料理のクオリティからサービス、値段や立地など、さまざまな理由の複合的な結果によって来店するかどうかが決まる飲食業界において、誰と一緒に食べに来てほしいかという内容で訴求を行うことはとても有効な手段と言えます。オランダのマクドナルドはそんなメッセージを“家族”という切り口で表現し、エモーショナルなOOHとCMを通じて大切な人と食べるハンバーガーの情緒的な価値を訴求しました。

透明度の高い有機ELディスプレイが登場。窓にも、ドアにも、壁にも置き換えて設置することが可能で、今までにない空間演出を可能にしてくれることで、どんな使い方をするかアイデアと工夫次第で広告価値に差を付けられる可能性を秘めています。

意外な日本初となった外国人美容師の就労。日本の美容製品の輸出促進や広がり続けるインバウンド需要に対応するための新設の事業施策によるもので、美容師免許が国家資格であるため外国人にはハードルが高かったところに強力なサポート体制となるか。

蚊取り線香でおなじみ「KINCHO」が浸透したロゴマークとキャッチコピーを大切に守り続けることで、企業イメージの安定化につながるブランド戦略の好例。さらにポップなコラボ商品展開をすることで新しい世代にもイメージ浸透を図っています。

新型コロナウイルス感染症を経て、スーパーマーケットをはじめとした量販店の多くはデリバリーサービスやポイントプログラムの拡充、オンラインショッピングなど、さまざまなサービスを通じて顧客の流入と囲い込みを試みています。アメリカのスーパーマーケットHannafordはオンラインでの注文と店頭での購買をシームレスにリンクさせることで、購入履歴やポイントの連動性を高めたという特長があり、その特長をユーザーに伝えるためのCMを公開しました。広告動画がスキップされてしまう世の中においていかにユーザーに見てもらうかが課題の同社は“CMの中に広告を登場させることで違和感なくメッセージを伝える”という、まるでマトリョーシカ人形のような手法を取っています。

市街地から離れたところに住んでいる人にとって日用品や食料品の調達手段を確保することは時として文字どおり死活問題になってしまいます。移動手段が限られている場所であれば事態はより一層深刻で、一度にまとめて大量の品々を買い込むなどさまざまな手段を講じる必要性があります。アメリカ・ミネソタ州のAngle Inletはまさにそんな場所で、1783年に行われたアメリカの国境を決める会議において、大きな湖を挟んでカナダ領地の間に取り残されてしまって以来冬は国境を2度も超えないと最寄りのスーパーマーケットにたどり着けないという過酷な環境です。ミネソタを代表する冷凍ピザメーカーのFreschettaはそんなAngle Inletの人々の負担を少しでも軽減するために、凍結した湖の上を犬ぞりで縦断し、無料で冷凍ピザを配布するという施策を実施しました。

独自の価値観を持ち、上の世代からは理解しづらいと言われがちなZ世代。デジタルネイティブ世代である彼らの支持するタレントランキングには、意外にも誰もが知っているメジャーなタレントばかりがランクインしていました。

これまで各自の感覚頼りだった「ととのう」を心拍数などの計測と独自のアルゴリズム解析で数値化。この可視化によって「ととのう」は競技化され、サウナブームは新たな一歩を踏み出したのかもしれません。

DX化の波で必要悪とすらされる「ハンコ」を推しアイテム化、さらに使用範囲を広げるアイテムを組み合わせることで、さまざまな用途に使用できるとなったら、積極的に使いたくなるのもうなずけます。まだまだ新たなニーズを掘り起こせそうな可能性を感じる実例です。

企業ロゴと地元福岡県の人気野球選手をユニークに組み合わせたインパクト大なオープンハウスの新CM映像。安定した事業運営をしつつも、毎回アイデアあふれる攻めた宣伝で印象を残す手腕はお見事です。