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記事 5件
  • 真実のサクセスストーリー…「英国の大工見習い」と「アフリカの素足の少年」が起こした“ワトフォードの奇跡”

    2016-02-22 20:00  
    “昇格組”ワトフォードの快進撃を支えるトロイ・ディーニーとオディオン・イガロ―。紆余曲折の末にトップリーグにたどり着いた2人が、古き良き4-4-2システムを復活させる。[ワールドサッカーキング2月号掲載]
     フットボールで成功するのが宝くじに当たるようなものだとすれば、ワトフォードの前線を担う2人は相当な強運の持ち主なのかもしれない。トロイ・ディーニーとオディオン・イガロがプレミアリーグにたどり着いた過程にこれといった共通点はない。しかし、トップリーグで最も“あり得ない”組み合わせとして、彼らは耳を疑うようなサクセスストーリーを歩んできた。貧困、浮かれ騒ぎ、監獄での日々、氷点下の気温、リオネル・メッシ……これらは皆、2人がコンビを組むまでに乗り越えた試練のほんの一部にすぎない。それも今では思い出。イングランドの伝統的な2トップを組む2人は、プレミアリーグの各クラブのDFにとって脅威の存在と
  • ネイマール ストーリー「リオネル・メッシを超える日」(3/3)

    2016-02-15 20:00  
    来年1月に発表されるFIFAバロンドールの最終候補3名に選ばれたのは、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド、そしてネイマールだった。23歳の“ブラジルの至宝”は今、“メッシ超え”に最も近いところにいる。 [ワールドサッカーキング1月号掲載]
    ■加速度的な進化を遂げ2大スターと肩を並べる<br />
    “ブラジルの至宝”としてスペイン上陸を果たしたのはわずか2年半前。当時のネイマールに課せられたミッションは「メッシ依存の軽減」と「メッシとの共存」だった。ネイマールはその期待に応え、1年目で公式戦15ゴールを記録。2年目の昨シーズンは39ゴールを挙げてエースの負担を大きく減らすことに成功した。しかし、メッシの負担軽減やメッシとの共存はできても、その関係性は決して“対等”と呼べるものではなかった。決定的なゴールチャンスにもかかわらず、シュートではなくメッシへのパスを選択する。メッシに対して
  • ネイマール ストーリー「リオネル・メッシを超える日」(2/3)

    2016-02-15 20:00  
    来年1月に発表されるFIFAバロンドールの最終候補3名に選ばれたのは、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド、そしてネイマールだった。23歳の“ブラジルの至宝”は今、“メッシ超え”に最も近いところにいる。 [ワールドサッカーキング1月号掲載]
    ■「他者とは異なる“格〟エースとの関係にも変化<br />
     ネイマールは記録だけでなく、記憶に残るプレーも見せてきた。11月8日に行われたビジャレアル戦では、左サイドから出たボールを相手DFの頭越しに浮かして反転。最後は右足のダイレクトボレーでゴールを決めている。この魔法のようなプレーは「今シーズンのベストゴール」と絶賛され、地元メディアの間でかつてカンプ・ノウを沸かせた同胞ロナウジーニョとの比較がスタート。イングランドのメディアからも「ネイマールは“ニュー・ロナウジーニョ”」との賛辞が届いた。それまでも“ゴラッソ”と呼ばれるような素晴らしい
  • ネイマール ストーリー「リオネル・メッシを超える日」(1/3)

    2016-02-15 20:00  
    来年1月に発表されるFIFAバロンドールの最終候補3名に選ばれたのは、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド、そしてネイマールだった。23歳の“ブラジルの至宝”は今、“メッシ超え”に最も近いところにいる。 [ワールドサッカーキング1月号掲載]

    ■「メッシ最強説」に異変…輝きを増すネイマール
     “最強”の座に君臨するバルセロナで“最高”の称号を得ているのはリオネル・メッシ――。これはファンにとっての共通認識である。昨シーズン、クラブ史上2度目の3冠を達成したチームにおいても「MVPはメッシ」という声が大半を占めたし、公式戦で計122ゴールを挙げたメッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのトリデンテの中で最も多くのスポットライトを浴びるのもこのアルゼンチン人FWだ。世界中のあらゆるサッカー雑誌で「バルサ特集」が組まれる時、表紙で最も大きく写真を使われるのは、チームで最も小さな背番号10である。 
  • 【浦和レッズレディース】吉良知夏 「『優しいFW』の先へ」

    2016-02-01 19:10  
    [浦和レッズマガジン10月号掲載] FWには2タイプの選手がいる。気が強く、『自分が点を決める』と自信に満ちあふれたタイプと、味方を生かすことに長け、自身も周りに生かされるタイプ。吉良知夏はどちらかと言えば、後者だ。吉田靖監督は「優しいFW」とプレースタイルを評した。 吉良は高校時代から年代別代表で活躍した。大きな期待が寄せられ、2010年に浦和の一員となった。加入した年はケガでほぼ出番はなく、2年目にその実力は開花した。背の高さはないが、ボールコントロールに優れ、シュートが巧いというのが第一印象。リーグ戦で9得点を決めた彼女の活躍は周囲にも認められ、新人賞を受賞した。 この年、吉良は背番号10をつけてプレーした。2年目での大抜擢だ。浦和の背番号10と言えば、エースとして圧倒的な存在感で2009年にチームを優勝に導いたFW安藤梢が背負ってきた番号だ。悲願のリーグ優勝を機に、吉良とは入れ替わ