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記事 3件
  • ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.39

    2013-11-26 14:00  
    157pt
    皆様、こんにちは。加藤一二三です。
    ニャンとも言えない加藤一二三伝説を御愛読いただき、誠に有難うございます。
    《目次》
    1.棋士会将棋フェスティバルin陸前高田
    2.つるの剛士さんとの共演を終えて
    3.お知らせ
    《本文》
    1.棋士会将棋フェスティバルin陸前高田

      早くも1ヶ月前のこととなりましたが、まず、陸前高田を訪問した日のことからお話して参りたいと思います。宮城県気仙沼市を訪れた10月19日のことは先日お話いたしましたので、本日は10月20日に訪れた岩手県陸前高田市での出来事について、うれしかったことなどお話できればと思います。
     
      陸前高田では横田基幹集落センターにて将棋会将棋フェスティバルを開催致しました。 久保田崇副市長ならびに山田市雄教育長もお見えになり挨拶をされた後、開会となりました。
      プログラムのはじまりはトークショーから。富岡英作八段はご自身の子供さんの話をされ、つづいてわたくしの番となりました。昭和15年生まれのわたくしは終戦翌年に小学校に入学しましたが、戦後の混乱の最中にもよき教育者に恵まれ、その経験が現在にも生きているという内容のことをお話させていただきました。
      被災地では未だ仮設住宅にお住まいの方も多くいらっしゃり、平穏無事な日常の奪われた震災直後の混乱下では、とりわけ肉親を突然亡くされるなどして教育環境の十分に整わない中で受験勉強などに臨むことを強いられた若い学生さんたちも多くいらっしゃったことと推察されます。ですが、どのような状況に身を置くことになったとしても、必ず希望の明かりは灯されていることをお伝えしたい、と念じながら、お話をさせていただきました。 
     
      引き続いて、信念のもと長年にわたり棒銀を指して参りましたわたくしですが、2年前の冬のある日、優れた新手法を考案したので、これからは若手棋士にも負けないとお話致しましたところ、思いがけず会場にいらっしゃる実に多くの方々から、暖かく盛大な拍手の激励を受けたのには、心から感激を致しました。わたくしは「ありがとうございます、元気が出ます」と即座にお答えするのが精一杯でしたが、(おこがましくも)励ましに行ったはずのわたくしが、かえって皆様の心からの励ましを受けることになり、これは全く予期せぬ感動の一瞬となりました。より一層がんばらなければ、と改めて心に誓った出来事でした。
      

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  • ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.38

    2013-11-16 16:45  
    157pt
    皆様、こんにちは。加藤一二三です。
    毎度ニャンとも言えない加藤一二三伝説を御愛読いただきまして心より感謝申し上げます。
    《目次》
    1.最長手数の会心譜
    2.竜王戦第3局立会人徒然日記
    3.ひふみん相談コーナーのお知らせ
    《本文》
    1.最長手数の会心譜
      この度11月30日(土)発刊になります、株式会社マイナビ制作のわたくしの初めてのムック本 『将棋世界specialNo.4「加藤一二三」』原稿の最終チェックを最近しています。その中でわたくしの戦歴紹介コーナーがありますが、今日はまず、わたくし自身がもっとも目を引いた今から38年前の対局について、お話して参りたいと思います。
      その前にまず、将棋の平均手数についてお話いたします。大抵の対局は平均125手で指されます。一手にいくらの時間を費やすかは様々ですから、午前10時の対局開始から終局までの時間は一概にはいえません。
      現在この原稿を執筆していますのが午前1時ですが、闘いが長引いて翌日に及んだ場合でも、180手位で決着がつくことが普通です。(これが持将棋になっても、200手前後で指し直しとなります。)  実際、11月14日に指されたB級1組順位戦では、翌11月15日まで及んだ深夜の激闘の末、豊島将之七段が広瀬章人七段に勝利を収めていますが、手数は186手でした。
      ところが、にゃ、にゃんと、最長手数311手でわたくしが勝利を収めた対局を発見致しました!(ひふみんスマイル(^-^))  それは昭和50年10月28日の対局のこと。有吉道夫八段(段位は当時・以下同じ)とのA級順位戦でした。通常からはまず考えることのできないこの数字。250手を過ぎれば持将棋になってもおかしくはないはずなのに、一体なにが起きていたのでしょうか?
      週刊文春の取材を受けるために立ち寄った将棋会館で棋譜を調べたわたくしは、ふむふむと納得したのです。 

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  • ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.37

    2013-11-06 14:00  
    157pt
    皆様、こんにちは。加藤一二三です。
    ニャンとも言えない加藤一二三伝説を御愛読いただきまして心より感謝申し上げます。

    《目次》
    1.感謝を込めて
    2.ブログ内容  1) 対局観戦に見えた著名な文化人と、王位戦にまつわる回想  2) つるの剛士氏との対談をおえて
    《本文》1.感謝を込めて
      『ニャンとも言えない一二三伝説』は、おかげさまでこの11月を持ちまして、ブログマガジン開設1周年を迎えることができました。これもひとえに、御購読いただいております読者の皆様のおかげです。開設当時から長きにわたりお読み頂いている皆様、最近になり“ふむふむ、これはにゃんだ!?”とわたくしのブロマガに興味を持ってくださった皆様、すべての皆様に改めて心より感謝申し上げます。
    これからも皆様に喜んで頂けるような記事を、元気よく配信して参りたいと存じます。
    今後ともどうか宜しく御願い申し上げます。
     
     
    2.ブロ

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