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シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造している大阪シーリング印刷によって、水には強くアルカリ溶液できれいに剥がれる「アルカリ洗浄で剥離するラベル」が開発成功されたとの発表がありました。
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今回開発されたラベルは、しっかり貼付けができる粘着性がありながらも、アルカリ溶液に反応する糊を使用しています。水で剥離するラベルは従来からありましたが、糊の配合を調整することでアルカリ溶液に約10分浸漬することで糊の親水性が高まり、瓶などの容器と糊の接着面に水が入りやすくなり、容器からきれいに剥がすことができます。また、ラベル表面に印刷が施されていると、アルカリ溶液の浸透が妨げられ剥がれにくくなる場合がありますが、今回開発されたラベルは、全面に印刷されていても安定してきれいに剥がれるのが特徴です。リユース市場はSDGsの流れもあり、2021年の市場規模は2兆6988億円(前年比11.7%増)で、12年連続で成長しています。そのうち、カテゴリー別で「日用品・生活雑貨」は754億円の市場があり、前年比9.8%と伸長していることから、今後も拡大すると予測されています(※1)。
そんな市場拡大を受けて、リサイクル可能なガラス瓶を容器回収後に洗浄して再利用する取り組みも広まっていますが、容器に貼っているラベルがきれいに剥離できないという課題がありました。ラベルがきれいに剥離できないことで、リユースできるはずのガラス瓶が有効活用されないのは、もったいない。そこで、その問題解決のために今回のラベル開発に取り組み、「アルカリ洗浄で剥離するラベル」が誕生しました。
限りある資源を無駄なくリユースするのも大切、でも製品の情報を伝えるラベルにも妥協したくない。そんな製造者とユーザーの思いや利便性を解決するラベルの誕生は、今は課題となっていることも新しい技術やアイデアで変えていけることを示してくれました。
・※1出典元:「リユース業界の市場規模推計2022(2021年版)」(リサイクル通信)
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