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エリザベス女王杯Vのマリアライト陣営興奮冷めず
2015-11-17 13:57エリザベス女王杯快勝から一夜明けた16日、マリアライト(牝4、久保田)は馬房で静かな1日を過ごした。エリザベス女王杯快勝から一夜明け、担当の伊坂助手に馬房で甘えるマリアライト 厩舎開業13年目でのG1初制覇に早朝からスタッフは大盛り上がり。担当の伊坂助手は「いまだにドッキリなんじゃないかと思っています。いろいろな人の協力があってのこと。感無量です」と興奮冷めやらぬ表情だった。4コーナーでは「掲示板ぐらいはあるかな」と思っていたが、ラスト100メートルでは「行けーっ」と叫んでいたという。前日午後6時半に京都競馬場を出発し、この日の午前3時に美浦に帰厩。同助手は「特に異常もなく、カイバもいつも通り食べています」とホッとしていた。今後は未定。 -
マリアライト伸びた弾けた新女王/エリザベス女王杯
2015-11-16 11:50<エリザベス女王杯>◇15日=京都◇G1◇芝2200メートル◇3歳上牝◇出走18頭 6番人気マリアライト(牝4、久保田)が初のG1レースで重賞初勝利を飾った。直線早めの抜け出しから、同世代のオークス馬ヌーヴォレコルトの追い上げを首差封じた。勝ちタイムは2分14秒9。心肺機能に体が追いつき、蛯名正義騎手(46)の強気騎乗に応えてみせた。同騎手は武豊騎手以来2人目の牝馬限定JRA・G1完全制覇。久保田貴士師(48)も初G1となった。マリアライト(左)が2、3着馬の猛追をしのぎエリザベス女王杯に優勝する 直線入り口にさしかかったマリアライトの蛯名騎手は早くも手を動かしていた。「後ろに強い馬もいる。待っていては負ける」。ゴールまで200メートルを残して先頭へ。しかしその直後、外からヌーヴォレコルトが迫る。「鼻面が見えた。何とか・・・と」という鞍上の思いに応える。伸びてくるライバル。しかし同じだけ、 -
リアルスティール有馬見送り、来春ドバイも視野
2015-11-14 13:43菊花賞2着のリアルスティール(牡3、矢作)は、有馬記念(G1、芝2500メートル、12月27日=中山)を見送って年内を休養にあてることが決まった。 来春には3月のドバイ国際競走も視野に入れる。13日に矢作芳人調教師(54)が発表した。この日朝に放牧先のノーザンファームしがらきを訪れ、状態を見極めた上で協議して方針を決定。「使えない状態じゃないけど、有馬記念を使うと疲れが残って、立て直すのに時間がかかるかもしれないので。来年はドバイを考えている」と説明した。復帰戦の候補には2月14日の京都記念(G2、芝2200メートル)と同28日の中山記念(G2、芝1800メートル)が挙がっている。 -
ラキシス連覇の使者ムーア来た/エリザベス女王杯
2015-11-13 12:11今年もこの男の季節がやってきた。今週から短期免許で騎乗する世界NO・1ジョッキーのライアン・ムーア(32=英国)が12日、美浦トレセンに現れた。7月に首を負傷し、一時はシーズン中の復帰を絶望視されたが、劇的な復活を果たし、今まで以上にさえた騎乗を見せている。週末のエリザベス女王杯ではラキシス(牝5、角居)で自身3度目の勝利を狙う。美浦トレセンを訪れたライアン・ムーア騎手 通訳の運転する車の助手席から静かにムーアが降りてきた。ウエーブのかかる髪、澄んだ瞳、紺のセーター、光り輝く靴、鍛え抜かれた体。「日本の競馬関係者、競馬ファンがそんなに自分のことを待ってくれているとは驚きました。多くの騎乗依頼をもらっているし、本当に光栄だと思ってます」。クールな表情を少しだけ緩ませた。 いきなりエリザベス女王杯でG1に挑む。コンビを組むパートナーは「ラキシスッ」と予習済み。「昨年のレースを見たし素晴らしい -
ヌーヴォレコルト切れ味非凡/エリザベス女王杯
2015-11-12 13:08<エリザベス女王杯:追い切り> 昨年2着の雪辱を期すヌーヴォレコルト(牝4、斎藤)がS評価を獲得し、エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル、15日=京都)の追い切りチャンピオンに輝いた。11日、美浦ウッドでの単走追いは、リベンジに燃える岩田康誠騎手(41)が志願の2週連続騎乗。全体時計は遅いがラストの切れ味は非凡。これまでにないリラックスした走りに、コンビ成熟を感じさせた。岩田騎手を背に追い切られたヌーヴォレコルト(撮影・酒井清司) 岩田騎手の「シャーッ」の掛け声に反応し、ヌーヴォレコルトのリズムが一変した。それまでのゆったりしたペースから残り100メートルで急加速。一気に最高速に到達すると、ゴール板を駆け抜けてもそのまま1角過ぎまで脚を伸ばした。ラスト1ハロンは12秒3。抜群の伸びを確認した鞍上は「最高の状態で臨める」と笑みを浮かべた。 ただ、追い切りのハイライトは直線よりむしろ前半 -
シュウジは「ロードカナロア級」/デイリー杯2歳S
2015-11-11 14:12土曜京都メーン・デイリー杯2歳S(G2、芝1600メートル=14日)にデビュー3連勝中のシュウジ(牡2、橋口弘)が登場する。ここまでの3戦はいずれも危なげなく勝利。コンビを組む岩田康誠騎手(41)がロードカナロア級と評するポテンシャルを秋の淀でも披露しそうだ。最後のデイリー杯となる橋口弘次郎調教師(70)は同レース史上最多の5勝目がかかる。坂路で軽めの調整を行ったシュウジ 全休明けの坂路。細かい雨が降る中をシュウジは駆け上がった。見た目にはゆったりとしたキャンターだが、ラストは15秒6。軽く走っただけでスピードに乗ってしまうほどのポテンシャルを、このキンシャサノキセキ産駒は持っている。 5日の1週前追いでは岩田騎手を驚かせた。馬場の荒れた坂路で4ハロン51秒7-12秒3の猛時計。3ハロン目は11秒7というスーパーラップだった。「コーナーからの加速がすごかった。行きだしてからの反応が尋常じ -
ノボリディアーナ低評価が怖い/エリザベス女王杯
2015-11-10 14:08今週の日曜京都メーンは秋の最強牝馬決定戦、エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル、15日)が行われる。 11番人気で府中牝馬Sを制したノボリディアーナ(牝5、松永昌)が、再び波乱を演出するか。「なんとかいいレースを」と岡部助手は力が入る。今回も上位人気ではなさそうだが、低評価の時こそ怖い。通算6勝の単勝人気は4、6、9、4、8、11番人気。前走で騎乗したルメールは「長くいい脚を使えるので、2200メートルにもおそらく対応できる」と話していた。武豊騎手を鞍上に迎え、一発の魅力を放つ。 -
4歳秋本格化ゴールドアクター父子V/AR共和国杯
2015-11-09 12:12<アルゼンチン共和国杯>◇8日=東京◇G2◇芝2500メートル◇3歳上◇出走18頭 吉田隼人騎手(31)騎乗のゴールドアクター(牡4、中川)がゴール前の接戦を制し、重賞初制覇を飾った。08年スクリーンヒーローとの父子制覇を果たした。勝ちタイムは2分34秒0。管理する中川公成師(53)も重賞初勝利となった。アルゼンチン共和国杯を制するゴールドアクター。鞍上の吉田隼人騎手はガッツポーズ 雨中の激戦で名コンビぶりを見せつけた。道中は大きな1つの馬群で進み、蹄跡の少ない馬場を求め、最後の直線で各馬大きく広がる展開。3番手の絶好位を進んでいたゴールドアクターの漆黒の馬体が力強く伸びてくる。「頑張ってくれ」。吉田隼騎手のげきに応え、完全に抜け出していたメイショウカドマツをゴール寸前でつかまえた。「4コーナーを回るとき、前の馬を目標にかわせればと思った。並んでからしぶとかったが、いい脚を使ってくれました -
フジマサアクトレス父譲りの末脚爆発/京王杯2歳S
2015-11-06 13:55京王杯2歳Sに新種牡馬産駒4頭が出走し、重賞初勝利を狙う。注目は11年ドバイWCを制したヴィクトワールピサ産駒のフジマサアクトレス(牝、菊川)だ。今年同産駒は2歳戦で6勝、2着10回の連対率25・8%で、5位と健闘。同馬は前走で未勝利を勝ったばかりだが、上がり3ハロン33秒8の末脚を見せた。父譲りの根性で、産駒第1号の重賞制覇をゲットする。ヴィクトワールピサ産駒重賞初制覇へ期待が集まるフジマサアクトレス フジマサアクトレスを初めて見た時、菊川師はぴんときたという。昨年の北海道セレクションセール。「すごくいい馬だと思ったんだ。馬体のバランスがいいし、持っている雰囲気がとても良かった」と振り返る。 ヴィクトワールピサの初年度産駒と知ったのは、その後だった。藤原オーナーが競り落とし、今年晴れてデビューした。母ステファニーチャンも99年桜花賞に出走するなど活躍。半兄にはオープン入りしたツクバホク -
ゴールドアクター「無理せず」好時計/AR共和国杯
2015-11-05 12:56<アルゼンチン共和国杯:追い切り> 日曜東京メーン、アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500メートル、8日)出走馬が4日、東西トレセンで追い切りを行った。再び軌道に乗った昨年の菊花賞3着馬ゴールドアクター(牡4、中川)は美浦ウッドで軽快な伸びを見せた。父スクリーンヒーローと同じく、このレースを制してジャパンC(G1、芝2400メートル、11月29日=東京)の有力馬に名乗りを上げる。ゴールドアクター(右)はジェイケイニュースと併せて追い切られた(撮影・酒井清司) 出来の良さを強調するようにゴールドアクターがウッドコースで鋭伸した。3馬身先行したジェイケイニュース(古馬500万)を4角で射程圏に捉えると、直線を向いてすぐに抜き去った。相手を待ってられないとばかりにさらに加速。ゴールでは2馬身突き放した。時計は5ハロン65秒2-12秒8。予定より速くなったが、吉田隼騎手は「無理しないで出た時計なの
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