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■久瀬太一/8月7日/22時
2014-08-07 22:00
「意外とやるじゃない」
と宮野さんは言った。
「つまりあんた、スイマの知り合いができたってことでしょ」
ホテルに帰ってきたオレは、「スマートフォンとミュージックプレイヤーの持ち主に会った」と電話で彼女に報告したのだ。
宮野さんは嬉しげに続ける。
「どこをほっつき歩いてるのかと思ったら、時間外も調査を続けていたわけね。ちょっとじーんときたわ。意外とうちの雑誌、気に入ってるの?」
感動しているところ悪いけれど、残念ながら貴女のところの雑誌のことなんかもう忘れていた。
「ともかく活躍したわけですから、約束を守ってください」 彼女の記事に貢献できたら、ミュージックプレイヤーの中身の書き起こしがもらえることになっている。
「まだよ。なにか記事になる情報を引き出してきなさい」
正直、スイマのことも聖夜協会のことも、ベートーヴェンの記事にはよく似合うように思った。けれどこれらの情報は、慎 -
■久瀬太一/8月7日/21時
2014-08-07 21:00
ずっとホテルにいたら息が詰まるだろう、といわれ、八千代にバーまで連れてこられた。狭い土地に無理やり建てたようなビルの2階に入っている、照明の少ないバーだった。
アルコールがあまり得意ではないオレは、ジンジャーエールを注文する。八千代はギネスビールを頼んでいた。
グラスが運ばれてきても、オレたちは乾杯をしなかった。
「いくつか、ききたいことがあるんだ」
とオレは切り出す。
「なんだろう?」
「聖夜協会のことだよ。できるだけ知っておきたい」
「オレもそれほど詳しくない」
「でもオレよりはずっと詳しい」
「ま、そうだろうね」
八千代はアーモンドをかじる。
オレは昨夜、ソルから頼まれていたことを尋ねる。
「聖夜教典って、奇妙な小冊子があるだろう?」
「ああ。君の思い出集だろ」
「あれはいつからあるものなんだ?」
八千代は首を傾げる。
「歴史のようなものは知らない。でも、そう古い -
■愛媛ブログ主とのやりとり/8月7日
2014-08-07 20:00
みかみ@3D小説準備用 @mikami_pro 2014-08-07 18:01:29
ブログ返信来てますね
みかみ@3D小説準備用 @mikami_pro 2014-08-07 18:14:14
ブログ主、現在の場所は隠したがる。
以外と個人情報に対する防御感は今まで少ない気がしましたがここに関しては防御感出てきましたか?
理由は個人情報だけじゃなさそう。
案内してくれるならお盆かな。
■メール
そうなんですか!!
なら私の友人と同じ年なので知り合い同士だと思います!
実は、弟さんのスタンプは私の友人がいままで経験してきたことに似ているそうなんです・・・
弟さんと親密だった人物がいたのを覚えていますか?
それと、弟さんはいまどちらにお住まいですか?
最後に、弟さんと音沙汰がなくなったのはいつ頃からですか?
質問ばかりで申し訳ないです…
私の友人のためなので、お許しく
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