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田原総一朗、人生初の80歳、なってみてわかったこと
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田原総一朗、人生初の80歳、なってみてわかったこと

2014-05-07 16:23
    去る4月15日は、僕の80回目の誕生日だった。その日の夜、うれしい出来事があった。

    僕は、ある打ち合わせのため、指定された場所に出向いた。到着すると、そこにいたのは堀江貴文さん、猪瀬直樹さん、乙武洋匡さん、津田大介さん、東浩紀さん……。「朝まで生テレビ!」の出演者を中心に、多くの友人たちが待っていた。打ち合わせというのは口実で、サプライズの誕生会を企画してくれたのだ。

    たいていのことでは驚かない僕も、これにはびっくりした。「朝生」での激論風景を再現した人形で飾られた特製「朝生ケーキ」まで用意されていた。このケーキは、津田大介さんがプロデュースしくてれたそうだ。

    恥ずかしながら、この歳まで僕は自分がやりたいようにやってきた。ひたすら突っ走ってきた。そんな僕なのに、こんなに多くの人たちが受け入れてくれている。僕は力をもらったような気持ちで、まだまだ突っ走っていこうと改めて決意を固めたのだ。

    実はもうひとつ、80歳の僕に大きな刺激をくれた方がいる。キヤノンの御手洗冨士夫さんだ。雑誌『プレジデント』の取材でお会いしたのだ。

    御手洗さんは、経団連会長を5年間務めた後、2012年、6年ぶりにキヤノンの社長に復帰、いまは会長職も兼ねて大活躍している。その御手洗さんは、今年79歳、僕とひとつ違いだ。

    御手洗さんの朝は早い。毎朝4時に起きて、6時には出社する。だから僕は、「社長がそんなに早く来たら部下は困るでしょう」と聞いたことがある。部下も同じように朝早く出社しているから大丈夫だと、彼は答えたのだ。そんなことだから、午前7時からの会議も珍しくないそうだ。朝一番だから効率もよく、会社の好業績につながっている、と御手洗さんは話していた。 
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