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ニャンとも言えない一二三伝説 vol.33
2013-09-26 12:39157ptニャンとも言えない一二三伝説 vol.33 □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□ 目次 2013.9.26 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■ ・恥じるべきではない敗戦 ・失敗を教訓にしてこそ ・人事を尽くして天命を待つ
・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・ 恥じるべきではない敗戦 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― みなさんこんにちは。加藤一二三です。今回は2000年3月にNHK教育テレビ(現在のEテレ)の『N響アワー』に出演したときのことをお話しします。収録はその年の2月に行われました。確かNHK杯戦で谷川浩司九段と対戦する前のことだったと記憶しています。谷川九段戦は後手の三間飛車に対して私が採用したのは十八番の棒銀です。谷川九段はその前のNHK杯戦でも三間飛車を採用して勝利を収めていたので、私との対戦でも三間飛車を用いてくるということは予想できていました。専門的になりますが、三間飛車に対する棒銀は四間飛車のときに比べて一手損になります。しかし、その手損は私には響かないのです。それよりも好きで実戦経験の多い形になるメリットのほうが大きいのではないか、と私は考えています。実際、谷川九段戦で快勝を収めることができました。谷川九段に久しぶりに勝ったのです。一方、私に久しぶりに負けた谷川九段は、たまにはそんなこともあると思っているだろう、と私はなんとなく想像していました。ところが、しばらくして朝日新聞社主催の会食の席で、ある観戦記者の方がこのときの戦いのことを話題にしました。すると谷川九段は「せっかく忘れていたのに」と少し不快そうな様子をみせたのです。
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ニャンとも言えない一二三伝説 vol.32
2013-09-16 18:30157ptニャンとも言えない一二三伝説 vol.32 □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□ 目次 2013.9.16 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■ ・暑い夏の良き思い出 ・ノーベル文学賞に値する名作 ・「断腸の思い」という表現
・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・ 暑い夏の良き思い出――――――――――――――――――――――――――――――――――― みなさん、こんにちは。加藤一二三です。今日は台風の影響により日本各地で大荒れの天気でした。私の住んでいる東京は午後には雨がやみ、夕方には青空が広がるまでに回復しました。しかし、甚大な被害に襲われた地域もあるとニュースで知って心を痛めました。自然の恐ろしさを改めて痛感させられました。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。今回は昔話をしていきます。今年の夏はいつにも増して暑いと感じましたが、昭和40年頃の夏もまた暑かったのを思い出します。当時まだ幼かった子供たちを連れて、毎年よく家族旅行をしたものです。熱海や箱根を度々訪れました。プールで子供たちと水遊びをしたのが懐かしい思い出です。熱海から船で初島を訪れたときには飛び魚が本当に軽々と飛びながら眩しい夏の海を泳いでいたのを今でも鮮明に覚えています。家族旅行で長野を訪れたときには、ちょうど長野東急百貨店で将棋まつりが行われていました。
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ニャンとも言えない一二三伝説 vol.31
2013-09-06 12:39157ptニャンとも言えない一二三伝説 vol.31 □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□ 目次 2013.9.6 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■ ・好評だった神武以来の天才 ・長寿番組の視聴率を抜く ・ヨハネ・パウロⅡ世との思い出
・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・ 好評だった神武以来の天才――――――――――――――――――――――――――――――――――― みなさん、こんにちは。加藤一二三です。先日、ケーブルテレビの囲碁将棋チャンネルで私の特集番組『神武以来の天才 加藤一二三』が放送されました。皆さんにもこちらで告知をさせていただいたので、多くの方々がご覧になってくださったのではと感謝しております。司会を務めてくださった落語家の桂九雀さんは大の将棋ファンとのことでした。将棋にも造詣が深く、私も気持ち良く楽しみながら出演することができました。
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