• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 4件
  • ハセベが聞く! 〜棈木亮二さん〜 2016年 vol.13

    2016-11-30 22:30  
    ROAD TO プロ観戦者への道
    ハセベ(*1)が聞く! 〜棈木亮二さん〜
     レース観戦素人のハセベが“プロ観戦者”をめざし選手やレース関係者に話を聞きに行く月イチ連載。
     第9回目、話を聞きに行ったのは、チャンピオンシステムジャパン(*2)の代表取締役社長を務める棈木亮二さん(*3)。会社代表としてのさまざまな視点からみたレース観戦に対する想いや考え方、アイデアを聞きました!
    *1 ハセベ:2008年に突如、幼少時代に自転車でどこでも行っていた頃を思い出し、ロードバイクに乗ることを決意。ロードバイクに出会い、仲間に出会い、自転車に乗ることの楽しさに出会い、更に仕事において自転車業界に関わることにより、微力ながら寄与していくことを決意。これまでは自転車に乗ることだけに注力してきたが、この度、「プロ観戦者」になるために始動。
    *2 チャンピオンシステムジャパン:自転車、トライアスロン、ランニ
  • ハセベが聞く! 〜阪本竜也さん〜 2016年 vol.12

    2016-10-28 12:00  
    324pt
    ROAD TO プロ観戦者への道
    ハセベ(*1)が聞く! 〜阪本竜也さん〜
     レース観戦素人のハセベが“プロ観戦者”をめざし選手やレース関係者に話を聞きに行く月イチ連載。
     今回話を聞きに行ったのは、宇都宮ブリッツェン(*2)専属カメラマン阪本竜也さん(*3)です。宇都宮ブリッツェンへ関わることになったきっかけやカメラマンとしての観戦に対する想いや考え方、アイデアを聞きました!
    【写真:2011メンバー柿沼社長、廣瀬GM、栗村ディレクターが現役のころ】
    *1 ハセベ:2008年に突如、幼少時代に自転車でどこでも行っていた頃を思い出し、ロードバイクに乗ることを決意。ロードバイクに出会い、仲間に出会い、自転車に乗ることの楽しさに出会い、更に仕事において自転車業界に関わることにより、微力ながら寄与していくことを決意。これまでは自転車に乗ることだけに注力してきたが、この度、「プロ観戦者」になるために始動。
    *2 宇都宮ブリッツェン:自転車ロードレース活動並びに自転車を主としたスポーツ教育活動を行う地域密着型自転車ロードレースチームです。活動内容は、国内最高峰のシリーズ戦である「JBCFロードシリーズ(全日本実業団自転車連盟主催)」や、国内の「UCI(国際自転車連合公認)レース」を主戦場とし、勝利を目指すことはもちろん、日本国内に於けるレース文化の発展を目標として、各種レース情報の配信などを積極的に行っています。将来的には、宇都宮ブリッツェンがモデルとなり、各地に地域密着型チームが設立され、Jプロツアーが本格的な地域対抗のシリーズ戦に発展していく事が我々の願いです。また、環境に優しく健康にも良い、自転車の持つ多様な機能を街づくりに活かすための社会貢献活動にも積極的に取り組み、広い意味での”自転車文化の普及”にも尽力していきます。チームの目標として、まずはJプロツアーでの勝利。さらには全日本選手権でのタイトル獲得、そしてJAPAN CUPでの上位入賞を最大の目標に掲げます。
    *3 阪本竜也:2008年ブリッツェン設立当初よりプロモーション撮影を担当。ジャパンカップ ポップアップストア『レッドゾーン』2010~2015企画プロデュース。BLITZEN×TATSUYA SAKAMOTO 写真集『I』『ZERO』『Pure』『INFINITY』『結』発表する。国内UCI、Jプロツアー全レースを帯同し撮影を続ける。日本のロードレース発展の為レース現場以外でも写真やデザインを通して活動中。

    Q. ご自身について教えてください。
    宇都宮ブリッツェン廣瀬GMと同級生
     元々は、写真をプリントする仕事を中心としていまして、一番やりたかったのは学校関係のカメラマンでした。子どもがキラキラした目で撮影して!と自分のところにやってくるのが嬉しかったです。そんななか、自分は独立しまして、高校時代から友人だった宇都宮ブリッツェンの廣瀬とスタバでプライベートや仕事や人生など多くのことを語りあったりしていましたね。彼の過去であればなんでも知っています(笑)
    プロモーションで大事なのは写真
     彼が自分の引退を意識しはじめた時期だっかと思います。彼が数枚の企画書持ってきて、自分に見せてくれました。その中には自転車で地域貢献を進めていくといったような企画や考えがまとめてありました。当時は、自分も自転車業界のことには疎かったので、写真で何か困ったことがあればいつでも撮影するよ、と話をしていました。そんなこんなで半年後、宇都宮ブリッツェンのプロモーション撮影をしている自分がいました。廣瀬が一番こだわったのは、プロモーションです。プロモーションで写真が一番重要であることを彼は理解していました。
    プロフィール写真への抵抗
     宇都宮ブリッツェンが設立した当時は、プロフィール写真を撮影することに選手は抵抗感と反発があり、驚きましたね。なぜなら、当時は、プロである自分達のプロモーションをして、誰かに見せようとか、伝えようとか全くない環境や雰囲気だったので、その重要さを理解できなかったんです。それに一早く気づいたのは、栗村さんと廣瀬です。
    自己表現の成長
     最初、周囲からは、カッコつけじゃないか、と言われて、選手の写真を使用したのぼりを一本つくるのだけでも大変でした。ただ、選手達もだんだんと自分達が前面に出ることによるプロモーションの大事さを理解していきました。スポーツ選手って勘所が良いとあらためて思いましたね。例えば、イベントでの自己表現もどんどんうまくなっていきました。栃木では、アイスホッケーやバスケ、サッカーのチームが先にあり、後からきた自転車なんて無理だよと言われたこともありましたが、選手のまじめな姿勢や言葉がだんだんと伝わり、スポンサーがじわじわと増えていきました。
    Q. カメラマンの視点として、レース観戦についてどう思われていますか?
    観戦場所が自由すぎてわからない
     一番思うことは、初めて観戦する方は、「どこで観戦すればよいのだろう?」となるのではないかと思います。というのも昔は開催されるレース会場の具体的な住所記載がなく、自分も撮影に行くときにどうやって、どこにいけばいいのか?となっていましたから。その後、少しずつ改善されて事前のアナウンスでレース会場の場所がちゃんとわかるようにはなってきました。ただ、撮影ポイントがわかってもヒルクライムレースなどで、「レース中は頂上への移動はできませんよ」とか言われたりして、自力で早めに行かないといけないなどの苦労があります(笑)。
    【写真:献身的な走りをするアシスト選手】
    Q. レース観戦の応援についてどう思われていますか?
    日本人の遠慮
     一言で言いますと、レース観戦時には自由がゆえに日本人の遠慮が出ているのではないかと感じています。今は、宇都宮ブリッツェンファンが「応援ってこうやるんだよ!」っていうのを周りのファンにみせているような気がしますね。ただ、宇都宮ブリッツェン以外のファンの人がそれについていけないのではとも個人的には感じています。具体的に言いますと、ジャージで応援したり、応援グッズをみんなで揃えたり。そういったことが他のチームではまだまだ見られないですね。チーム側もそういった一体感をある応援ができる体制をファンサービスとしてもっと取り組むべきでないかと思います。
    応援の多様性
     昔は応援も多様性が多くて、まとまりがなかったですね。その中で応援がまとまってきたのは、宇都宮ブリッツェンぐらいではないでしょうか。なので、日本のロードレース全体として応援をもっと底上げしないといけないのではと思います。そうすればさらに観戦者が増えるのではないかと。やはり、応援を盛り上げるための環境は必要かと思います。特に大事なのは、レース観戦場に誰か話し相手がいるということ。応援もそうですが、レースで目の前を選手が通った後にしばらく待つことになりますが暇ですよね(笑)。その空いた時間を一緒に観戦する誰かが近くいることが大事なのでは。
    Q. 阪本カメラマンの仕事のスタンスを教えてください。
    ファッション目線
     元々はファッション撮影などやっていたのでその強さを活かしていくことがよいかと思っています。ですので、プロモーションでは、「とにかくかっこよく!」を意識していますし、「プロロードレーサーはかっこいい」ということが自転車業界の未来に繋がると信じています。
    あえてプロの知識を入れ過ぎないようにしている
     自分は自転車に乗っていないんです。理由がありまして、ロードバイクを毎日乗っていると自分の価値観を写真に押し付けてしまうような気がしているので乗らないようにしています。あえてプロの知識を入れ過ぎないようにしています。なんだかカメラマンの自分がプロの知識を深く得ていくと本業と離れていくような気がしているんです。あくまでも自分の仕事は画作りです。ありのままの選手の姿を伝えていくことを意識しています。
    父親とか恋人視点
     レースの華やかな部分はたくさんありますが、レース中にはなかなか伝わらない裏側では、選手はマッサージを受けたり、悩んだり、苦労、ハードトレーニング、と人間の命を削って競技に打ち込んでいる姿をしっかりと伝えたい。また、レース中ではなかなか伝わらないので、アシストの姿など華やかな部分ではないところも伝えていきたいですね。まさに父親とか恋人とか、そういう視点です(笑)。
    プレスカーには乗らないようにしている
     プレスカーにはなるべく乗らないようにしています。自分で歩くことにより、坂の辛さを知り、カメラポイントを探しています。簡単に言うと、自分も選手と同じように汗をかいて夏の日差しや時には風雨を感じて、その状況をカメラを通して伝えていくのがスタンスです。
    【写真:UCIレース優勝後僕を見つけて喜びを送ってくれたサイン】
    Q. レース中にもっとやりたいことややったほうがいいのでは、と思うことはありますか?
    バイクカメラの台数増加
     現状は、安全性や、前例がないという理由で、バイクカメラに乗れる人は1人しかいません。カメラ1台とムービー1台。選手やレースがあっての自分達であることは理解していますが、カメラマンとしては、もっとたくさんの台数あれば良いのではないかと思っています。とくにツール・ド・北海道やツール・ド・おきなわなど壮大なロケーションで走る選手の画やコースのロケーションがたくさんあるのに伝えれないのはもどかしいです。もっと伝える画が増えたらレース展開や観戦が、活性化する可能性はあるかと思います。
    少しずつのチャレンジ
     撮影場所の領域を広げたいですね。安全が第一なのは理解していますが、そこにいてはダメというのではなく、少しずつ扉を開いていく(選手に近づいて撮影など)のが今後大事なのかなと。ドローンでも、規制が厳しくなんでもかんでもダメだというのは閉鎖的ですし、過剰なのかなと。現状では、新しいものをつくるには日本の規制は厳しすぎますが、徐々に解除されてファンの皆さんに伝えれる画を増やしていきたいですね。
    Q. 決めているルーティンとかありますか?
    服装は大体同じ
     服装は同じものを着ています。周囲の人や選手に自分だとすぐにわかってもらえるようにしている。あとは、なるべく自分の気配をころして、選手にレースに集中してもらったり、気を使わせないようにしています。なので、選手はレース中に余裕がないほうがこちらとしては良いです(笑)。そのほうがありのままの自然な選手の姿を伝えることができます。
    Q. ここだけでのお話ありますか?
    鈴木譲選手はカメラ目線が多い
     鈴木譲選手はカメラ目線が多い(笑)。サングラス越しでも目線がわかるんです。他の選手は気を遣って僕のカメラを見ないですね。
    レース状況がわからない時は、選手や観戦者の情報から
     自分は宇都宮ブリッツェン中心の撮影なのですが、どんなレース状況かわからない時があります。その時は、写真を撮影した後にあそこのシーンはどんな状況だったかを人から聞いた話で理解します。あとは、選手から聞いたり、選手のブログやTwitterをみたりしています。もちろん、観戦者のみなさんの情報も参考にさせていただいています。自分1人では限界があるので、ぜひ、観戦されたみなさんの情報をSNSにあげていただけますと助かります(笑)。
    Q. 思い出の写真を教えてください。
    2013年ツール・ド・北海道
     2013年中村誠選手、引退の年のツール・ド・北海道です。 雨がすごくてカメラのAF機能(オートフォーカス)が壊れまして、手動で撮影することになったんです。天候環境も最悪でしたが、自分の感でピントを合わせて中村誠選手を撮ったら、宇都宮ブリッツェン中村誠選手だけ焦点があいまして、思い出に残っています。
    【写真:2013ツールド北海道第二ステージ】
    インタビューを終えて
     今回、阪本カメラマンを取材させていただき、チーム・選手との信頼関係を強く持つ阪本カメラマンだからこそ、選手の様々なポテンシャルを大きく引き出しているのではないかと思いました。また、僕らが普段目にする選手写真やレース写真もどんな状況で撮影したんだろう?とか、この時どうだったんだろう?とか、視点を変えてみていくと面白いと思いました。
     プロ観も微力ながら選手の皆さんのポテンシャルを引き出せるようにしていきたいと思います。
    レーススケジュール
    10月29日(土) ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(埼玉県)
    10月29日(土) JBCFおおいたロードレース(大分県) JPT 第20戦
    10月30日(日) JBCFおおいたいこいの道クリテリウム(大分県) JPT第21戦
    11月13日(日) ツール・ド・おきなわ(沖縄県) UCI-1.2
    Jプロツアー 2016 ランキング
    ※「順位 名称 ポイント」の順で表示しています。
    選手
    1 Jose Vicente Toribio(マトリックスパワータグ) 14156.0
    2 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 11848.0
    3 Benjami Prades Reverter(Team UKYO) 10866.0
    4 Oscar Pujol Muñoz(Team UKYO) 9624.0
    5 Jon Aberasturi Izaga(Team UKYO) 8662.0
    6 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) 7954.0
    7 畑中 勇介(Team UKYO) 7200.0
    8 入部 正太朗(シマノレーシング) 7074.0
    8 Salvador Guardiola Tora(Team UKYO) 7074.0
    10 中根 英登(愛三工業レーシングチーム) 5866.0
    http://jbcf.or.jp/prg/PointList6.php
    チーム
    1 Team UKYO 41736.0
    2 宇都宮ブリッツェン 35914.0
    3 マトリックスパワータグ 27574.0
    4 シマノレーシング 19256.0
    5 NEILPRYDE - NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 13809.0
    6 愛三工業レーシングチーム 12788.0
    7 那須ブラーゼン 11938.0
    8 シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム 9420.0
    9 LEOMO Bellmare Racing team 8964.0
    10 イナーメ信濃山形 8063.0
    http://jbcf.or.jp/prg/TPointList6.php
    【このチャンネルの売上の一部は「ツアー・オブ・ジャパン」の運営費に充てられます。】
    会員へのみなさまへのお知らせ
    ここからは会員のみなさまへのお知らせになります。
     
  • ハセベが聞く! 〜宇都宮ブリッツェン 柿沼章さん〜 2016年 vol.11

    2016-09-29 17:00  
    324pt
    ROAD TO プロ観戦者への道
    ハセベ(*1)が聞く! 〜宇都宮ブリッツェン 柿沼章さん〜
     レース観戦素人のハセベが“プロ観戦者”をめざし選手やレース関係者に話を聞きに行く月イチ連載。
     第7回目、話を聞きに行ったのは、宇都宮ブリッツェン(*2)の代表取締役社長を務める柿沼章さん(*3)。元選手、チームマネジメント、会社代表としてのさまざまな視点からみたレース観戦に対する想いや考え方、アイデアを聞きました!

    *1 ハセベ:2008年に突如、幼少時代に自転車でどこでも行っていた頃を思い出し、ロードバイクに乗ることを決意。ロードバイクに出会い、仲間に出会い、自転車に乗ることの楽しさに出会い、更に仕事において自転車業界に関わることにより、微力ながら寄与していくことを決意。これまでは自転車に乗ることだけに注力してきたが、この度、「プロ観戦者」になるために始動。
    *2 宇都宮ブリッツェン:自転車ロードレース活動並びに自転車を主としたスポーツ教育活動を行う地域密着型自転車ロードレースチームです。活動内容は、国内最高峰のシリーズ戦である「JBCFロードシリーズ(全日本実業団自転車連盟主催)」や、国内の「UCI(国際自転車連合公認)レース」を主戦場とし、勝利を目指すことはもちろん、日本国内に於けるレース文化の発展を目標として、各種レース情報の配信などを積極的に行っています。将来的には、宇都宮ブリッツェンがモデルとなり、各地に地域密着型チームが設立され、Jプロツアーが本格的な地域対抗のシリーズ戦に発展していく事が我々の願いです。また、環境に優しく健康にも良い、自転車の持つ多様な機能を街づくりに活かすための社会貢献活動にも積極的に取り組み、広い意味での”自転車文化の普及”にも尽力していきます。チームの目標として、まずはJプロツアーでの勝利。さらには全日本選手権でのタイトル獲得、そしてJAPAN CUPでの上位入賞を最大の目標に掲げます。
    *3 サイクルスポーツマネジメント株式会社 柿沼 章:1972年生まれ、栃木県出身。 プロロード選手として2005年~チームミヤタ、2008年~ブリヂストン・アンカーに所属。1997年、2001年に「全日本自転車競技選手権大会」個人タイムトライアルで優勝する。2008年、栃木県宇都宮を本拠地とする自転車ロードレースのプロチーム「宇都宮ブリッツェン」を仲間と共に立ち上げ。2011年にプロを引退、宇都宮ブリッツェンの監督に就任。チーム設立6年目の2014シーズンでは、国内トップリーグ「Jプロツアー」で年間チーム優勝に輝く。現在は宇都宮ブリッツェンを運営するサイクルスポーツマネジメント株式会社の代表取締役社長としてチームを支える。
    Q.柿沼さんについて教えてください。
    周囲からの理解
     私は、高校卒業後、ブリヂストンサイクルの実業団チームに加入しました。実業団チームの仕組みは、平日は一般的な社会人と同様に業務(仕事)をしながら、トレーニングをし、週末は国内レース参加へするという繰り返しです。当時、自分は、チームの先輩のためにアシストとする役割を担っていまして、当然、リザルトはいつも下位となります。そんな結果のなか、正月に実家に帰ると「自転車業界に入ってレースに出ているのに下位ばかりで何をやっているんだ」となるんです(笑)周囲の人には、自転車競技でのアシストを理解してもらえなかったですね。なかには、仕事をしないで自転車ばかり乗っていると思っている人もいました。
    ヨーロッパにて
     いつかヨーロッパで走りたいと思って、がむしゃらにトレーニングをしていたところ、当時の「日本鋪道」というチームの大門宏監督から推薦されヨーロッパへ挑戦することができました。ただ、チャンスをもらったのですが、結果、1年で挫折してしまいました。日本に帰ってきて、悶々としながらも、引退せずにいろいろなチームで走らせていただきました。
    意識変化
     ヨーロッパで挫折する前は自分がステップアップしていくことしか関心がなったです。とにかく、ヨーロッパのチームに入りたくて、渡欧したのですが、選手達のレベルの高さに圧倒されました。
    街行くおじさん
     ヨーロッパでは、ユニフォームを来ていると街行くおじさんが気軽に声をかけてくれて、あいつは俺が育てたんだ、とか自慢する人がたくさんいました(笑)。チームが勝っても負けても変わらずに応援していてくれていることを強く感じましたね。ただ、そういったことは、ヨーロッパから帰ってきてから気づいたことなんです。当時は本当に自分のことだけでいっぱいだったんでしょうね。
    宮崎さん
     その気づきのお陰で日本に帰ってきて、自分が勝っても負けてもこんなに応援して見てくれている人がいることへの感謝を強く感じるようにました。特に所属していたチームミヤタはファンを大事にしていて、チーム自ら情報発信を積極的にしていました。ファンの人が感情移入しやすく、等身大に感じてくれるチームだったのかなと思います。
     そんなチームミヤタ時代に出会ったのがプロ観戦者の宮崎さん(プロ観戦者への道Vol.6記事)です。いつも遠くまで応援にきてくれた宮崎さんには逆にお礼を言いたいくらいです。
    Q.はじめてのレース観戦の思い出はありますか?
    世界選手権
     はじめてのレース観戦は、宇都宮で開催されたジャパンカップの前身である世界選手権(1990年)です。私は、当時高校生で、自転車に興味を持ち始めた頃でした。自分はどちらかというと運動は得意ではなかったのですが、持久力系の運動だけは強かったんです。なので中学3年生の時に自転車を買って、友達と走りまわっていました。テレビでは、ツール・ド・フランスを観ていたので、世界選手権でグレッグ・レモンというスーパースターが宇都宮にきたときは大興奮でした(笑)。観戦中は、選手達が投げるサコッシュやボトルを拾いにいってましたね。世界選手権を観戦したことで、どうやったら自転車競技の道へいけるかを真剣に考えました。その後、高校卒業して、実業団でやっていくという選択をしました。
    Q.レース観戦についてどう思われていますか?
    感情移入しやすいスポーツ
     観戦してくれるファンは、自分に置き換えて観てくれている人が多いのではないかと思いますし、ロードレースは、感情移入しやすいスポーツではないでしょうか。
    Q.レースではどんなところを見てほしいか?どんなことをしてほしいか?
     はじめて一人でくる プロ観戦者への道を前提としてですが、
    レース前
    事前予習!
     個人、チームランキングをみて、このチームは今日どのような走りをするのか予想してみると良いと思います。結果は、当たっても、あたらなくてもいいですが、予想が立てられるぐらいに事前に予習していくと観戦がより面白いです。特にJプロツアーなどシーズン終わりになっていくとより展開が想像しやすく観ていて面白いのではないでしょうか。
    レース中
    熱い視線を!
     選手個人の名前を呼んでほしいです。選手としてはとても嬉しいです。どんなに速く走っていてもファンの視線には気づきますので、ぜひ熱い視線を送ってもらればと(笑)。
    レース後
    遅れてゴールする選手にも!
     アシストなどで遅れてゴールしてくる選手にも声をぜひ!どんな言葉でも、とても嬉しいです。
    Q.観戦者とどんなコミュニケーションがとりたいですか?
    レースの振り返り
     レース当日は時間が少なくファンと話しがゆっくりできないですし、選手達も興奮していて冷静に話しができなかったりするので、後日レースの振り返りをみんなでするとか、盛り上がらなくてもいいので、じっくりみんなで聴きこむようなイベントをやりたいです。
    Q.チーム作りの大事なポイントは?
    負けても離れないファン作り
     宇都宮ブリッェンで言いますと、負けたらファンが離れるチームではいけないと思ってます。もちろん、勝つことが大前提なのですが、結果だけでなく、負けても何故、結果が出せず苦しんでいるかをファンに知ってもらう機会をつくること、選手から情報を発信するようなチーム作りが必要ではないかと思います。
    Q.日本でしかできないレースってあると思います?
    ドキュメンタリー
     レースではないのですが、みんなの裏側を知ってほしいのでドキュメンタリー映像など作りたいですね!宇都宮ブリッツェンTVとかやりたいです。
    Q.レース来ていただいた方に、今年のブリッツェンのどこをポイントに見て欲しいですか?
    ジャパンカップ
     今年は成績がよく、期待が高いなかでジャパンカップを迎えることにプレッシャーを感じています。去年以上の結果をジャパンカップで出さないといけない、という想いはあります。とはいえ、何か劇的なことをやることは簡単ではありません。みなさんをがっかりさせない走りをしないといけないです。それに関しては、選手も強く感じているのではないかと。そんななかで、彼らがどう走るのか楽しみでもあり、我々スタッフも選手のときと同じぐらい緊張しています。そんな僕らを是非、見てほしいです。

    インタビューを終えて
     前回取材をさせていただいた宮崎さんは、プロ観戦者のきっかけをつくってくれたのは柿沼さんであり、お礼を言いたいとおっしゃっていたのですが、今回取材をさせていただいた柿沼さんもまた、いつも遠くまで観戦にきてくれていた宮崎さんに感謝をしていました。お互いが感謝の言葉を交わしたわけではないかと思いますが、このような1つ1つの繋がりが今の自転車業界を支え、発展させていくのだと感じました。
     記事を読んでいただいた皆さんにも自転車に興味を持ったきっかけをつくってくれた人は必ずいるかと思います。ぜひ、次は皆さんが誰かの自転車に興味を持たせてくれたきっかけとなる人になって、更なる自転車業界の発展へとつながると僕らプロ観としてもこれほど嬉しいことはありません。
     僕らも「プロ観の記事やイベントを見て、自転車に興味を持ちました」というきっかけが少しでもつくれるようにしたいと思います。
    レーススケジュール
    10月9日(日) JBCFロードチャンピオンシップ(石川県) JPT第19戦
    10月15日(土) JBCF南魚沼ロードレース(新潟県) JPT第20戦
    10月16日(日) JBCF東日本ロードクラシック(新潟県) JPT第21戦
    10月22日(土) ジャパンカップ クリテリウム(栃木県)
    10月23日(日) ジャパンカップ(栃木県) UCI-1.HC
    10月29日(土) ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(埼玉県)
    10月29日(土) JBCFおおいたロードレース(大分県) JPT 第20戦
    10月30日(日) JBCFおおいたいこいの道クリテリウム(大分県) JPT第21戦
    11月13日(日) ツール・ド・おきなわ(沖縄県) UCI-1.2
    Jプロツアー 2016 ランキング
    ※「順位 名称 ポイント」の順で表示しています。
    選手
    1 Jose Vicente Toribio(マトリックスパワータグ) 11976.0
    2 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 11848.0
    3 Jon Aberasturi Izaga(Team UKYO) 7802.0
    4 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) 6914.0
    5 Benjami Prades Reverter(Team UKYO) 6106.0
    6 大久保 陣(宇都宮ブリッツェン) 5726.0
    7 Oscar Pujol Muñoz Team(Team UKYO) 5484.0
    8 畑中 勇介(Team UKYO) 5410.0
    9 入部 正太朗(シマノレーシング) 5194.0
    10 中根 英登(愛三工業レーシングチーム) 4866.0
    http://jbcf.or.jp/prg/PointList6.php
    チーム
    1 宇都宮ブリッツェン 31384.0
    2 Team UKYO 30506.0
    3 マトリックスパワータグ 24610.0
    4 シマノレーシング 15836.0
    5 愛三工業レーシングチーム 11578.0
    6 那須ブラーゼン 10774.0
    7 NEILPRYDE - NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 10195.0
    8 シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム 7894.0
    9 イナーメ信濃山形 7039.0
    10 LEOMO Bellmare Racing team 6874.0
    http://jbcf.or.jp/prg/TPointList6.php
    【このチャンネルの売上の一部は「ツアー・オブ・ジャパン」の運営費に充てられます。】
    会員へのみなさまへのお知らせ
    ここからは会員のみなさまへのお知らせになります。
     
  • ハセベが聞く! 〜宮崎正生さん〜 2016年 vol.10

    2016-08-30 20:30  
    324pt
    ROAD TO プロ観戦者への道
    ハセベ(*1)が聞く! 〜宮崎正生さん〜
     レース観戦素人のハセベが“プロ観戦者”をめざし選手やレース関係者に話を聞きに行く月イチ連載。話を聞きに行ったのは、宮崎正生さん(*2)。ロードレースにはまったきっかけやさまざまな視点からみたレース観戦に対する想いや考え方を聞きました!

    *1 ハセベ:2008年に突如、幼少時代に自転車でどこでも行っていた頃を思い出し、ロードバイクに乗ることを決意。ロードバイクに出会い、仲間に出会い、自転車に乗ることの楽しさに出会い、更に仕事において自転車業界に関わることにより、微力ながら寄与していくことを決意。これまでは自転車に乗ることだけに注力してきたが、この度、「プロ観戦者」になるために始動。
    *2 宮崎正生:スポーツ経験は小学校の頃習い事で水泳教室に通った程度で、基本見るだけ。スカパーで自転車ロードレース観戦にはまり、やがて国内レースも見に行くように。サッカーのゴール裏や野球場のスタンドによくいる競技が出来もしないのに野次ばっか飛ばしてるおやじ。国内あちこちのレース会場はに出没する。
    Q.はじめてのレース観戦の思い出はありますか?
    2005年 TOJ東京ステージ
     サッカーが昔から好きでして、FC東京の試合を視聴するためにスカパーに入っていたんです。そうしたら、ロードレースチャンネルがあり、なんとなく観はじめたのがそもそものきっかけです。
     それ以前は、ロードレースには全く興味がなかったんですよ。たしかはじめに観たレースはブエルタ・ア・エスパーニャだっかと記憶しています。それで、実際に日本で生で観戦しようと思ったら一番近い場所がTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)東京ステージでした。 当時(2005年)は情報が全くなく、どこにいたら観戦できるのかわからなかったので日比谷の路上でずっと待っていましたね。それに、1人で行ったので全然楽しくなかったです(笑)。
     当時は自転車仲間で観戦に来ている人が多くて、観戦グループが決まって一人でさみしく見ていました、今みたいに食事がとれるブースもなかったですね。そんなこんなで、それからしばらくはロードレース観戦へは行かなくなりました。
    栗村さんのくりらじを聞いて
    それが、2007年に栗村さんのくりらじ(*3)を聞いてどっぷり自転車にはまるようになりました。そんな中、チームミヤタの解散を聞いて、自分に何か役に立つことができないかと考え、レース会場へ足を運びました。レース会場に足を運んで、一番驚いたのはチームミヤタの柿沼さんに声をかけられたことです。選手だったのに自分の顔を覚えてくれていて、本当にうれしかった!サッカーでは選手が観客の顔を覚えていることなんてほとんどないじゃないですか?だから本当に驚きました。もちろん、レース(いわきクリテリウム)も面白かったし、質も高かくて大満足でした。
    *3 くりらじ:1999年4月開始されたネットラジオ。パソコン情報から社会論などありとあらゆるコンテンツを発信するWebラジオ局。
    Q.レース観戦についてどう思われていますか?
    魅力は、選手の人柄と距離感の近さ
     国内レースに関してですが、選手がみんないい人。今行けばすごく楽しい!と言いたいです。ジャパンカップなどの大きなレースは別ですが、Jプロツアーは選手との距離は近いし、レースのレベルも上がってきていますし、おすすめです。私は、2007年から観戦していますが、当時よりレースが本場ヨーロッパに近づいている気がして、とても楽しんでいます。
    Jプロツアー初観戦おすすめは、東京湾岸と大分
     Jプロツアーはじめて行かれる方におすすめなのは、東京湾岸と大分でのレースです。大分のレースは特等席が安くて、しかも食べながら観戦できるんです。まさに地方ならではの良さですね。たまに町でご飯を食べていると選手に遭遇するのも楽しみのひとつです(笑)。昔は、自転車レースに行くとレース観戦と撮影だけが目的だったのですが、今では、観光もして開催地域をまるごと楽しむようになりました。ちなみに個人的には、今年は山口と前橋のレースに期待しています!
    Q.レースではどんなことをしてほしいか?
    (レース前)
    早めに行って、知り合いと話をする!
    (レース中)
    レースが始まれば楽しむ!
    (レース後)
    できるだけ残るようにする!
    Q.同じ観戦者とのコミュニケーションについて
     地方のレースに行って、そこでしか会えない人と会えるのが楽しいですね!
    Q.観戦において、これはできればやめて欲しいことは?
     1つあるのは、運営側に対して悪口を言うのはやめたほうがいいのでは、と思っています。と言うのも長いこと観戦に通っているとレースの裏のことが見えてきて、運営の大変さが理解できるからです。
     昔に比べると国内レースの質は徐々に高まっていますし、レースの数も増えています。Youtubeにレース動画をアップしたり、HPを改善したりと、JBCFは頑張っています。JBCFがなかったら国内レースはなくなることを考えると、もっと評価してよいのでは?と思います。もちろん、JBCFに対して個人的に言いたいことが全くないわけではないですが、少しづつ改善されているので、前向きに捉えて、楽しく観ています(笑)。
    Q.日本でしかできないレースってあると思います?
    世界一クリーンなレース
     ドーピングに関する厳しい規定がもっと必要でないかと思っています。今なら、JBCFはローカルレースなので独自に基準を作ることができます。たとえばドーピングで処分を受けると参加資格を失うなど。せっかく日本ではクリーンなレースをやっているのですから、それをもっと世界に伝えていくべきではと。
     それを知ってもらうには、ドーピング規定を厳しく設定することで世界に注目してもらえるのではないでしょうか。検査しなくても厳格な規定を設けるでも十分かと。それこそが、日本でしかできないレースではないでしょうか。自分なりに栗村さんのネット放送を聞いていて、いろいろなことを調べて、どうやったらレースがよくなるか考えて、そう思うようになりました。
    Q.将来、どんなレースができたら最高!?
    ナイトクリテリウム
     夜の時間帯が空いている自動車教習所などでのナイトクリテリウムをやったら面白いと思います。そのレースでは、観戦者のチケット代に上乗せしたぶんを賞金として、勝った人が総取りとか(笑)。
     シンプルなレースでも内容次第でとても面白くなると思いますし、賞金が選手やチームのモチベーションをあげていくようなことであれば尚更いいですよね。 もちろん、一番最高なのは、全国リーグが成立することかなと。Jリーグみたいに地元密着のチームが増えていくと面白くなりますよね。
    Q.これから自転車観戦しようかなと思っている人に対して伝えていこと
    とりあえず、観戦する!
     2007年のレース観戦は自身も自転車乗っている方がほとんどでしたが、今は、自転車に乗っている人も乗っていない人も混在していて、とても良い状況だと思います。サッカーと同じで観戦者は、競技をやっていなくてもいいんです。とにかくもっとロードレースファンが増えてほしいですね。その入り口となるのは、クリテリウムだと思います。ラインレースでの選手の成長もたしかに重要ですが、何度も目の前を選手が走ったほうが、観ていて楽しいですよね。あとは、短い時間でもいいので、アクセスの良い場所でのレースがもっと必要ではないでしょうか。質問に対する答えになっていないですね(笑)。とにかく、一番大事なのは、とりあえず、観戦する!これしかありません。
    インタビューを終えて
     プロ観戦者宮崎さんとのお話はとても勉強になりました。現在のレースだけでなく、過去のレース、レースの裏側、選手やチームの変遷を知ることにより、今のレースがどれだけ改善されてきたのか、どんな内容・場所でレースが実施されて、選手やチームが努力してきたのか含めてより観戦が楽しめるのではないかと思いました!
    レーススケジュール
    9月1日(木)〜3日(土) ツール・ド・北海道(北海道) UCI-2.2
    9月11日(日) 第6回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ(栃木県) JPT第16戦
    9月24日(土) 第1回 JBCF 前橋クリテリウム(群馬県) JPT第17戦
    9月25日(日) 第1回 JBCF 赤城山ヒルクライム(群馬県) JPT第18戦
    Jプロツアー 2016 ランキング
    ※「順位 名称 ポイント」の順で表示しています。
    選手
    1 Jose Vicente Toribio(マトリックスパワータグ) 9956.0
    2 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 9918.0
    3 Jon Aberasturi Izaga(Team UKYO) 7034.0
    4 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) 6176.0
    5 Benjami Prades Reverter(Team UKYO) 6106.0
    6 大久保 陣(宇都宮ブリッツェン) 5226.0
    7 中根 英登(愛三工業レーシングチーム) 4866.0
    8 畑中 勇介(Team UKYO) 4498.0
    9 Valade Jayson(NEILPRYDE - NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) 4238.0
    10 Salvador Guardiola Tora(Team UKYO) 4012.0
    http://jbcf.or.jp/prg/PointList6.php
    チーム
    1 宇都宮ブリッツェン 28132.0
    2 Team UKYO 25994.0
    3 マトリックスパワータグ 21766.0
    4 シマノレーシング 12824.0
    5 愛三工業レーシングチーム 11578.0
    6 NEILPRYDE - NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 10195.0
    7 那須ブラーゼン 9838.0
    8 シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム 7894.0
    9 イナーメ信濃山形 6151.0
    10 LEOMO Bellmare Racing team 6046.0
    http://jbcf.or.jp/prg/TPointList6.php
    【このチャンネルの売上の一部は「ツアー・オブ・ジャパン」の運営費に充てられます。】
    会員へのみなさまへのお知らせ
    ここからは会員のみなさまへのお知らせになります。