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第13回文化レクリエーション…美しきいのち -日本・東洋の花鳥表現- / 大観・春草・玉堂・龍子 -日本画のパイオニア-
2019-11-08 18:0010月5日(土)に開催された第13回文化レクリエーションは、東京・南青山の根津美術館「美しきいのち ―日本・東洋の花鳥表現―」と東京・広尾の山種美術館「大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―」という、文化レクとしては初めてのダブルヘッダーでした。ダブルヘッダー、そういえば近年のプロ野球ではとんと開催されなくなりましたね。
【新創開館10周年記念 企画展】美しきいのち ―日本・東洋の花鳥表現―
2019年9月7日(土)〜11月4日(月・祝)
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/past2019_n06.html
【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―
2019年8月31日(土)〜10月27日(日)
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2019/pionee -
第12回文化レクリエーション…日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」
2019-08-24 15:36本会設立以来、毎年のように訪れる「東京国立博物館(TNM)」ですが、今年は日本でも大人気の三国志をテーマとする展示での開催となりました。会場では日本人はもちろん、中国語と思われる言葉も飛び交っていて関心の高さが感じられましたね。中国語も正確には4種の区分があるようですが、私の耳には区別が付きません(苦笑)。 音声ガイド(有料)にも一工夫あって、三国志関連のアニメやゲームの声優が担当したものと、歌手が後段で述べる吉川英治著「三国志」の物語を交えつつ語るものの二種類が用意されており、来場者の趣向によって選べるようになっていました(値段も少し異なります)。最近は三国志への入り口が小説や漫画だけではなくエンターテイメント分野からの流入も多いとのことで、その方面からの関心もきちんと評価して捉えようとする姿勢には好感が持てますね。私はガイドを使わずに鑑賞するタイプですが、三国志の前提知識がなくても楽 -
第11回文化レクリエーション…劇団四季ミュージカル「パリのアメリカ人」
2019-07-31 10:00令和になって初めての文化レクリエーションは、劇団四季(以下、四季)のミュージカル鑑賞です。昨年度から開催を検討していた企画が実現し、上半期の文化レクの目玉行事となりました。実施にあたって様々なご配慮を賜りました関係者の方々に改めてお礼申し上げます。 今回観た『パリのアメリカ人(以下、パリアメ)』は、1951年公開のアメリカ映画『An American in Paris(邦題:巴里のアメリカ人)』をベースとして2014年にパリで舞台化、ブロードウェイを経て2019年の今年、四季によって日本で上演されることになった作品です。 四季というとロングラン中の『キャッツ』や『ライオンキング』を思い浮かべる方が多いかもしれません。そのため、関係者の方が『パリアメ』を薦めてくださったと聞いたとき実は少し意外な気がしました。でも、それ以前から電車内の動画広告で毎日のように目にして気になっていた演目でも -
第9回文化レクリエーション…歌舞伎座百三十年「十二月大歌舞伎」
2018-12-15 08:58この秋から冬にかけて重厚なレクを連続開催してきましたが、その最後を締めくくるのが歌舞伎鑑賞です。とある伝手で席の確保をお願いしたのですが、そこは何と「とちり席のベタ押さえ」でありました。とちり席とは最も「鑑賞しやすい・見えやすい」のはもちろん、歌舞伎役者が舞台上で目線を送るあたりの席を言うようで非常に価値が高いとのことです。役者の「とちり(失敗)」すら分かってしまうという意味も含むとか。MAAはまだ創設されてから日が浅い組織ですが、こうした格別の配慮を得られたことについて関係者の皆様に感謝の念が尽きません。 芸事の感想を文章にすることは私個人の表現力の制約もあって成果が得られるとも思わないので、演技そのものというよりは鑑賞のポイントなどに的を絞りつつ可能な範囲で記していきます。- 開演前場内- 歌舞伎で使われている話し言葉は現代の会話では馴染みのないものでありますから、ストーリー理解のた -
第7回文化レクリエーション…特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
2018-08-11 16:43「縄文」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。とても古い昔に藁の服を着て、狩猟の日々を送っていたプリミティブな姿を想起する人も多いのではないかと思います。文字がない(残っていない)時代なので、どのような暮らしぶりをしていたのか具体的に知る術はないのですが、発掘される土器や石器などから生活や文化の一端を伺い知ることができます。 今回の特別展「縄文―1万年の美の鼓動」では史上初めて国宝指定された縄文土器が一堂に会するという企画で、MAAとしても是非鑑賞したいということになって文化レク設定となりました(私が個人的に押し切ったという噂も…)。
崩れた表現ですけれど、いやー、ホントに素晴らしかったですね。1万年を超える時間の隔ての先に、確かに息づいていた人々の生。自らを着飾る装飾品の数々や、生活を支える品々がズラリと並んでおりました。現代から遠い昔のことを考えるに「生きるのに精いっぱい」 -
第6回文化レクリエーション…特別展「人体-神秘への挑戦-」
2018-06-10 20:336月2日(土)に社会的にも大きく耳目を集めた特別展「人体-神秘への挑戦-」(以下、人体展)を文化レク設定して参加してきましたのでレポートします。本稿では基本的にヒトそのものについての学問領域を「医学」という言葉を用いて書きますが、実際はその分野は細分化されていて、かつ横断的要素もあって正確な表現ではありません。大きな枠組みで語っているものとご理解ください。 上野の国立科学博物館での開催となった本展、随分と集客しているようで来場者の列が長蛇となっており、私たちが集合した13時の段階で入場制限がかかっておりました。1時間ほどの待ちということで接続する日本館や地球館の見学が可能でした。 私は日本館を見て周りましたが、これだけでも重厚な展示内容。常設展なので時期を問わないわけですが、一度は目にしておく価値が十分にあると感じました。あまり大きくアナウンスされていませんが、「江戸時代の人間のミイラ( -
第5回文化レクリエーション…山種美術館「〔企画展〕生誕150年記念 横山大観 ―東京画壇の精鋭―」
2018-03-02 12:002月3日(土)に第5回文化レクリエーションが開催されました。昨年4月の本会設立以来、これで初年度の文化レクを全て終えたことになります。開設年を大過なく過ごせたことに会員の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。 私は山種美術館について知識がなかったのですが、創立者が「山崎種二」さんという方で、その名から取ったものだそうです。山種証券(現SMBC日興証券)の創業者でもあります。美術館自体はコンパクト・シンプルな造りですが、どことなく品を感じさせる空間でありました。日本画に特化したタイプの美術館とのことです。 今回の企画展は横山大観の生誕150年を記念したもの。近代日本画家の代表格と言えば彼のことでしょう。「個人でも西洋画には触れてきたが、日本画についてはこれまで目にする経験は少なかった」とのMAA会員の話もあり文化レクとしての設定をみました。法人での機関決定なればこ -
第4回文化レクリエーション…国立劇場「文楽鑑賞教室:日高川入相花王 渡し場の段 ~解説 文楽の魅力~ 傾城恋飛脚」
2018-02-09 12:0012月16日(土)に第4回文化レクが開催されました。この日は文化レクとインレクのダブルヘッダーで企画が組まれています。インレクについては次の記事でレポートします。 文楽の鑑賞は私自身初めてです。国立劇場では10名以上の予約だと団体割引が適用になり、もちろん席も予め押さえることが可能に。第2回文化レク(寄席)の時もレポートしましたが、法人機能がこうした面で活用できるのは良いことですね。文楽のような伝統芸能の鑑賞には「ドレスコードがあるのかな!?」と思って事前に検索をかけたのは誰にも言えない秘密です。 この日は週間予報では雨模様の線もあったようですが、会員さんにとてつもない「晴れ属性」の方がいて吹き飛ばして頂きました。実際、一滴も降らないんだからホントに驚きました…。国立劇場は最寄り駅からは少々歩くので時間的な余裕を持っていくのがベストだと思われます。 さて本題へ。文楽初体験、もうね、とても -
第3回文化レクリエーション…東京都美術館「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション」
2017-10-10 12:00 -
文化レクリエーションとインターバルレクリエーションについて
2017-10-02 13:00この記事では本会の中心的行事である文化レクリエーション(文化レク)とインターバルレクリエーション(インレク)について説明をしていきます。
MAAでは偶数月に公式行事である「文化レクリエーション(以下、文化レク)」を開催しており、基本的に文化芸術に関わる催しに足を運びます。参加時には訪問施設に対して本会が設定したアセスメント(評価のこと。以下、アセス)を行い、集計して公表するというプロセスを踏みます。文化レク参加者の主観を束ねて数値化・言語化することによって、「プロの視点ではなく一般鑑賞者の感覚」を示して未訪問者の判断の補助線として役立ててもらえればという考えが込められています。また、施設側にとっても何らかの運営の参考になる部分もあるのではないかと想定しています。訪問前情報収集(Webサイト・案内資料等)→訪問→鑑賞→アセス→集計・公表というサイクルをもって公式行事と位置付け、本会の社会
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