Chosen Familyとは、血の繋がりに関わらず、お互いを支え合い愛することを選んだ人たちで成り立つコミュニティのことで、なにがあってもそばにいて、誰を愛そうと、ありのままの自分を受け入れてくれる存在のこと。お互いを選び合い支え合う家族、そのなかでもLGBTQIA+のメンバーを中心とした、スペイン、南アフリカ、イギリスの3家族に焦点を当てています。
1つ目の家族「Lola & Los Javis」は、10年来の恋人同士だった2人のハビエル監督(通称:Los Javis)が、テレビシリーズの撮影中にローラと出会い、現在スペインで3人暮らしをしています。
恋人同士のハビエル Aは「 僕のChosen Familyは、僕の中の傷ついた部分をすべて癒してくれた、かけがえのない存在」と言い、ハビエルCは「Chosen Familyとなら、私たちは自分らしくいられる。成長し、笑い、愛し、生きていくことができる」と言います。トランスジェンダーのローラは、「2人と出会うまではどうすればいいか何もわからなかった私が、いまでは女優になっている。2人のおかげで、何でもできると思っています」と力強く語ります。
2つ目の家族「The Dreamers」は、アクティビストのサキーマ・ペン・クルック、リータ・ロイ、クリエイターのトーリ・ウエスト、作家のジェイミー・ウィンダストの4人で構成されているイギリスの家族で、明日への希望と夢で結ばれています。
「家族とは何か?」を説明する言葉として、「誰にも説明できない。それがわかるのは自分だけ」と答えるトーリ。また、ジェイミーは「Chosen Familyというのは、血縁のある家族に見捨てられたから新しい家族を選ばなければならないというところから来ていると思われがち。そういう方たちもいるかもしれないけれど、クィア(性的マイノリティや、既存の性のカテゴリに当てはまらない人々の総称)の体験を共有して、より強い結びつきを持つことを目的としている場合もあるの」と言います。
「2022年、何が自由だと認められるでしょうか?」という質問にサキーマは、「私にとって、自由とは利己的なること。他人が自分をどう見るか、自分以外の他の誰かが幸せになるか、誰かにきれいだと思われるか、頭がいいと思われるかとか、そんなことに基づいて選択をしないことね」と答えました。
3つ目の家族「The Dreamers」は、10年以上前、南アフリカのダンスフロアで一瞬にして恋に落ち、それ以来、毎日メッセージでやりとりしています。
はじまりは一目ぼれからだった彼ら。ジャナは「 私はここにいるみんな全員に一目ぼれしたの。吸い込まれるように惹かれて、魅了されたの。彼らが自分らしく生きているのを見て、私も自分らしく生きたいと思った。つまり、一目ぼれって、誰かと一緒にいて居心地の良さを感じて、安心できて、受け入れられていると感じることだと思う」と当時の様子を語ります。
それを受けてマヴ―ソは「お互いに成長し、それぞれが生きていくなかでさまざまな物事を克服するのを目の当たりにしてきたことで、一目ぼれから、より永続的な愛にも変わったの。何があっても常にお互いを助け合っている。それってとても美しいことで、私にとってはそれこそが究極の愛なの」と答えました。
H&M HR責任者であるアン=シャルロット・バーグリンドは、「インクルージョンとダイバーシティは、私たちが何者であるか、何者でありたいかを示すものであり、私たちの価値観に深く根ざしているものです。お客様にとっても同僚にとっても、寄り添った存在であり続けるために、私たちは異なる視点を理解し、純粋に受け入れる必要があります」とコメント。
またH&Mは、本キャンペーンに関連して、世界中のLGBTQIA+コミュニティの平等な権利と公正な扱いを支持する国連のFree & Equal Campaignに10万米ドルの寄付を行いました。