安倍派はなぜ、狙われたのか…裏金問題発生以降にあった大きな政策変更 日本外交と政治の正体(日刊ゲンダイ)
「みんな知っているんですよ。言わないだけですよ」
 田中真紀子元外相は最近、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題について、こう持論を展開。続けて、「自民党はもう全部(疑惑の対象)でしょうね、全部の派閥でしょうね」と指摘していた。
 報道は安倍派に集中しているが、同様の裏金疑惑は、麻生派、岸田派、二階派にもあると報じられている。
 その中でなぜ、とりわけ安倍派だけに焦点が当たっているのだろうか。
 裏金問題については、官邸(安倍派閣僚を交代)や、検察(安倍派を重点的に捜査)、大手メディアらが一体となって、安倍派を集中的に“攻撃”している。
 日本の政争の歴史を見ると、官邸、検察、マスコミが一体となって動くのは一つのパターンだ。
 田中角栄元首相の追い落としや、民主党(当時)の小沢一郎衆院議員