9月19日、安保関連法案が可決した。元内閣法制局長官の大森、宮崎、角田の三氏や山口元最高裁長官に加えて、約95%の憲法学者の約95%が違憲と断じている中の強行採決である。
今や、果たして日本が民主主義国家や法治国家と言えるのかが問われる危機的状況となった。
賛成派の論拠は▽中国の台頭によって東アジア情勢は緊迫している、▽米国に依存せざるを得ない、▽集団的自衛権によって抑止力が高まるーというものだ。
米国の軍事分野で最も権威がある「ランド研究所」が最近、極めて重要な研究を発表した。それは「台湾をめぐり米中が軍事衝突したらどうなるか」という内容である。地理的には尖閣諸島は台湾とほぼ同じ範疇に入る。分析結果は次の通りだ。
▽中国は軍事ハードウエアや運用能力において米国に後れているが能力をたかめつつある。
▽中国は、米空軍基地への攻撃で米国の作戦を阻止、低下させる。在日米
コメント
コメントを書く「日刊ゲンダイ」を引用された孫崎さんのお話のとおりなのでしょう。米軍は日本を守るために基地に駐留しているわけではない。米国の権益を守るためである。
兵力のバランスが優位にある場合に日本に駐留するのではなく、優位であっても、多くの米兵が死ぬ可能性が強まれば、日本の基地から撤退せざるを得ない。米兵の命が一番大切であり、日本のために米兵を見殺しにすることはできない。
お話のように、米国に従属すれば、安保があるから、日本のために死を賭して戦うという考えを持つのは、幻想に近い楽観的願望である。
「安保」があるから日本を守ってくれるので「安保」が不可侵と考えている楽観者が極めて多く、楽観者を戒めるこのような記事は非常に大切である。安保=憲法の考え方が大切であり、日本が独立した軍備経済を確保していくためには、憲法改正=安保改正をやり遂げなければ、日本を守れないし、日本の未来は切り開かれないと考えるべきなのでしょう。
> 日中で軍事衝突が発生した場合、米国が「負けるので参戦しない」と言ったら、日米間の条約違反になるかといえばならない。
こと日本への米国のやり口は、天木直人氏曰くの「"あれか これか"ではなく、常に"あれも これも(寄越せ)"」。
どう転んでも米国が損しないように計られている。
日本の支配層:「それは不公平ではありませんか」
米国:「嫌ならもう一遍 我々と戦争して勝つことだ」
日本の支配層:「・・・」
米国:「心配するな。オマエのポジションだけは保証してやる」
米国が「裏庭」扱いし続けたラ米でも やり口は一緒だったが、もはや通用していない。
公平な社会を求める者たちが米国の弱点を探り、知性豊かなリーダーの下で戦略的に粘り強く抗い続けてきたからだろう。
一刻も早く日本も見倣わねばならないと思います。
「米国は自分の国益で動く」
孫崎先生のおっしゃる通りです。更に米国の国益を分析すると軍産複合体、ウオール街、イスラエル・ロビー、ネオコンの4つのパートのそれぞれの固有の利益に分割される。
中国は軍産複合体の中核にボーイング機を超大量発注し、米国一般の嫌中感の払拭に成功した。米国の権力としては中国との戦争を課題にしたとき軍産複合体の意向を無視する訳には行かない。中国は対米工作で大きなポイントを稼いだ。一方、日本は安倍を国連に繰り出し種々アクションをさせたが、シナリオそのものも悪く、役者も大根だから、ポイントを稼ぐどころか醜態をさらけ出した。
結論:石原慎太郎と野田某が協働してコミットした尖閣国有化を白紙に戻す。そのことは日本の国益増大と安全保障に間違いなく寄与する。
>>3
「結論:石原慎太郎と野田某が協働してコミットした尖閣国有化を白紙に戻す。」って言う事はつまり日本は尖閣の領有を完全に放棄して中国に返還すると言う事ですよね。勿論理それは最も理想的且つ有効な方法でしょう、日中間の対立の原因、障害は殆ど消滅すると思われます。但し、歴史的背景はさて置き、現在共産を含む日本の全政党(社民、生活あたりは不明だが)は尖閣の日本領土主権を主張し、国民の大部分も反対するでしょう。従って唯一考えられるviableな道は米軍等に頼らずに、日本の領土主権を主張しつつ、中国の領土主権も半ば暗黙の了解の下で認めると言う棚上げ論がベストです、その方法は先に日中間で合意された4原則に基づく現状の延長、即ち日中双方による尖閣の交互巡航監視です。その状態をかなりの長期間維持し両国の協定により魚釣島あたりに監視員駐留の為共同管理の簡易管理棟を建設し日中相互の監視員の交代時に後任の国の駐留監視員に対し潮流発電による冷蔵庫に互いの酒(日本;泡盛か薩摩焼酎、中国:紹興酒か白酒(パイチュウ)等)を残して置き、互いに赴任時に前任者の残した酒を酌み交わす、てな状態にするのが宜しいかと。確かカナダ北東部とデンマーク領グリーンランドの間の島でその様な慣習があると聞きました。連日シリアへの空爆で大量の難民が出ているおり、この様なハイレベルな論壇の場を駄文で汚してすいません。
>>4
のぶたろうさんのアイデアに大賛成です。中国人を蔑視するレイシストの石原君、松下塾出身の節操なき政治屋の野田某を私は生理的に嫌うものだから、極端な提案をしてしまいました。撤回します。
日中に依る交互巡視監視はとても夢のある案だと思います。しかも、カナダとデンマークで実際に運用されている。この方式を少し変形を加え、西沙、南沙でも使えそうです。領有権は中国に所属するが、フィリッピン、ベトナムと中国がさん交代で巡視監視する。ついでに沖縄を非武装地帯にすることもいい案だと思うのです。中国、米国、日本が共同で沖縄の安全保障を提供する。沖縄人は地中海のフェニキア人みたいにつまり貿易で生きた琉球人に戻るのです。沖縄の基地は基地が大好きなヤマトンチュウにお返しする。
>>5
ご、ご賛同いただき有難うございます。台湾の馬英九総統の東シナ海平和イニシアチブにも通じるものですが、残念ながら誰も真剣に検討しない、現状実現可能性は低いですね。対米追随の現安倍政権や外務省の硬直な官僚体質では望むべくもなさそう。脅威論を煽るメディアの悪影響も大きい。先の安保法制の国会審議でも野党の批判的質疑に対する与党の反論で二言目には「中国が尖閣を取りに来たらどうする?」ですからね。それに対する野党も個別的自衛権でどうのこうの、、が精いっぱい。全くうんざりです。アメリカに付き従う以外に脳がない、自主的に物事を考えられないんですかね。「沖縄人は地中海のフェニキア人みたいにつまり貿易で生きた琉球人に戻るのです」か、いいですね。沖縄の独立はおおいに支持したいです。
>>6
いや、どうも。馬英九さんの東シナ海平和イニシャチブを知りませんでした。勉強します。私はシンガポールの李首相の独立宣言にいたく感動したものですから、それ以来、沖縄の知り合いを酒場で扇動しているわけですが、やっとこの頃彼らも真剣になってきました。済州島もいっそのこと独立する。そうすると理想的な東アジアの平和共同体の成立する。単なる、夢ですけど。
アメリカという国は、「合理主義の国」だということを忘れてはいけない。
金儲けのためには、武器をドンドン作り、世界中に売りつける。その武器によって多くの人が死んでも、それは武器を使った人間の責任だと開き直る。だから、専守防衛を国是としてきた日本に、殴り込み部隊である海兵隊を常駐させ、自衛隊にも海兵隊を作らせたり、攻撃専用の兵器を半ば強制的に売りつけている。そして米兵の身代わりにもするため、戦争法を作らせた。
他国の人間が、どんなに死のうとも関心はないが、自国の兵士が死んだら、そうはいかないのは当然だ。
尖閣なんて人が一人も住んでいない島のために、自国の兵士を犠牲にする国など日本以外には有り得ない。
中国だって、あんな島を奪うために、兵士が一人でも死んだら、暴動が起こって政府が転覆するかも知れない。そんなバカなことをするはずがない。中国が欲しいのは、チッポケな島ではない。国土面積に比べて、海岸線が極めて短いため、太平洋に出るルートを確保したいのではないか。日中が友好関係を進展させて、日本近海の自由航行を認めれば解決するはずである。