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  • かわら版 4号 2013.01.16

    2013-01-16 23:00  
    262pt
    「暗殺の帝王」ジョン・ブレナン CIA長官の指名を受けたジョン・ブレナンは、CIAで約25年の経歴をもつ機密情報分析とテロ対策の専門家です。実はブレナンは、2008年にもオバマ 政権のCIA長官候補として名があがったのですが、ブッシュ前政権時代にCIA高官として「強化尋問テクニック( enhanced interrogation techniques)」(つまりは拷問)や「特例拘置引き渡し」への支持を公言し、また国家安全保障局(NSA)の非合法的な令状無しの盗聴プログラム を手助けした通信事業者に対する免責付与を強力に主張していたことが問題視されて、候補を辞退しました。ところが、オバマにより国土安全保障・テロ対策担 当の大統領補佐官に任命されたブレナンは、オバマの強い信任を得て、超法規的な無人機戦争の仕掛け人的な役割を果たすようになりました。ニューヨーク・タ イムズ紙によると、無人機による暗殺リストを編成するのはブレナンの役目です。また、CIAに「識別特性爆撃(signature strikes)」を実施する権限を与えるよう推進したのもブレナンだと言われています。識別特性爆撃とは、「すでにブラックリストに掲載され、素性が明 らかになっているテロリスト以外であっても、テロリストに特徴的な行動パターンを識別でき、米国に対する切迫した脅威だと判断される場合に、許可される攻 撃」のことで、イエメンにおけるアルカイダ幹部暗殺作戦に使われています。ブレナンが「暗殺の帝王」と呼ばれる由縁です。

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