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指揮官が惚れ込む30歳の天才アタッカ―…オーバーエイジ選出の興梠慎三が挑む“世界”
2016-06-27 20:00文=元川悦子
最後の最後までオーバーエイジを使うか否かで揺れ動いたリオデジャネイロ五輪日本代表のFW枠。大久保嘉人(川崎)、大迫勇也(ケルン)ら2014年ブラジルワールドカップ経験者の名前が挙がる中、日本サッカー協会は23日、今季J1で8ゴールを挙げている興梠慎三(浦和)を最後の1枠に入れることを正式発表した。
過去にワールドカップを含め、FIFA主催の国際大会に出た経験のない国内組の彼に白羽の矢が立ったのは意外だったが、手倉森誠監督は1トップも2シャドウの位置も柔軟にこなせる万能性と温和な人柄を以前から熟知し、猛烈にアプローチし続けたという。本人も当初は浦和のリーグタイトルを優先して固辞する姿勢だったが、熱血指揮官の説得に折れる形となった。
興梠慎三は宮崎・鵬翔高校時代から傑出したタレントと位置づけられてきた。86年生まれの選手には家長昭博(大宮)、狩野健太(川崎)ら天才肌の選 -
黒部光昭(カターレ富山強化部長)「カターレを強いチームにしたい」(3/3)
2016-06-20 21:002010シーズンからの4年間、黒部光昭はカターレ富山に在籍。背番号9を背負い、J2で100試合出場22得点という結果を残している。契約満了後、タイのTTMカスタムズFCに加入し現役を続行。そして引退を決断した後、再び古巣のカターレに戻ってきた。「カターレをしっかりと成長させていけるように頑張りたい」と抱負を語る強化部長は、クラブの将来を見据えている。[Jリーグサッカーキング4月号掲載]
■優勝という実績を作りクラブの価値を上げたい
クラブから強化部長就任の要請を受けた時の心境はいかがでしたか?
黒部――引退してから1年ぐらい経って、どういう道に進むべきかを考えていました。サッカーに携わる仕事をするのか、それともサッカーには関わっていくけどそれを生活の中心にしないで生きていくのか。実際に引退して思うのは「人生はサッカーだけがすべてではない」ということ。私はサッカーが好きでずっと続けてきたけど -
黒部光昭(カターレ富山強化部長)「カターレを強いチームにしたい」(2/3)
2016-06-20 21:002010シーズンからの4年間、黒部光昭はカターレ富山に在籍。背番号9を背負い、J2で100試合出場22得点という結果を残している。契約満了後、タイのTTMカスタムズFCに加入し現役を続行。そして引退を決断した後、再び古巣のカターレに戻ってきた。「カターレをしっかりと成長させていけるように頑張りたい」と抱負を語る強化部長は、クラブの将来を見据えている。[Jリーグサッカーキング4月号掲載]
三浦監督に期待していることは?
黒部――選手としての経験が豊富ですし、プロの世界がどういうところで、戦うためには何が必要なのかを誰よりも熟知している監督です。コレクティブ(組織的)なサッカーを目指して実践するために、全員が同じ意識を共有して戦おうとしています。特別な選手に依存するのではなく、一人ひとりが力を出して戦ってほしいですね。
■1年間タイでプレーして身を持って厳しさを経験
カターレに加入した201 -
黒部光昭(カターレ富山強化部長)「カターレを強いチームにしたい」(1/3)
2016-06-20 21:002010シーズンからの4年間、黒部光昭はカターレ富山に在籍。背番号9を背負い、J2で100試合出場22得点という結果を残している。契約満了後、タイのTTMカスタムズFCに加入し現役を続行。そして引退を決断した後、再び古巣のカターレに戻ってきた。「カターレをしっかりと成長させていけるように頑張りたい」と抱負を語る強化部長は、クラブの将来を見据えている。[Jリーグサッカーキング4月号掲載]
■戦うためには何が必要なのか監督は誰よりも熟知している
昨年12月にクラブから強化部長就任内定の発表がありました。
黒部――トライアウトの直前でしたね。その時点で6、7割の選手がすでにクラブと契約をかわしていて、残りの3、4割にあたる選手を決める必要がありました。難しい側面もありましたが、いい補強ができたという手応えは感じています。
トライアウトは選手にとってもカターレ富山にとっても貴重な機会です。
黒部 -
【独占インタビュー】ウェイン・ルーニー(イングランド代表)「獅子の誇りを胸に」(3/3)
2016-06-13 19:40
1966年に自国開催のワールドカップを制して以降、ビッグタイトルと無縁の日々を送るイングランド代表。もはや優勝候補に挙げられることも少なくなったが、だからこそユーロ2016には、悲壮な覚悟で挑む。その中心には、ウェイン・ルーニーがいる。
■監督の人事については俺が決められることじゃないここからは15-16シーズンの話を聞きたい。今季のマンチェスター・ユナイテッドは好不調の波が非常に大きく、UEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)ではグループステージで上位2チームに入れず、不本意ながらUEFAヨーロッパリーグ(以下EL)に回ることになってしまった。2年目を迎えるルイ・ファン・ハール監督の去就はいまだに不透明なままだけど、果たして彼に指揮を執らせたことは、正しい決断だったのだろうか?
ルーニー ユナイテッドほどのビッグクラブであれば、CLはグループステージ突破が最低限のノルマだ。PSVとボル -
【独占インタビュー】ウェイン・ルーニー(イングランド代表)「獅子の誇りを胸に」(2/3)
2016-06-13 19:401966年に自国開催のワールドカップを制して以降、ビッグタイトルと無縁の日々を送るイングランド代表。もはや優勝候補に挙げられることも少なくなったが、だからこそユーロ2016には、悲壮な覚悟で挑む。その中心には、ウェイン・ルーニーがいる。
■W杯での教訓を生かせたらかなり面白いことになると思う
2016年はユーロ2016の本大会が開催される年だ。イングランド代表はもちろんこの大会に出場するけど、まずは予選の戦いを振り返ってくれるかな。
ルーニー ブラジルW杯では勝ち点わずか1でグループステージ敗退と散々だったから、予選の結果にはとても満足している。10戦10勝、31得点3失点だからね。コンスタントにクオリティの高いゲームを披露できた。ただ、これだけで「俺たちは優勝候補だ」なんて甘く考えちゃいけない。予選で勝利したスイスも本大会への出場を決めている。決して強豪とは言えないけど、もし本大会で対戦 -
【独占インタビュー】ウェイン・ルーニー(イングランド代表)「獅子の誇りを胸に」(1/3)
2016-06-13 19:301966年に自国開催のワールドカップを制して以降、ビッグタイトルと無縁の日々を送るイングランド代表。もはや優勝候補に挙げられることも少なくなったが、だからこそユーロ2016には、悲壮な覚悟で挑む。その中心には、ウェイン・ルーニーがいる。
サッカーという世界で最もポピュラーなスポーツを生み出した“母国”イングランド。「スリーライオンズ」ことイングランド代表は古くから世界をリードする存在であり、1966年に自国で開催したイングランド・ワールドカップでは、ボビー・チャールトンやジェフ・ハーストらの活躍によって初優勝を飾った。
あれからもう50年が経過した。イングランドは常に強豪の一角に名を連ねているが、W杯やユーロのタイトルとは無縁の日々を送っている。国内リーグが停滞しているわけではなく、名選手が排出されていないわけでもない。プレミアリーグは欧州三大リーグの一角を占め、ポール・スコールズやデイ
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