映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開までにできることといえば、前売り券の確保、グッズの確保、そしてどんなストーリーになるのか、想像を巡らすこと!
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そこで今回は本編をより楽しむために、「ジェダイの帰還」から30年後の世界は一体どうなっているのか? 公式書籍作品で判明している点をおさらいしましょう。
先日の「フォース・フライデー」での新作『スター・ウォーズ』関連グッズが発表/発売でワクワクがピークな方も、以下を読んでさらに気持ちを高めてください。
※注:デル・レイ・ブックスから発売される『ジェダイの帰還』後から『フォースの覚醒』に至るまでを描くルーカス・フィルム公式の小説作品群は、公式に「Journey to The Force Awakens」(フォースの覚醒に至る旅)として、映画公開までに20作品出版予定となっています。以下の情報は、主に新たに出版された小説「Aftermath and Lost Stars」、ヤングアダルト向けノベル「Moving Target」、「Smuggler's Run」、「The Weapon of a Jedi」、発売されたばかりのマーヴェルのコミック「Shattered Empire #1」、そして今後発売のゲーム『Star Wars: Uprising』と『Star Wars: Battlefront』をもとにしたものです。それらの作品(特に小説2冊)はもとより、映画本編に関してもネタバレが含まれるかと思われるので、ご注意ください。
■戦争は終わらない
戦いはまだまだ続く?
『ジェダイの帰還』での反乱軍の勝利は、まるで銀河大戦を終わらせる大勝利かのように描かれていましたが、実際は違うようです。
銀河帝国は第2デス・スターやスーパー・スター・デストロイヤー「エグゼキューター」などの物的損失や、皇帝パルパティーンとダース・ベイダーという何にも代えられない人的損失を被りました。
それでも、生き残った帝国軍艦隊は銀河中で行われているお祭り騒ぎをすぐに収めます。その程度の損失だったわけです。
銀河の首都といった位置づけの惑星コルサントのモニュメント・プラザで行われた勝利のパレードは、帝国警察によって取り締まられました。皇帝の死の噂はすぐに広がりましたが、同時に皇帝がエンドアの戦いを生き延び、そのうえ反乱軍は残らず殲滅されたという噂も広がります。
エンドアでお祭り騒ぎをしていた反乱軍もそこまでは見越していました。そして反乱軍のスパイは、エンドアでも未だに帝国軍からの抵抗は活発であることを知ります。エンドアは反乱軍によってすぐに解放されたものの、帝国軍はエンドアでの敗北に関する話を封じ込めようとしていました。
反乱連合軍も帝国軍のプロパガンダに対抗するプロパガンダを発表。そして、アクバー提督とレイア・オーガナがホロネット(全銀河に渡る通信サービス、インターネットのホログラム版みたいなもの)を通じ、エンドアでの帝国の敗北を宣言します。
しかし、銀河を開放する戦争はまだ終わりには程遠いのです......。
『フォースの覚醒』に登場するポー・ダメロンがめでたく「受精卵」となったのは、きっと『ジェダイの帰還』の最後で人々がお祭り騒ぎをしている最中だったと考えられます。
ポーの両親、シャラ・ベイとケス・ダメロンはともに地上と宇宙でエンドアの戦いを抜けており、コミック『Shattered Empire』の主人公となっています。
■鉄の封鎖線
戦わない解決法
皇帝の死のニュースをコントロールするのが難しくなった帝国ですが、同時に銀河各地で起きた反乱も手に余るようになっていきます。それにより、生き残って活動を続けていた帝国の総督たちは絶望。
『帝国の逆襲』に登場した星々、ホスやべスピンが属する宙域であるアノート・セクターの総督のアデルハードは、そんな総督たちの中でも特に切羽詰まっていました。そこで、彼は帝国宇宙軍の残党を彼の指揮下に置き、星系をまるごと封鎖。
住民は星系からから出ることができなくなり(そのせいで逆に反乱軍に加わってしまう住民もいたでしょうが)、通信も規制され、街中にはストームトルーパーたちが配備されます。
アデルハードの星系封鎖のアイデアは瞬く間に帝国の間に広がり、帝国軍残党は反乱軍の脅威と積極的に戦うのではなく、星系ごと閉じ込めて立てこもるというやりかたへ方向転換しました。
■新共和国の樹立
新たな議会も誕生
帝国軍が封鎖戦略をとっている間も、反乱同盟軍は活動していましたが、共和国を再建する同盟軍としてではありませんでした。
元老院議員であり同盟軍を率いたモン・モスマ(上写真)の母星シャンドリラも帝国軍の手から開放され、エンドアの戦い後まもなくして同盟軍は解散。新たに新共和国として再編されます。そして、シャンドリラの首都ハンナでは新たな議会が生まれました。
モン・モスマは新共和国の議長を務めます。その役目は旧共和国のものとそう変わりませんでしたし、実際のところ、この時点でモスマはパルパティーンがクローン大戦の時に発令した、非常時特権の多くを使える状態。
しかし、新たな議会は暫定的なものではなく民主的に選出され、シャンドリラで機能していました。この新たな議会での最初の会議には銀河中から100人以上の議員が駆けつけています。
未だに新共和国と帝国との対立は続いていましたが、議会を開いたモン・モスマの掲げる第一目標は、新共和国をいち早く非武装化すること。
議長の非常時特権のほとんどが即座に停止され、いくらかの議員からの反対もあったものの、新共和国の陸軍と宇宙軍の90%を排除するという計画が立てられ、計画はアクバー提督に任されました。
しかし、完全に軍事力を無くすというわけではなく、軍事資金は新共和国に加盟している星々の持つ、個々の軍隊の増強に使用され、残りの新共和国軍は平和維持力としてシャンドリラに駐在。新たなアカデミーで新兵の訓練にあたることになります。
■帝国の崩壊
混乱の後に......
新共和国による非武装化が意味したのは、帝国軍に対抗する力がなくなる、ということではありません。非武装化が進むと同時に、帝国軍が捕まったり、帝国から離脱したりといったことがエンドア後の1年のうちに急激に増えていきました。
星域総督であるモフたちが互いに互いを裏切ったり、帝国軍の力を再統一しようと新たな皇帝たちを選び出してみたりと、帝国は混乱状態。新共和国の勢力は銀河を駆けまわり、銀河帝国軍を一掃していったのです。
幾人かのモフや将校たちは寝返り、彼ら自身だけでなくスター・デストロイヤーごと新共和国に差し出すなどもしています。ナブーは開放され、銀河皇帝パルパティーンの母星をとることで勝利のシンボルとしようと攻撃を仕掛ける帝国軍からも、3度自らを守りきりました。
ジオノーシスでも帝国軍が分離主義勢力のドロイド工場を再稼働させようとしましたが、これも失敗。多くの星が帝国を離脱し、新共和国へと加盟、もしくは帝国軍との戦いに勝利して新共和国に加わりました。最終的には銀河帝国の首都であり、帝国軍の最後の砦でもあったコルサントも開放されます。
帝国軍の残党は、銀河最後のスーパー・スター・デストロイヤーであるラヴェジャーとともに、アウター・リム(銀河系の端っこの方)の星アキヴァに集結し、力を合わせ残っている帝国地域を安定化させようとします。アウター・リムは、未だにそのほとんどが帝国軍によって制圧されている状況でした。
そこで帝国は「インペリアル・フューチャー・カウンシル」(帝国未来議会)を形作りますが、ここで2つの価値観に分裂します。
銀河皇帝のダークサイドへの執心に背を向け、銀河秩序のための勢力となるのか、はたまた皇帝のダークサイドの教えから銀河の外れに隠されているという究極の力を追い求めるのか。
しかし、インペリアル・フューチャー・カウンシルがその先を見出す前にアキヴァは開放され、帝国軍残党は再度銀河へ散らばることになります。
■ジャクーの戦い
エンドアの戦い以降、最大規模の激突。
エンドアの戦いからもうすぐ1年が経つ......という時にグランド・モフ・ランド率いる帝国宇宙軍の残党は、惑星ジャクーに攻撃を仕掛けます。
ジャクーは人口もわずかな惑星で、帝国残党にとっても戦術的な価値は低い場所でした。しかしランドはここに好機を見出します。反乱同盟軍がエンドアで銀河帝国に勝利したことが形勢逆転の転機になったのと同じように、もしここで帝国宇宙軍が新共和国に対して決定的な勝利をおさめることができれば、銀河帝国が復活する! と。
しかし、ジャクーを攻撃したのは帝国にとって大きな痛手となります。エンドアでの戦い以降、最大の戦いとなったこのジャクーの戦いは、新共和国勢力が戦略の面で上回り、戦艦も帝国宇宙軍が率いてきたものと同規模で応戦。結果は帝国の敗北に終わります。
双方の主力戦艦とスターファイターが激しく交戦し、ぶつかり合い、砂だらけのジャクーの地へと落ちていくと共に、地上でも戦いが繰り広げられました。スター・デストロイヤー、インフリクターが地表へと不時着すると、捕虜になるのを待つ代わりにインフリクターの外へと散らばり戦ったのです。
このスター・デストロイヤーは30年後もその形を留めており、『フォースの覚醒』の特報映像第2弾でその姿を世に見せました。
同トレーラーでは、スーパー・スター・デストロイヤー、ラヴァジャーもまたジャクーの戦いで失われたのではないかと推測されています。
トレーラーでミレニアム・ファルコンがタイ・ファイターに追われるシーンで、巨大なスラスター内部を飛ぶところがありますが、あれは上下逆さまに地表へ落下したスーパー・スター・デストロイヤーだと考えられているようです。
それぞれの道
銀河大戦の終焉
ジャクーの戦いは銀河大戦の幕引きとなりました。帝国軍の屈辱的な敗北は、結果として新共和国と帝国との和平合意に至り、宙域をきっちりと分け隔てて、それぞれの宙域をそれぞれが管理することに決まります。
この合意に納得出来ない帝国残党は小規模な艦隊を銀河の外れに集結させ、新共和国に奇襲を計画。しかし新共和国もそこはお見通し。モン・モスマは新共和国の武装解除を目指していましたし、和平合意には至っているものの、緊急時には新共和国を守れるようにとアクバー提督の艦隊を残してあるのです。
この時点では初代映画3部作のヒーローたちは別々の道を歩んでいます。
ルークはでヴォランという惑星に旅立ち、フォースを学ぶとともに、そこにジェダイ・テンプルを再設しようとしています。レイアは新共和国で将軍となり、アクバー提督と共に新共和国の兵を率いています。
一方ハン・ソロとチューバッカはどこかへ行ってしまいました......。表向きには、新共和国の封鎖線をまたいで物資を密輸する帝国の密輸組織を調査するミッションを遂行。しかし、彼らは代わりに帝国に占拠されているチューバッカの母星を開放しようと、キャッシークに向かったのです。
■ダークサイドの復活
カイロ・レンのルーツ
しかしエンドアの戦いとジャクーの戦いの間の1年で、ダークサイドの存在がまたしても大きくなってきました。
(『Knights of the Old Republic』シリーズのファンにはお馴染みの)惑星タリスでは、フォースのダークサイドの使い手が集まる「アコライツ・オブ・ザ・ビヨンド」(Acolytes of the Beyond、「Acolytes」は「信奉者」などの意)は強大な力を持つダークサイドのアーティファクトを探し求めていたのです。
この集団は恐らくダース・ベイダーに執心している集団であり、『フォースの覚醒』のカイロ・レンもその一員である「ナイツ・オブ・レン」に発展していくと考えられます。
「アコライツ・オブ・ザ・ビヨンド」はダース・ベイダーのものとされるライトセーバーを購入しており、「(彼らは)まだ暴力的ではない。今はまだ」という怪しげなメッセージを残しています。
ダークサイドの力を信奉するのはアコライツだけではなく、皇帝のアドバイザーであったタシュ率いる帝国の派閥もまた、銀河を統べる力を持つには、銀河の末端にあるとされるダークサイドの「水源」を見つけ出さねばと考えていました。
タシュの派閥は、銀河帝国時代にダークサイドの「源」を探しに送られた調査団と合流しようと考えていたのです。
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我々はダークサイドに近づかなくてはならないのだ。パルパティーンは我々の星系図のその先にある宇宙が彼の力の源だと考えた。
長年かけてパルパティーンは我々の力を借り、既知の星系の先へと人を送った。彼らはラボやコミュニケーション基地を遠く離れた月や小惑星へと建設し、未開の地へと分け入ったのだ。
我々は彼らを辿っていかねばならない。この銀河から去って、星々のその先へと向かうのだ。ダークサイドの源を、水源を探す渇いた人のように探しに行かねばならない。
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ベイダーにご執心のアコライツと、ダークサイドの泉を探し求める帝国残党がこの時点で存在するということを考えると、『フォースの覚醒』のファーストオーダーはジャクーの戦いのすぐ後に台頭してきたと考えられます。
■そしてアイツは...
『フォースの覚醒』に至るまでを描く作品群の多くはスター・ウォーズの銀河で起きた、比較的規模の大きな問題ばかりを描いていますが、「Aftermath」にはファンの大好きなキャラクターのカムバックがほのめかされています。
そう、ボバ・フェットです。少なくとも、作中にボバ・フェットのアーマー(マンダロリアンのアーマー)を着た人物が現れます。
タトゥイーンで2人のゴミ漁りが見つけたのは、ジャワのサンドクローラーの積み荷にあったマンダロリアン・アーマーでした。ラグジュアリー仕様のセール・バージの残骸(もちろんジャバ・ザ・ハットが乗っていたやつでしょう)とともに「ボコボコしてささくれだち、まるで酸か何かにさらされたよう」な状態のマンダロリアン・アーマーが発見されます。
ゴミ漁りの1人が損傷はひどいもののまだ機能するこのアーマーをつけ、「タトゥイーンの新たな法執行官」を気取ります......。
ということで「ボバ・フェット」という言葉は一言も出てこないものの、酸で腐食された状態のアーマーはボバ・フェットが『ジェダイの帰還』で真っ逆さまに落ちていったサルラックの何百年もかけて獲物を消化するという特徴を思い起こさせます。
そして、もしボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーがサルラックの中から出てきたのであれば、それを着ていた本人は生きており、脱出後にアーマーを捨てたとも考えられるわけです。あのファンメイド予告編の描写はあながち間違っていないのかもしれません。
まだまだ『ジェダイの帰還』から『フォースの覚醒』までの間の30年には説明されていないことが山ほどありますが、年末の新作映画公開までに少しずつ明らかになっていくことでしょう。
それまでは思いっきりストーリーを妄想して楽しみましょう!
[via io9]
(abcxyz)
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