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【有料記事】「感染」の群像劇、中村尚儁『1/11 じゅういちぶんのいち』を読め!(1895文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
中村尚儁の漫画『11/1 じゅういちぶんのいち』のレビューです。まあ、この手のレビューは書き慣れているので、いくらでも書ける感じではありますね。ただ、こういうレビューはネットにありふれているので、なかなかお金を払って購入しようという気になれないものかもしれません。そういう意味では、もう少し内容の深い...
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【有料記事】エロティック・ジャポン、あるいは日本の性の地下水脈。(968文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
アニエス・ジアールの著書『エロティック・ジャポン』のレビューです。4000円近くする大部な本なのですが、レビューは短いですね。非常におもしろいし、図版もたくさん使われている本なので、ぜひ読んでほしいと思うものの、自分で買うのは辛いよね。図書館で探してみてください。ちょっと気の利いた図書館なら置いてあ...
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【有料記事】『ソードアート・オンライン』は『クリス・クロス』のパクリか?(2273文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
タイトルどおりの記事です。アクセス解析を見るかぎり、いまのところ、このブログの記事のなかでいちばん読まれているようですね。『ソードアート・オンライン』にかこつけて、大昔の作品を語っています。それなりのSFファンだったら知っている作品ではあるでしょう。ぼくは「パクリ」という言葉は大嫌いですが、このタ...
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【有料記事】果てしない血のらせんーー国枝史郎『神州纐纈城』。(1532文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
国枝史郎の大傑作『神州纐纈城』のレビューです。ほんとに大傑作ではあるのですが、いまさらこんな作品を読むのは時代小説か伝奇小説の熱烈なファンくらいですよね。ニコニコにこの作品を読むひとがいるのかどうかはちょっとわかりません。まあ、ぼくのブログの読者だったら読んでくれるかもしれないと思い、書いてみま...
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【有料記事】いまいちばんおもしろいラブコメ漫画、宮原るり『恋愛ラボ』に注目せよ。(1489文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
宮原るりのラブコメ漫画『恋愛ラボ』のレビューですね。ぼくはこの漫画が好きで好きで、もうどうしようもないくらい好きなので、読んでもらいたいと思い、書いてみました。いまのはやりの文脈からは微妙にずれているので、アニメ化して大人気!ということにはならないかもしれませんが、でもいい漫画なんだよー。女の子...
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【有料記事】正論は暴力だ。(1394文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
「正論」について。正論といってもいろいろあるわけですが、ここでは「受け手が正しいと認めざるをえない理屈」という程度の意味で使っています。「ひとは正論のみにて生きるにあらず」ということはぼくはずっと言っていますね。じっさい、理屈は正しいとわかっていても、どうしても納得がいかないということはあります...
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【有料記事】祝福と解放の聖なる瞬間を『ピアノの森』に見た。(1355文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
一色まこと『ピアノの森』のレビュー。『ピアノの森』はいま『モーニング』で連載中の漫画です。始まったのはたしかぼくが大学生の頃じゃなかったかな。息が長いといえばいえるし、進行が遅いといえばそうもいえる作品ですね。物語が佳境に入ってきたので、登場人物のひとり、パン・ウェイにフォーカスして書いてみまし...
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【有料記事】「ターンAはカス」と平気で言う男! 永野護暴言録。(2474文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
昔書いた記事を微修正して転載した記事。『ファイブスター物語』の作者として有名な天才キャラクターデザイナー永野護の言行録です。デザインだけではなく、発言もトンガリまくっております。でも、実はけっこう正論の人だったりするのかも。出る杭は打たれる日本で、このどこまでも偉そうな態度を貫いて生きているとい...
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【有料記事】漫画におけるユニークフェイス。(2833文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
前の記事の続編です。こちらは有料記事とさせていただいています。『カルバニア物語』は非常に色々な視点からの読みを許す作品であるわけですが、今回は「ユニークフェイス」という視点から切り取ってみました。「ユニークフェイス」を抱えるひとたちの悩み、苦しみ、そうしてその超克、といったテーマには非常に興味が...
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【有料記事】なぜ刃牙は勇次郎に勝てなかったのか。(2406文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
板垣恵介『範馬刃牙』の最終回について語っています。いやあ、残念な最終回でしたね! まあ、刃牙に勇次郎を倒せると期待していたひとはほとんどいなかったかもしれないけれど、それにしても26年も続いた連載の幕引きとしては不満としかいいようがない出来でした。いちばん不満なのは作者自身かもしれませんが、でもこ...
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【有料記事】竜とつるぎと公子のバラッド。『Landreaall』がおもしろい!(3949文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
古い古い記事をひっぱりだしてまいりました。多少情報が古くなっているところがありますが、ご容赦を。『Landreaall』については、ぼくは何度も書いているのですが、このブログでは紹介したことがないため、あらためて語ってみることにしました。いや、ほんと、いい漫画です。好き嫌いでいうなら、いま連載しているすべ...
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【有料記事】劇場で見る価値あり! 映画『るろうに剣心』は正統派時代劇の快作だ。(1286文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
そういうわけで(いつもこう書くときに思うのだけれど、何がそういうわけなのかさっぱりわからん)、映画『るろうに剣心』を観て来ました。いやあ、観に行って良かった。時代劇好きなら観て損はない快作です。現実離れした、しかし現実離れしすぎてはいないアクションには、日本映画が長年にわたって積み上げてきた美学...
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【有料記事】ひきこもりのまま生きていく方法、教えます。(2462文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
日本の若者問題として最も重要なテーマのひとつである「ひきこもり」。この問題は当事者の高齢化にしたがってさらに深刻さを増しています。しかし、もし「ひきこもりを解決できないままでも生きていける方法はある」と提示する本があったとしたら? それは名著と言えるのではないでしょうか? あるのです、そういう本...
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【有料記事】有料メルマガはほんとに儲かるのか? ぼくの場合を教えるよ。(9077文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
何だこの長文は……。9000文字って、おい。ついつい暴走して書いちゃいました(ハラキリ)。タイトルには少々偽りがあり、必ずしも有料メルマガがほんとに儲かるのかについてだけの記事ではありませんが、有料メルマガなどネット上でのクリエイティヴビジネスでマネーを稼ぎだすにはどうすれば良いのか、ぼくの思うところ...
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【有料記事】本日デビュー25周年! 綾辻行人の館シリーズをふり返る。(2083文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
Twitterによると、本日は作家綾辻行人さんのデビュー以来、25年目なのだそうです。もうそんなになるのか、とつい感慨に耽ってしまいますが、これは新本格の伝統が始まって以来、四半世紀の時が経ったということでもあります。そのあいだ、綾辻のいわゆる「館シリーズ」は、次々と発表されつづけ、そのたびに話題をさらっ...
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【有料記事】セックスの国のアリス、あるいはロリータ・コンプレックスの秘めやかな世界。(3138文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
何も悪いことをしていなくても犯罪者同然の目で見られ、その凶悪さ、危険さばかりが喧伝される現代社会の日陰者、ロリコン。その実態に迫った高月靖の著書『ロリコン』のレビューです。この『ロリコン』はロリコンたちと、美少女趣味の歴史について知りたいと思うひとにとっては、読まずに済ませることのできない一冊。...
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【有料記事】音楽漫画の最高峰『四月は君の嘘』の表現力に圧倒される。(1285文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
世の中にはものすごい才能のもち主というものが現実にいるわけですが、『四月は君の嘘』の作者、新川直司さんもたいがいだと思います。かれはこっちがどんなに心にディフェンスを敷いていても、怖いもの知らずの天才ドリブラーさながら、正面突破してきます。で、いつもあっさりとやられてしまうのだから口惜しいったら...
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【有料記事】「石炭のかわりに黒人を燃料にして走る列車」が出てくる小説を紹介するよ。(2719文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
「ひとつの内容を99通りのやり方で記した小説」のお次は「同じ内容を一人称、二人称、三人称で記した小説」をご紹介いたします。「精液と愛液の海」だの「石炭のかわりに黒人を燃料にして走る列車」だのが出てくる魔術的リアリズムの傑作。魔術的リアリズムってなんじゃらほい、と思われる方もこの作品を読めば一発で理...
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【有料記事】10分でわかる『グイン・サーガ』。(7963文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
全100巻以上に及ぶ『グイン・サーガ』をわずか10分でわかるよう解説しようという、無茶といえばこれ以上ないくらい無茶な記事。もともとは栗本さんがまだご存命の頃に書いた文章ですが、いまに合わせて修正してあります。何もかも皆、過ぎ去っていく――そうしてまた新たな物語が生まれる。世界とは、そうしたものなのでし...
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【有料記事】天才連城三紀彦、最高傑作。奇跡の短篇集『戻り川心中』を読む。(2016文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
天才という言葉は安売りされすぎているきらいがありますが、連城三紀彦というひとだけは本当に天才だな、と思います。その作品の洗練、美学、頽廃、いずれも余人にはとうてい真似できるものではありません。綾辻行人をして「とてもこうは書けない」と言わしめたその連城の、最高傑作、それが『戻り川心中』です。悪いこ...
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【有料記事】伝説の暗黒超傑作『ブライトライツ・ホーリーランド』を語る。(4019文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
10年ほど前に書いた、古橋秀之の最高傑作『ブライトライツ・ホーリーランド』の書評です。書評ですが――いったい何なんでしょうね、これは。あきらかに書評とかそういうシロモノじゃないですよね。この文章がぼくの最高傑作だというひともいるのですが、青くさいものが嫌いなひとは大嫌いだろうなあ、ということも想像が...
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【有料記事】ネットでは誠実な奴から先に倒れていく。(2746文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
ネットにおける言論環境はオープンであるべきか、それともクローズであるべきか、このなかなか答えが出そうにない問いを模索している記事です。「すべての批判を区別せずそれぞれに対し真摯に対応する」という理想は美しいとは思うのですが、インターネット以前の理想だなあ、とも思います。いずれにしろ現在のネット環...
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【有料記事】『池袋ウエストゲートパーク』は時代をカットする。(1521文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』はぼくの最も好きな小説シリーズのひとつです。いったん完結してしまいましたが、また再始動するときをじりじりと待っています。このシリーズ、とにかく文体が素晴らしい。これほどシャープでしかもユーモアに満ちた文体を操る作家は、日本に何人もいないでしょう。物語より文体...
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【有料記事】あなたの人生をあいまいな不安から解放するたったひとつの冴えたやりかた。(3275文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
不安というものは、どこまでもあいまいで、捉えようがないバケモノのようなものです。いったん不安になると、もう自分をコントロールできなくなるというひとは少なくないでしょう。それでは、不安から自分を解き放つためにはどうすればいいのでしょうか。そのための「たったひとつの冴えたやりかた」は存在するのでしょ...
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【有料記事】日本初の疫学小説『エピデミック』は読みごたえ十分の力作。(1465文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
これも以前書いた記事ですね。『エピデミック』。ぼくが大好きな小説のひとつです。川端裕人さんというひとは、新作を書くたびに毎回、新しい学問をテーマに選び、それについて深く勉強してエンターテインメントに仕立てあげるというなかなかとんでもないことをしている方で、ジャーナリストとしても知られています。読...
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【有料記事】2025年の世界はどうなっているのか、『ワーク・シフト』で未来を覗く。(2018文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』の書評です。いやあ、この本は素晴らしかった。2025年の世界を展望する未来社会予測本なのですが、きわめてリアルな内容だと思います。じっさい、本書に書かれているとおりになるかどうかはともかく、たしかにこういう時代が訪れてもおかしくないな、と思わされます。ハードカバー...
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【無料記事】ネガティヴシンキングもダメならば、ポジティヴシンキングもダメである。(2777文字)
コメ4 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
無料記事が四本続きましたね。何を無料記事にして、何を有料記事にするかということは、ぼくのなかではまだ決定されていません。あまり無料記事ばかり書いていると、お金を払ってくれているひとに申し訳ないので、一定の割合で有料記事を挟み込もうとは思っているのですが。内容は人生論みたいなもので、口先でいうだけ...
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【有料記事】成功者はより成功し、失敗者はより失敗する。「マタイ効果」を学ぼう。(2049文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
社会学で「マタイ効果」と呼ばれる現象について書いています。興味深いですねえ、「マタイ効果」。それってなんじゃらほい、と思われた方はぜひ、本文を読んでみてください。まあ、有料記事ではありますが……。ぼくたちの社会システムはこのマタイ効果を内包しているのだ、ということを知った上でひとに接すると、わりと...
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【有料】公式の検索で生放送履歴を調べる方法【非公開も可】
コメ2 ニコラボチャンネル のブログ 141ヶ月前
http://live.nicovideo.jp/の上にある検索窓から、当該ユーザーの放送履歴、当該コミュニティの放送履歴、当該チャンネルの放送履歴を調べる方法。表示される検索結果はTS視聴が可能な8日以内。
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【有料記事】バビロニアの女神の名を与えられた天才作家タニス・リー。(2061文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
タニス・リーはぼくが最も好きな作家のひとりです。ひたすらに美しくまた邪悪な世界を描くその技量は無二のもので、まさに「天才」という称号がふさわしい作家といえるでしょう。『悪魔の薔薇』は彼女の短篇集なのですが、いやあ、レベルが高い。それぞれに異様な作品ばかりで、読み耽るほどにその悪夢的な世界に耽溺さ...
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【有料記事】もうひとりのライナス。(3127文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
スヌーピーとチャーリー・ブラウンで有名な『ピーナッツ』の主要登場人物のひとり、ライナスにかこつけて、ジョン・W・キャンベルについて語った記事。このキャンベルのことが載っている『アシモフ自伝』というのはめちゃくちゃおもしろい本なのですが、いまは古本で高値がついていて、ちょっと読めない状況のようです。...
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【有料記事】『天使の梯子』。(1283文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
村山由佳『天使の梯子』の書評です。この小説が出たのはすでに数年前、また前作『天使の卵』が出たのはさらに10年前になります。時が経つのは本当に早いものですね。『天使の卵』は村山にとって最大のベストセラーであるわけですが、小説としての完成度という意味では続編のほうが凄みを増していると思います。サムネイ...
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【有料記事】『ベルリン・フィルと子どもたち』。(1790文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
映画『ベルリン・フィルと子供たち』のレビューです。いやあ、この映画は良かった。何が良かったって、出演している子供たちのやる気のなさが良かった。「欧米の子供たちは自主性を重んじ積極的」みたいなイメージって、結局、社会の上層だけを見ているひとの作ったものだよね、っていうね。下層のほうでは、日本人と同...
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【有料記事】オタクでもリア充でもない第三の道を探そう。(2571文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
「この社会は狂っている」というといかにも大げさですが、オタクとかひきこもりとかホームレスとか、そういうこの社会のルールから逸脱している人間はみんなそう思っているところあると思うんだよね……。でも、だからといって「リア充爆発しろ」とか呪を吐いていても仕方ないわけで、オタに殉じるのでもリア充を目指すの...