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最もバカバカしい「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画25選
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最もバカバカしい「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画25選

2014-01-07 22:30
    ゾンビ バカ 映画 オブ・ザ・デッド


    この題名がつくと、ナゼかおバカ映画になる傾向が...。

    世界中で毎年毎年、趣向を変えて何本も公開されるゾンビ映画。ゾンビはショットガンで頭をブチ抜けば死ぬものの、映画のタイトルにはずっと生き続けている流れというものがあります。

    それが...「◯◯・オブ・ザ・デッド」

    1965年の『死霊の盆踊り(The Orgy of the Dead)』や1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生(Night of the Living Dead)』辺りから始まり、それから巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の名作ゾンビ映画3部作にも「◯◯・オブ・ザ・デッド」と付くようになりました。

    それから今となっては、ゾンビ映画の実に65%に「◯◯・オブ・ザ・デッド」というタイトルが冠せられるというのだから、猫も杓子もオブ・ザ・デッドですよね。

    そんな中でも、今回は「io9」が選んだ、「最もバカバカしい「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画25選」をお届けしたいと思います。

    さっそく以下で、続き・オブ・ザ・デッド!
     


    【大きな画像や動画はこちら】

     
    1:『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』2008年


    1976年にも同名の映画が制作されていますが、こちらはジョージ・A・ロメロ監督によるわりと最近の作品。

    ちなみに古い方は、男性が母親を殺そうとするドラマなのでゾンビものではありませんが、こちらは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド』と同じく、あの頃流行ったモキュメンタリー方式による撮影なので、リアル感が味わえます。フィルミングによる、ゾンビ観察日記なのでダイアリーなのかなと。




    2:『デッド・フライト』2007年


    邦題では「オブ・ザ・デッド」していませんが、オリジナルは『Flight of the Living Dead:Outbreak on a Plane』という、もう読んだだけで機内感染で乗客がゾンビ化するんだな、と1発で分かる作品。

    科学的に非常に貴重であるゾンビのサンプルを、旅客機なんかに運ばせたために、案の定、乱気流で機内がしっちゃかめっちゃかになってしまいます。

    トレイラーを観る限り、狭い空間をフル活用したパニック映画になっているようですし、機内で銃火器を乱射していたり、戦闘機にミサイルで撃ち落とされそうになっていたりと、男のロマンも爆発しているようですね。




    3:『悪魔の毒々パーティ』2008年


    原題が『Dance of the Dead』ですが、決して盆踊りではありません。これはゾンビたちに襲われたプロム会場を救いにやってきたモテないSci−Fiクラブの部員たちが活躍する、痛快なホラー・コメディー作品となっています。

    そもそもこれらのゾンビたちは、眠っていた墓場の近所に在る発電所で起こった事故が原因で蘇ったのですが、これまたプロムをやっている高校も近所に在ったりします。映画的に、そんな都合の良い立地条件が揃っている・オブ・ザ・デッドです。




    4:『デイル・オブ・ザ・デッド』2010年


    ゾンビ感染が起こってから数年の間、4人の若い男子たちは隠れて生き延びていました。しかしゾンビたちは、これら4人のことを忘れておらず、彼らの脳ミソを求めて襲い掛かってくるのです。

    という、シンプルなストーリーにして、おそらく予算的にもけっこうシンプルなものであっただろうこの映画。タイトルはきっと...果てしなく『ショーン・オブ・ザ・デッド』を意識しているんじゃなかろうか、と思われます。ちょっとだけ『スタンド・バイ・ミー』を思い起こさせる1本です。若いってスバラシイ! 




    5:『デイヴ・オブ・ザ・デッド』2014年


    こちらはデイルではなく、デイヴさんがゾンビ化してしまう低予算映画。演技も演出も、限りなくユルい出来栄えとお見受けします。公開が2014年だそうですが...なんかもう、トレイラーだけでお腹いっぱいとなるでしょう。




    6:『ガーデン・オブ・ザ・デッド』1972年


    服役中の男たちが強制労働中に見つけたホルムアルデヒドでラリって脱走を試みますが、看守たちに見つかり撃ち殺されてしまいます。

    しかし死んで埋められても尚、ホルムアルデヒドでハイになりたいがためにゾンビとなって復活するのです。『悪魔の毒々モンスター』でお馴染み、トロマ・エンターテインメントによる、わりと初期の作品です




    7:『ストリート・オブ・ザ・デッド』2008年


    とある平和そうな住宅街の、とあるストリートの住人たちがゾンビ化してしまい、アラン、モート、スティーヴ、ロジャーという4人のワルそうな若者たちが立ち向かう低予算ゾンビ映画。

    大根すぎる演技といい、安すぎる特殊エフェクトの合成といい、何から何までドイヒーなのですが、あまりに予算がないため「世界の終わり」の規模を道一本に絞ったアイディアだけは秀逸...でしょうか? 




    8:『シアター・オブ・ザ・デッド』2013年


    こちらは劇場という密閉空間が舞台のゾンビ映画で、内容はいたって普通のゾンビものとなっています。

    『エンジェルズ・イン・ヘル』という演劇に出演した役者たちが、劇場の外では街中がゾンビ感染したことを知りパニックになるのですが...時にはゾンビではない人間がパニくってゾンビよりキケンな行動に出ることもあるそうな。ホラー映画につきものの、仲間に迷惑をかけて危険に晒す、困ったちゃんがいるのは(映画的に)心強いですね。




    9:『デート・オブ・ザ・デッド』2013年

    お見合いデートで初めて出会ったふたりですが、実は男性がゾンビだったというストーリーです。でも女性はそのゾンビ男にホレてしまうのだとか。どうやら結構マイナーな作品らしく、動画も画像も参考資料は見つからず。残念・オブ・ザ・デッド! 




    10:『ディテンション・オブ・ザ・デッド』 2013年


    居残りを命ぜられた高校生たち以外がゾンビ化してしまう、ハイスクール・コメディー系ゾンビ映画がこちら。1985年の青春映画『ブレックファスト・クラブ』のゾンビ版と思ってほぼ間違いないかと。元々は2011年に演劇であったストーリーの映画化なのだそうです。そっちも観てみたいですね。




    11:『オフィス・オブ・ザ・デッド』2010年


    こちらはオフィスビルを舞台にした低予算ゾンビ映画。ソフトウェアエンジニアのベン・ラウが務めるライフ・コーポレーション。ここでは不幸せな人を幸せにするテクノロジー(!?)が開発されています。

    その技術がどういうわけか社員たちをゾンビに変えてしまい、ベンと、元カノでプロジェクト・マネージャーのリズ、そして同僚のラージは会社から抜けだそうとするのです。

    もしも自分の職場の同僚や社長がゾンビ化したら...退治するのをためらう相手もいれば、迷わずとどめを刺せる相手も、ハッキリ分かれそうな気がしますね。思考を持たないモンスターたちと、社畜に共通性が垣間見える、たぶん現代社会を風刺した作品です。




    12:『スタッグ・ナイト・オブ・ザ・デッド』2010年


    ミリタリーの施設内で、ゾンビを放ってはスタンガンで撃退する「ゾンボール」というゲームが行われる場所にて、主役のディーンが結婚前夜のバチュラー・パーティーを開きます。

    6人の仲間とひとりのストリッパーに対して、100万のゾンビが襲いかかる、イギリス製ホラー・コメディー映画です。にしても、いくら激しい電撃が飛んだとしても、スタンガンごときでゾンビに勝てるのでしょうか?




    13:『ギャングス・オブ・ザ・デッド』2006年

    ロス・アンジェルスで対立するふたつのギャング組織「ザ・ローズ・オブ・クレンショウ」と「エル・ディアブロ」の話を軸に進みますが、人間を食人鬼に変えてしまう細菌を持つ隕石が街に落ち、街中がゾンビで満ち溢れたとしても、ギャングの抗争は留まることを知りません。ゾンビだらけの街で縄張り争いをする意義は...いつまで続くのでしょうか? 




    14:『ドーム・オブ・ザ・デッド』2012年


    ドミトリー(学生寮)が舞台の低予算インディーズ・ゾンビ映画。学生たちがはっちゃけまくるスプリング・ブレイク(春休み)後、主役の男性は弟にカレッジがどういうものか見せて回ろうとするも、学生寮の連中はみんなゾンビ化していてさぁ大変。はたしてSFホラー映画『パラサイト』を超えられるか!? 




    15:『リージョン・オブ・ザ・デッド』2001年


    ふたりの若者が旅に出かけるため、カリフォルニアの砂漠を通過中、立ち寄ったレストランのウェイトレスに一目惚れしてしまいます。しかしその彼女と、ゾンビ軍団を操る金髪の男との間には、何かしらの秘密があるような...? 

    トレイラーと解説から、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』的な印象を受けましたが...果たして中身は......YouTubeのコメントでは、「チープなB級映画にしては楽しめたよ」とのこと。




    15:『ヌーディスト・コロニー・オブ・ザ・デッド』1991年


    人間もゾンビも歌って踊る、やたら陽気なゾンビ映画。自殺志願者のヌーディストたちが集まるキャンプがゾンビ感染したというストーリーらしく、ハダカでボインのゾンビ姉ちゃんたちが何人も登場します。

    80年代テイストをバリバリに引き継いだ打ち込みサウンドのテーマ・ソングがツボってしまいます。あまりのバカさ加減に、思わずレンタルしたくなる1本ですね。




    17:『ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド』2011年


    40歳無職のおっさんがゾンビをぶっ殺しまくる、キューバ初のゾンビ映画がこちら。

    以前にもアツくご紹介しましたように、広がる青空と太陽、バックに流れるラテン・ミュージック、しょうもない下ネタ、セクシーなレディーたち、そして何よりキューバらしいアイデアに溢れたゾンビ・アレンジ。

    そして、超絶に可愛いヒロインが出演しています。多分今回の25選の中でも、トップクラスのオススメ作品じゃないかと。




    18:『シェン・オブ・ザ・デッド』2012年


    シンガポールで初めて作られたというゾンビ映画。トレイラーだけでは低予算でB級臭が漂う以外何も判りませんが...。設定もありがちで、シンガポール軍で研究されていた細菌が国中に広がってしまい、主人公たちは国外脱出を目指すというストーリーだそうです。




    19:『レイプゾンビ』2011年


    英語でのタイトルが『Lust of the Dead』という、ちゃんとした「オブ・ザ・デッド」映画で、「童貞オタクを除く世界中の全男性が、不死身のレイプ魔化!!」という、エログロ・ゾンビな日本の作品です。

    彼らの息の根を止めるには、キ○タマを撃ちぬくか、チ○ポを切り落とすしかない...という、世にも怖ろしい殺害方法で女性たちは生き延びて行きます。




    20:『ルネッサンス・オブ・ザ・デッド』2009年


    テキサスの森の中で、若者たちがルネッサンスごっこを楽しんでいたところにやってきたミステリアスな男性。彼が飲ませたドリンクに含まれていた何かによって、若者たちはゾンビに変わってしまいます。実在する小規模イベントにインスパイアーされ作られた、ルネッサンスな低予算ゾンビ映画です。




    21:『ゴースツ...オブ・ザ・シヴィル・デッド』1988年


    オーストラリアで作られた、監獄が舞台の...まったくゾンビものではない映画。1983年10月に、アメリカのイリノイ州に在る刑務所「ニュー・アルカトラス」で起きた実際の事件をもとにしています。そして90人の出演者のうち、50人が本物の囚人という緊張感漂う1本です。

    内容は、ハイテクすぎるがゆえにルールがなく、麻薬や金品、または自分の身体の売買が普通にまかり通っている監獄の物語。看守たちもそれを容認しており、中にはそうした好意を手伝う者もいます。ですがそうした囚人たちと同じ扱いで凶悪犯だった囚人たちが収監されるようになってから、暴力行為が激化していく様子が描かれています。

    しかしこれ、ゾンビによる市民戦争でも起こっていそうなタイトルなんですけどねぇ。お暇な方はYouTubeで全編通して観られますので、良かったらどうぞ。




    22:『ナイト・オブ・ザ・デッド』2013年


    「夜」のナイトではなく、中世に活躍したナイト(騎士)たちによる、黒魔術のゾンビ退治映画です。わざわざ騎士道とゾンビとをミックスしてしまった発想が素晴らしいのですよね。トレイラーからしても、わりとお金をかけているようですし、ストレスなく観られそうな気がします。




    23:『ナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッド』2005年


    こちらも「騎士」の方のナイトで、ヴァイキングと戦います。ですが中身は、アイスランドに住んでいる15歳の高校生たちによって、ハンディーカムで撮られた微笑ましいクオリティーの1本。YouTubeでは、1時間26分という全編をノーカットで視聴できるようになっています。




    24:『ナイト・オブ・ザ・ネイキッド・デッド』2013年


    セクシーなハダカの人物が登場するでもなく、コメディーでもない、タイトルのわりにどっちつかずなゾンビ映画です。女性ロマンス作家と、トラウマを抱えた退役軍人の便利屋に、嵐とともに恐怖をもたらすミステリアスな者たち...。

    超低予算なだけでなく、脚本も焦点がとっ散らかっているそうで、ネットでは物凄く辛口に評価されていました。ソソるタイトルだけに残念ですね。




    25:『死霊の盆踊り』 1965年


    原題を『The Orgy of the Dead』というこの古典ホラー作品。タイトルには乱交パーティーという意味の「Orgy」が入っているのですが、そこまで激しい行為はなく、死霊と呼ばれるセクシーな女性たちが、ただただハダカでクネクネと踊りまくります。

    役者の演技は大根、目線はカンペを追っておりセリフは棒読みという、ヤル気がなさ過ぎるこの映画は、観たら必ず眠くなる「Z級ホラー」としてカルトな人気があることでも知られています。

    ヒロインの女性が死霊役にもなって踊り出し、夜が明けるまで「残された時間はごくわずかです」と言っている女王が踊り出し、夜中であるべきシーンが昼間に撮影されていたりと、もうムチャクチャ。あまりのヒドさに憤りを憶える、という散々な評判ですので、人生における貴重な時間をムダにしたい方のみどうぞ! 




    以上、25本の「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画をご紹介しましたが...どうも哀しいかな、巨匠ジョージ・A・ロメロ作品に感化された人たちによる、低予算なB級映画がとても多いようですね。

    中にはパロディーっぽいのもあれば、演っている人たちが真剣すぎて、クオリティーの低さとのギャップに笑いを堪えるのに大変な作品も多々あります(もしくはヤル気がなくてヒドいのも)。

    おそらく、これからも未来永劫作られ続けるであろう「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画。ゾンビものの中でも、取り分けカルトなジャンルになるかもしれません。

    ですのでこれからも、「◯◯・オブ・ザ・デッド」映画を楽しみにしておきましょう・オブ・ザ・デッド! 


    The 25 Most Ridiculous Movies with "Of the Dead" in the Title[io9]

    岡本玄介

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