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記事 3件
  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.27

    2013-07-26 13:00  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.27                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□   目次            2013.7.26■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■  ・最近気付いた重大なこと  ・盤上の敗着と人生の勝着  ・神様が導いてくれた必然
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      最近気づいた重大なこと    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     みなさん、こんにちは。加藤一二三です。最近はすっかり夏本番になり暑い日が続いておりますが、みなさんは体調など大丈夫でしょうか。水分補給など忘れないようにして、お互い元気に8月を迎えましょう。21日の日曜日に達人戦の対局で羽生善治三冠と対戦しました。その様子はニコニコ生放送をしていただきましたが、私の元気な姿をお見せすることができたのではないかと思っております。機会があればブロマガでも紹介できればと思っております。元気といえば今年の1月15日の対局後に緊急入院したことは以前にもお話ししました。最近、その将棋を解説する機会があったので、あらためて将棋盤に並べてみたのですが、ある重大なことに気付いたのでした。対戦相手の小林健二九段は粘り強い将棋で、たとえ苦しくなっても簡単に決め手を与えないことでも知られています。あれは午後3時ぐらいでしたでしょうか。
     

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  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.26

    2013-07-16 12:30  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.26                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□   目次            2013.7.16■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■  ・チャンスが巡ってきたときに  ・洗礼によって戦い方が変化  ・真剣勝負における深い絆
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      チャンスが巡ってきたときに   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     昭和48年(1973年)に新九段が誕生しました。タイトルだった九段戦が発展して十段戦となったことで、それまで八段が最高段位だった昇段制度の上限が九段になったのです。新制度創設の際に3人の八段棋士が九段に昇段しました。二上達也八段、丸田祐三八段、そして私、加藤(八段)の3人です。私は九段昇段から約800勝を挙げています。しかし、九段が最高段位ということで、今後どんなに勝ち星を挙げても私が昇段することはありません。ちなみに八段昇段後に250勝を挙げると九段へ昇段します。振り返ってみますと私が洗礼を受けていなかったら、半分の400勝もしていなかったと確信しております。もちろん洗礼を受けた後に精進したことが大きかったのですが、現在の活躍はなかったはずです。勝負の世界に生きていて痛感することがあります。
     

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  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.25

    2013-07-06 12:30  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.25                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□   目次             2013.7.6■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■  ・転機となった教会での祈り  ・慌てないで落ち着いて戦え  ・思わず叫んだ奇跡の詰み
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      転機となった教会での祈り   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     みなさん、こんにちは。今回もキリスト教にまつわる話をさせていただきます。聖書は一般的に「喜ばしい便り」と訳されます。ベネディクト16世の教えは喜ばしい便りに加えて「人の生き方を動かす力がある」ともおっしゃっています。将棋には定跡(じょうせき)と呼ばれる手順があります。先人達が長い年月を掛けて構築されたもので、洗練されたプロの戦い方における礎みたいなものです。定跡も尊いものだが、それだけではなく、さらに一歩踏み込んで新しい指し方を試みることも大事なことなのです。昭和45年に洗礼を受けたことは前回お話しした通りです。ミサにも与ってましたし、教会にも行っていました。しかし、2年間は勝負の前に祈りを捧げることをしていませんでした。私は対局というものは自分が一生懸命に指せばいいと思っていたのですが、それだけではいけないことに気がついたのです。
     

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