメ2 草の根広告社 92ヶ月前
ただひとつ確かなのは、誰も戦争を望んではいないということだ。殺されたい人もいないし、ましてや殺したいという人もいない。思い描く未来は同じはずなのにそれを担保する為に「選び取る言葉」はまるっきり違う。色で言えば白と黒くらい違う(どちらが白でどちらが黒ということではない)。お互いが理解し合えず、「だ...
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「旅のような暮らし」
コメ2 草の根広告社 92ヶ月前
眩しすぎる太陽と輝く海に根負けして134号線を走り始めたのは、朝から部屋に閉じ籠もってひたすら書き続けた土曜の午後だった。早くなる鼓動とともに流れの強くなった血が凝り固まった背中や臀部をほぐしてゆく。信号を海側に渡ると透き通った海底一面に根を張った海藻の香りが鼻腔を満たした。
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「弱虫で腰抜けの僕は海を見ながら考えても仕方のないことを考えてしまう」
コメ4 草の根広告社 92ヶ月前
海は静観していた。目に見えない緊張が夢の中の出来事だと思えるような美しい朝を描き出していた。娘は昨日からまた離乳食を食べてくれるようになった。スプーンに載せた粥を食べ終えたところに、もう一本のスプーンに載せた粥を差し出すという二本のスプーンを交互に手渡すコンビネーションで、気持ち良いくらいに完...
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「憧れは美しいけど、嫉妬は醜い。」
コメ2 草の根広告社 92ヶ月前
僕に限ったことじゃないと思うけれど、唐突にそういう言葉が脳内で短い文章になっていることがある。たとえば海沿いを走っている時だったり、ビール片手に浜辺を散歩している時だったり、シャワーを浴びている時だったりと、ぼんやりしている時であることが多い。論理的に導き出した言葉ではないので、誰に対するもの...
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「2017、夏の始まり」
コメ6 草の根広告社 92ヶ月前
冷たいビールが飲みたい。潮風に吹かれた瞬間、久し振りにそう感じたのは、それが風の中に夏の匂いがしたからだろう。冬は内臓を冷やしたくないのでビールを始めとする冷たいアルコール類は殆ど口にしなくなっていた。
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「足跡が残るこの大地の上で、広い空を見上げて」
コメ6 草の根広告社 93ヶ月前
鈴木三枝子さんという美容師について教えてくれたのは、渋谷のラジオで毎月お世話になっている美容文藝誌「髪とアタシ」の編集長ミネシンゴさんが手掛けた初の単行本だ。『道を継ぐ』(佐藤友美著 アタシ社) 2000年代のカリスマ美容師ブームを牽引した存在でもあるヘアサロン「MINX」創業者の妻にして、「鈴木さんに...
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「愛国心ってなんだろう?」
コメ1 草の根広告社 93ヶ月前
すべての黒人が歌やダンスが上手いわけではないのと同じように、すべての日本人に愛国心があるわけでもない。しかも日本人は世界的に見ても愛国心が希薄だと言われているという。僕自身もそうだ。この海や川がとか、この山がみたいな自然に対する愛着や慈しみはあるし、郷土愛みたいなものはあるけれど、それは僕が今...
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「ライフワークの見つけ方」
コメ2 草の根広告社 93ヶ月前
ワークライフバランスという言葉を近年よく耳にする。手薄になる高齢者の社会保障を自身の労働で補填させるべくみんなが働けるように、とか、忙しい労働者に生活時間を持たせることで消費を拡大させる為に、とか、子供を産み育てさせて少子化を解消する為に、など政府官僚が税収を維持して今のサイズ感を保とうという...
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「僕が生きる世界、彼女が生きる世界」
コメ4 草の根広告社 93ヶ月前
僕の目に映っているもの。それが僕の世界だ(少なくとも僕はそう定義している)。だから僕の世界とあなたの世界は違う。たとえば同じ音楽をかっこいいと感じる人もいれば、うるさいと感じる人もいるのと同じように。同じ時代に同じ環境で生きていても、右に傾く人と左に傾く人が生まれるのはそのせいだろうし、それは健...
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「捨てられる男たち」
コメ2 草の根広告社 93ヶ月前
明治維新とともに、それまでの価値観を全否定された武士たちがいた。 敗戦とともに、それまでの正義を全否定された軍人たちがいた。 原発事故とともに、それまでの信頼を失った企業戦士たちがいた。 そして今、女性活躍推進法により、それまでの常識が全否定されていることにまだ気づけていない男たちがいる。
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「歴史と伝統のある町で」
コメ2 草の根広告社 94ヶ月前
海沿いの国道を数分歩いたところにある浄楽寺という寺社に五体の仏像が鎮座している。東大寺南大門の金剛力士像を代表作とする鎌倉時代の仏師運慶の作だ。もちろん五体とも国から重要文化財に指定されている。
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「女子の「みんなで一緒にゴールしようね」が今ひとつ理解できない僕が抱く男としての危機感」
コメ9 草の根広告社 94ヶ月前
ある女優さんが「家庭を大事にしたい」という理由で引退を表明した。驚いたのはそのことよりも「よくぞ言ってくれた」と賞賛する専業主婦の声が少なからずあったことだ。彼女たちによると「働く女性ばかりが輝いている」という風潮(そんな風潮が本当にあるのかどうかは分からないけれど)の中で肩身の狭い思いをしてい...
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「人生で二度目の絵本」
コメ6 草の根広告社 94ヶ月前
思えばこれほどまでに絵本を読んでいるのは人生で二度目だろう。最初はもちろん母親に読み聞かせて貰ったとき。そして二度目が娘に読み聞かせている今だ。娘の為にと思って選んだり、読み聞かせたりするようになった絵本だけれど、そこに大人になった今だからこその新たな発見や感動が数多くあったことに改めて喫驚し...