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ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.42
2013-12-26 22:30157pt
皆様、こんにちは。加藤一二三です。
ニャンとも言えない加藤一二三伝説をいつも御愛読頂き、誠に有難うございます。
《目次》
1.チャリティー色紙
2.一日立会人を務めて
3.クリスマスフェスタ2013
《本文》
1.チャリティー色紙
各新聞社は年末から翌年3月にかけて、歳末チャリティー作品展示即売会を長きにわたって開催しているところが多くあります。わたくしも長年にわたり作品の出品を依頼され、毎年喜んで協力して参りました。わたくしの場合は揮毫入り色紙を、ささやかではありますが、御提供させていただいております。
先日は、毎日新聞西部社会事業団宛てに、最近お気に入りの「棒銀無敵」、おなじみの「剛毅」など、色紙を10枚送ったばかりです。因みに毎日新聞社は昭和11年より開催しており、今年で78回目を迎えています。
主催新聞社は作品の売上金をすべて福祉事業支援に当てています。各界の著名人や -
加藤一二三の『2013年の10大ニュース』
2013-12-20 19:426ひふみんこと
加藤一二三の『2013年の10大ニュース』発表いたします!!
①公式戦通算勝利数 歴代2位 1309勝達成
→14連敗を喫した後の劇的勝利によりついに達成。緊急入院からちょうど1ヶ月後の2月15日の出来事でした。
②フジテレビ
『アウト×デラックス』レギュラー出演
→“クイズを出したがる天才棋士”として、ジェスチャークイズなどを披露する展開に。
当初は“ご意見番”として雛壇にとのオファーでしたが“ご意見番”に躊躇していたところ、予想外の展開に。『アウト×デラックス』への出演により、道を歩けば若者からお年寄りまで頻繁に声をかけられるようになり、今までは将棋界限定だった愛称「ひふみん」も定着して喜ばしい限りです。
③丸ごと一冊「ひふみん」特集のムック発売
「将棋世界スペシャルNo.4」加藤一二三
“ようこそ、ひふみんワールドへ”
→日本将棋連盟より、ひふみん徹底解剖&棋士生活6 -
ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.41
2013-12-16 14:00157pt皆様、こんにちは。加藤一二三です。
ニャンとも言えない加藤一二三伝説の御愛読、誠に有難うございます。
《目次》
1.「書く」仕事にめぐまれて
2.相談に答えて
3.お知らせ
《本文》
1.「書く」仕事にめぐまれて
この度の“ひふみんムック”に家族写真を掲載する作業のため、かつて旅した巡礼地に想いを馳せることが多かったので、今日はまず、旅の思い出からお話したいと思います。
今から400年ほど前、スペイン生まれの聖人、聖イグナチオ・デ・ロヨラは、マンレサ(バルセロナ近郊の土地の名前)の山上にあった洞窟で、長期間にわたる祈りの修行をしていたときに、神秘体験をします。そうしてイエズス会という修道会を創立するに至ります。聖フランシスコ・ザビエルもまた同時代の聖人であり、彼の熱き志を支える仲間でもありました。
かつて家族とともに、マンレサを含むスペイン・ポルトガル巡礼の旅に出かけました。上智大学で学ぶ夢を持ち、受験を控えていた孫のため、マンレサの洞窟で祈りを捧げたことがあります。上智大学はイエズス会を経営母体としており、フランシスコ・ザビエルの命により創立された大学です。
マンレサを経て私たち一行は、サンチャゴ・デ・コンポステーラを目指しました。こちらはイスラエル・バチカンと並び称されるキリスト教三大聖地のひとつで、イエス・キリストの12使途の一人、聖ヤコブ由来の場所です。サンチャゴへと至る巡礼の旅路は早くからユネスコ世界遺産にも登録され、今でも人気の絶えない巡礼地として、カトリック信徒のみならず一般観光客も多数訪れています。
サンチャゴ・デ・コンポステーラでは、ボタフメイロという巨大香炉が、大聖堂の宙を左右に大きく舞いながら香を焚きしめるという、大変貴重な場面に遭遇する幸運を得ました。
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ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.40
2013-12-06 16:00157pt皆様、こんにちは。加藤一二三です。
毎回ニャンとも言えない加藤一二三伝説を御愛読頂き、誠に有難うございます。
《目次》
1.好きなことば・思い入れの深いことばたち
2.大盤振解説から見えてくること
3.お知らせ
《本文》
1.好きなことば・思い入れの深いことばたち
「将棋世界スペシャルNo.4『加藤一二三』」(通称:ひふみんムック)は、この度ついに11月30日に発売の運びとなりました。Amazonで予約してくださった皆様、お買い求めくださいました全国の皆様、誠にありがとうございます。
それに先立ち、将棋会館にて100冊のムックに揮毫して参りました。
本日はまず、わたくしにとって思い入れの深いことば、すなわちこれからしばしば揮毫に登場するであろう愛することばたちについてお話いたします。
まず、新しいことばとして、『グラジオラスの花』に挑戦してみました。小学校3年生のときのこと、図工の授業で“グラジオラス”の花を描くことになったわたくしは、はじめてじっくりとその花を観察いたしました。一年生のときに描いたチューリップはシンプルな構造が万人から愛されるのだと思いますが、それと比較して非常に巧みに造られているグラジオラスにも感心いたしました。このような花は自然にできるものではなく、人智を超える存在によって創造されているのだ、と幼な心に直感したわたくしは、暖かいものに包まれたときの安堵感なるものを感知いたしました。今にして思えば、それは後にカトリックの信仰を持つことになるわたくしの、「神」という存在との、はじめての出逢いだったのかも知れません。
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