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記事 19件
  • 【FC東京アカデミーの育成スタイル③】FC東京U-15むさし 監督 中村 忠「うまさ、強さ、賢さを」

    2015-07-27 14:02  
    2012年からFC東京U-15むさしの指導にあたっている中村忠は、選手たちがU-18、トップチームと段階を踏むことを視野に入れ、まずは個人戦術のレベルアップを目指している。「スタメン11人すべてを、アカデミー出身選手の名前で連ねたい」そんな夢を抱きながら、彼は今日も熱い指導にあたっている。[Jリーグサッカーキング7月号掲載]■いろいろなスタイルに適応できる選手を このような言い方をすると語弊があるかもしれませんが、U-15むさしのスタッフの共通意識として、基本的に「チーム作りをしない」という考えがあります。実際に、攻撃にしても守備にしても、普段から《チーム》としての練習は、全くと言っていいほど行わず、《グループ》ぐらいのところまで。攻撃であればボールに関わるところ、守備だったらチャレンジ&カバー、ポジショニングの部分など、どんな監督の下でも、そしてどんなサッカーでも適応できるようなトレーニングを行っています。球際を強くいくとか、ボールを取られたら取り返す、パスとドリブルの判断など、選手個々の能力を伸ばすことを目的としたトレーニングが中心です。選手各々が、グラウンドで何ができるか、考えてプレーできるか、そういった部分を3年間掛けて育てていきます。 
  • 【FC東京アカデミーの育成スタイル②】FC東京U-15深川 監督 奥原 崇「たくましく育つように」

    2015-07-27 14:01  
    現役時代からFC東京を知るU-15深川の奥原崇監督は、教え子たちがプロになる姿を常にイメージしながら技術面のみならず、精神面やフィジカル面の強化にも力を注いでいる。選手に“たくましさ”と“東京らしさ”を求めるトップチームの初代10番が、深川独自の指導法を明かしてくれた。[Jリーグサッカーキング7月号掲載]■プロを目指す上で食事はとても重要な要素 まずはクラブの育成ビジョンとして、「トップチームのスタメンにアカデミー出身選手が5人以上入る」という目標を掲げています。FC東京のアカデミーとして数年前まではU-15深川、U-15むさし、U-18のつながりがやや薄かったように感じますが、育成ビジョンが確立したことで「こういう選手を育てよう」と足並みをそろえられるようになったのは大きいですね。スタッフについても、僕がトップのコーチを経験させてもらったり、むさしの中村(忠)監督も他クラブで経験を積まれたりと、トップを経験するコーチが育成カテゴリーを受け持つようになり、プロ選手になるために必要なことを伝えていける組織になってきたと実感しています。 
  • 【FC東京アカデミーの育成スタイル①】FC東京U-18 監督 佐藤一樹「“自立した選手”に」

    2015-07-27 14:00  
    昨年、監督初経験ながらFC東京U-18を2011年以来となるプレミアリーグEAST昇格に導いた佐藤一樹。彼はプロを目指す選手たちの育成、指導を図る上でどういった要素を重視しているのか。気鋭の指揮官がユース年代の育成論を語ってくれた。[Jリーグサッカーキング7月号掲載]■勝敗を左右するのはうまさよりもメンタル FC東京アカデミーの育成方針は言うまでもなく、トップチームで活躍できる選手を数多く送り出すことです。その中で、僕自身の選手経験も踏まえると、《自立した選手》に育ってもらいたいなと。周りの指示を待つのではなく、自分に何が足りないのかを考え、自主的に動ける選手であってほしいと思います。もちろん私生活においても自分を律して、ピッチ上で最大限のパフォーマンスを示す。そういう個の集団になってもらいたいですね。 僕ら指導者はと言えば、言い方は少し悪いかもしれませんが、「こういう選択肢もあったんじゃないのか」とヒントを提示しつつ選手のプライドを刺激してあげて、選手自身に火をつけるという作業にエネルギーを注いでいます。一昔前の師弟関係のように、ペナルティーを設けて選手を動かすのではありません。選手自らが自身を奮い立たせて、前向きに練習に取り組んでいく責任がFC東京U-18にはあります。やはり下のカテゴリーから選び抜かれ、トップチームを目指している個、そして集団ですからね。そういう責任感と誇りを持って取り組んでいってほしいと思います。 
  • スポーツライター戸塚啓が振り返る[取材ノートの記憶]武藤嘉紀(FC東京)(2/2)

    2015-07-23 13:24  
    サッカー専門誌の編集者時代から現在に至るまで、使ってきた取材ノートの数は90冊以上に上る。それらに残されたメモを頼りに、日本サッカー界の様々な時代をひも解いていく。第98回は日本サッカーに瞬く新星、武藤嘉紀。圧倒的なまでの勢いで疾走するそのキャリアの途中におとずれた王国との遭遇。悔しさを超えた衝撃は彼に、何を与えたのだろうか。[Jリーグサッカーキング7月号掲載] 
  • スポーツライター戸塚啓が振り返る[取材ノートの記憶]武藤嘉紀(FC東京)(1/2)

    2015-07-23 13:21  
    サッカー専門誌の編集者時代から現在に至るまで、使ってきた取材ノートの数は90冊以上に上る。それらに残されたメモを頼りに、日本サッカー界の様々な時代をひも解いていく。第98回は日本サッカーに瞬く新星、武藤嘉紀。圧倒的なまでの勢いで疾走するそのキャリアの途中におとずれた王国との遭遇。悔しさを超えた衝撃は彼に、何を与えたのだろうか。[Jリーグサッカーキング7月号掲載] 
  • 【2015 Jリーグ】浦和レッズ 栄誉を糧に、絶対王者へ(2/2)

    2015-07-21 17:20  
    2015年6月20日、開幕15戦無敗の記録を引っさげ、敵地ノエスタでの神戸戦に挑んだ浦和レッズ。2007年以来続く、あまりに長すぎる無冠時代は終わりを告げた。しかし、視線はその先にある。無敗王者の称号さえも、通過点に―。[浦和レッズマガジン優勝号掲載]■さらなる高みに向けて慢心なき前進は続く 後半に入ってからも神戸が攻勢を浴びせ、浦和が防戦する展開となった。しかしここで浦和に大きなアクシデントが起こる。75分、左サイドアタッカーの宇賀神友弥がこの日2枚目の警告を受けて退場処分を下されたのだ。これで数的不利になった浦和は一層我慢を強いられる展開を覚悟した。 
  • 【2015 Jリーグ】浦和レッズ 栄誉を糧に、絶対王者へ(1/2)

    2015-07-21 17:15  
    2015年6月20日、開幕15戦無敗の記録を引っさげ、敵地ノエスタでの神戸戦に挑んだ浦和レッズ。2007年以来続く、あまりに長すぎる無冠時代は終わりを告げた。しかし、視線はその先にある。無敗王者の称号さえも、通過点に―。[浦和レッズマガジン優勝号掲載]■平常心を貫き通し待望の先制を果たした浦和 ヴィッセル神戸のホーム、ノエビアスタジアム神戸は浦和レッズにとって鬼門の地だった。J1リーグにおける神戸との対戦成績は15勝4分け11敗と浦和が勝ち越しているが、ノエビアスタジアム神戸での成績となると1勝1分6敗と大きく負け越し。しかも浦和唯一の勝利は2005シーズンJリーグ第10節(◯1-0)と、田中達也(新潟)が決勝ゴールを決めた10年前にまで遡らなければならない。 
  • 【2015 Jリーグ】FC東京 「青赤の魂と情熱を」(2/2)

    2015-07-21 14:20  
    FC東京アカデミーで育ったプロ選手たちは、トップに、海外に、Jクラブに多く存在する。ではなぜこんなにも多くプロ選手やサッカーに携わる人々が巣立っていけるのだろうか。その影に「スーパースターを育てるためだけではなく、誰もがどこかで誰かに必要とされる存在になってほしい」というクラブの思いがあった。[Jリーグサッカーキング7月号掲載]■魅力ある個を育成しながらチームのために戦える選手を アカデミー全体としての考えを共有し、一人ひとりを大切にしてきた。そしてチームのために自分の武器をどう生かせるか、勝つためには今何をしなければいけないのか、それを判断できる選手を育てたい。それは今も昔も変わらぬ基本方針だ。 
  • 【2015 Jリーグ】FC東京 「青赤の魂と情熱を」(1/2)

    2015-07-21 14:00  
    FC東京アカデミーで育ったプロ選手たちは、トップに、海外に、Jクラブに多く存在する。ではなぜこんなにも多くプロ選手やサッカーに携わる人々が巣立っていけるのだろうか。その影に「スーパースターを育てるためだけではなく、誰もがどこかで誰かに必要とされる存在になってほしい」というクラブの思いがあった。[Jリーグサッカーキング7月号掲載]■FC東京独自のアカデミーの成り立ち 今シーズンのトップチームには、FC東京アカデミー出身の選手が9名在籍。その他、U-15やU-18を経て他のJクラブや海外、J3、JFLで活動する選手は40名余りにも及んでいる。それだけでなく、様々なカテゴリーでプレーを続ける者、指導者やサッカークラブのスタッフ職に就く者を数えれば有に100名を超える。 
  • 岩政大樹 チームのメンタリティ改革に挑む岡山のJ1昇格請負人

    2015-07-13 13:17  
    文=元川悦子 2009年のJ2参戦以降、少しずつ成績を上げ、クラブ規模も拡大しているファジアーノ岡山。今季からFC東京などで長く指導経験を持つ長沢徹監督、市立船橋高校を強豪校へと押し上げた布啓一郎ヘッドコーチら実績あるコーチ陣、FC東京や大宮アルディージャで長く強化部門に携わった鈴木徳彦GMを招聘し、いよいよJ1昇格を引き寄せるのではないかと期待も高まった。実際、開幕直後はFC岐阜、大分トリニータに連勝。セレッソ大阪、大宮アルディージャの降格組にもドローに持ち込むなど、序盤戦は悪くない戦いを見せていた。
     だが、4月後半あたりから足踏み状態が目立ち始め、5~6月は勝ったり負けたり。前半戦終了の21節時点では12位という予想外の順位で折り返すことになった。それでもJ1プレーオフ圏内の6位とは勝ち点5差で巻き返しはまだ可能。7月8日の後半戦初戦・Vファーレン長崎戦は1-1のドローに終わったが、12日の首位・大宮アルディージャとの大一番に勝てれば、今後への希望が見えてくる。そういう意味でもこの一戦は重要だった。