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記事 3件
  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.18

    2013-04-26 12:30  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.18                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□    目次           2013.4.26 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■    ・衝撃的だった電王戦の結末  ・レベルが高い、ただそれだけ  ・和服の着用が敗因と分析
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      衝撃的だった電王戦の結末   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     今回は第2回将棋電王戦についての話題です。将棋電王戦とは以前にご説明しましたように、プロ棋士VSコンピュータソフトによる5対5の団体戦です。3月23日の開幕戦を皮切りに毎週土曜日に行われ、4月20日に幕を閉じました。ニコニコ動画や将棋連盟のモバイル中継で対局の進行がリアルタイムで伝えられるといった画期的な大イベントでした。また一般のニュースなどでも大々的に報じられましたので、将棋になじみのない方も興味深くご覧になったことと思います。結果はプロ棋士側の1勝3敗1引き分けでした。プロ棋士が4勝以上すると本コラムで戦前予想をいたしましたが、ほぼ真逆の結果に終わったのでした。衝撃的な結末に正直言葉を失いました。
     

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  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.17

    2013-04-16 13:30  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.17                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□    目次           2013.4.16 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■    ・囲碁棋士との駒落ち対局  ・好評だった『等々力ベース』  ・記者の方の姿勢に感心
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      囲碁棋士との駒落ち対局   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     みなさん、こんにちは。加藤一二三です。まずは駒落ち将棋における嬉しかったエピソードを紹介します。以前に囲碁棋士の藤沢朋斎九段と飛香落ちで指したことがありました。スポーツ新聞の特別企画で、その棋譜は新聞紙上にも掲載されました。しばらくして日本棋院の棋士にお会いする機会があり、藤沢九段が私に勝った棋譜を多くの囲碁棋士に並べて見せていたことを愉快に話してくれたのです。藤沢九段が将棋盤を持ち出して駒を動かすのを囲碁の棋士たちはあたたかい眼差しで見守っていたとお聞きしました。話してくれた囲碁棋士もとても楽しそうな様子で、機微にも触れることができて私も大変快い気持ちになったものです。飛香落ちででしっかり負かされたので、藤沢九段は将棋のアマチュア四、五段の棋力をお持ちだったのでしょう。・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      好評だった『等々力ベース』   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     時は変わって最近になり、公の場で再び駒落ち将棋を指す機会がありました。
     

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  • ニャンとも言えない一二三伝説 vol.16

    2013-04-06 12:30  
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    ニャンとも言えない一二三伝説 vol.16                                        □―――――――――――――――――――――――――――――――――――――□    目次           2013.4.6 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――■    ・告知!ニコニコ生放送の出演予定  ・名人戦の開幕に向けて  ・ファンの良きマナーに感謝
      ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      告知!ニコニコ生放送の出演予定   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     みなさん、こんにちは。ニコニコ生放送の出演予定をお知らせいたします。【1】まずは本日6日(土)に行われます電王戦・船江恒平五段-ツツカナ戦の中継にゲストとして出演させていただきます。出演時間は16時頃を予定しております。お時間のある方はぜひご覧になってみてください。http://live.nicovideo.jp/watch/lv118755562http://live.nicovideo.jp/watch/lv118755562【2】9日(火)19時30分頃より最新刊『羽生善治論』の紹介をニコニコ生放送でさせていただきます。http://live.nicovideo.jp/watch/lv133013442http://live.nicovideo.jp/watch/lv1330134424月10日(水)発売の角川書店Oneテーマ21『羽生善治論』-天才とは何か-「神武以来の天才」が「天才・羽生善治」を語る(税込み820円)【3】10日(水)9時より第71期名人戦第1局2日目の解説を担当させていただきます。http://live.nicovideo.jp/watch/lv132689915http://live.nicovideo.jp/watch/lv132689915いずれもご視聴よろしくお願いいたします。  ・…………・…………・…………・…………・…………・…………・…………・      名人戦の開幕に向けて   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――     桜がきれいな季節になりました。とはいえ今年は全国的に開花が早く、すでに散ってしまい残念に思います。将棋界で桜の季節はニャンと言っても名人戦です。今月の9、10日に東京都文京区の椿山荘で第1局が行われます。森内俊之名人に羽生善治三冠(王位・王座・棋聖)が挑戦します。このカードは3年連続の組み合わせになります。過去2年ともに森内名人がシリーズを制していますが、果たして今年はどんな結果になるのでしょうか。昨年のシリーズを見て、羽生さんの敗因は対局過多にあると感じました。対局数が多いことは活躍の証なので、棋士として幸せなことではあるのですが、多すぎるのも正直困ってしまいます。森内さんの対局が月に2局のとき、羽生さんは5局指していたことがあります。2日制のタイトル戦は対局前日に移動して2日かけて対局をして次の日に帰宅する。都合4日間の大仕事になります。タイトル戦は日本全国の各地で行われ、北は北海道から南は九州まで、さまざまな地域に移動します。いろいろな場所を訪れることができるので楽しさはありますが、体力的な消耗は避けられません。春先の対局過多は名人戦にだけ関して言えば、あきらかなマイナス要素になるのです。とはいえ棋士は目の前の対局に勝つべく常に全力を尽くしますので強い棋士の対局が増えることは仕方のないことではありますが……。私の経験で言えば私が名人を獲得したときは幸か不幸か偶然にも他棋戦が奮わず、
     

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