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<菊地成孔の日記 2021年3月1日 午後1時記す>
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<菊地成孔の日記 2021年3月1日 午後1時記す>

2021-03-02 10:00
  • 35

 小鳥国での出張が終わり、一ヶ月ぶりで帰ってきた。2次元の強さはなかなかなもので、本当にある小島に(僕はニューカレドニア以外、「小島」に行った事はなく、銚子市というのは事実上は「離れ小島」なのだが、旅行先ではない)旅行に行って、帰ってきた感じがする。今は荷を解いてホッとしている。世界には春が来た。

 

 花粉症はもう、笑うぐらいに酷いのだが、逆に言えば、笑っていれば良いので、まだしばらく同じ薬でゆこうと思う。授業中に「テンションという言葉の意味は、元々高所と緊張を漠然と併せ、、、へ、、、、へ、、、、、ヘ、、、、、、、、、、ヘーキシ!!失礼、漠然と併ヘーキシ!ヘーキシ!ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!、、、、、併せた言葉ですが、大衆音楽理論に於いては、高低は関係なく、例えば2度でも9度でも、ベースよりも下でない限りは全て9ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!!、、、、ヘー、、、、、、へー、、、、、、、、、、、へー、、、、、、、、、、、へー、、、、、、大丈夫、、、へー、、、、、へー、、、、、、、、ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!アッフンヘーキシ!!ヘーキシヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!ヘーキシ!!あははははははははははは」という事が起きても、生徒も自分も笑っている(花粉症であることを知られているので)。

 
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他25件のコメントを表示
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>22

 支援出撃準備ありがとうございます笑、とまれ、この内容を140に分割して書いても「菊地のファンは文体がどうの河野」と言われるだけだと思いますね笑。QちゃんとODということは、アルフベット担ということでしょうか笑、何れにせよピヨスさんのみならず「くそー町山のクラスタめ、許せん!」となんらかのアクションをすることに関して、もちろんそういうのは自由意志なので僕から規制も緩和もできませんが笑、基本的に僕は闘う時は一人と決めているので(バンドは別です)、ご支援は、せっかくしていただいてもその方が嫌なお気持ちになったりするリスクを鑑みるに、「腹に止める練習に使ってください笑」ぐらいしか申しあげられません。

 つうか、そんな学生時代の(もう30年近く前です笑。橋本先生のログが残っていたんでしょうね笑)、しかも世界で使う人二人しかいない(橋本先生と、藤本敦夫さん)アダ名まで持ち出すというのは、さすがインターネットとも言えますし、やっぱ学童臭さが抜けないよなあ。とも言える話ですね笑。

 僕はご周知の通り、話を面白く盛ったり、適当に返事したり、カードのサインなんか適当に書いたり、ホラ話ばっかついてましたし、今でも学生時代と似たようなモンです笑、じゃないとキャバクラで咄嗟に職業詐称なんかできないですよね笑(今でもやってます笑)。

 橋本先生は(先生にこう呼ぶと「やめてよ先生なんて笑」と言われますが笑)非常に真面目な方なので、僕が授業中にホラ話などすると「そんな面白い話ばっかのはずないじゃない。みんなウソでしょ」と、真顔で申され、「実はそうです笑」とか楽しくやっていた頃についたアダ名ですが、そんなモン、「自分は話なんか盛ったこともないし、人に嘘ついたことありません、親にそう躾けられたし」なんつう人は狂人ですよ笑、リアルはフェイクに支えられてるし、フェイクはリアルに支えられているのです。どっちかだけだったら、単純にそれは痩せてゆきますよね。

 僕は時折、ですが、人に対して、リアルで真摯に対応せざるを得ない時があります(一切なくなるのが希望ですが笑)。ストリートだけではなく、いくつか弁護士を立てた裁判すらしたこともあるし、これでも一応代表取締役なんで笑。その時の為にも、日頃から真摯にしてたら心か身体がやられるでしょう。でも小鳥国に行った時に感じたのは、ウソもシャレも全くない生活の人がいっぱいいるのではないか?ということでした。「桜庭の声だったらリノあたりが良いんじゃないか」という洒落の効いた話がずっと続けられる場所でありたいですね笑。

No.26 38ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>25

 ナンバープレートの話は地上波のニュースでもやってました笑。今回の小鳥国旅行で、一番反応が薄かった所ですね笑。暴走族の復権は、都内にいるとどうしてもキマってる奴とかになっちゃうんで、リアルなリポートありがとうございます笑。空族には僕も100万(現金で渡したかったんだけど、無念なりオンライン)出した時もあったんですが、やはりみんな大人になるんですよね笑。サウダーヂの頃からストリートが刻々と変わっている。という事実は、舐達磨を通してでも触れられない所でしょう。外国人労働者の定着は、僕が夜電波で「日本には移民が少なすぎる」と言って、田中康夫先生に大反対された時から大分変わりました。寅壱の話はとても素晴らしいですね。僕が子供の頃は、剪定の職人さんはバカボンのパパの格好をしていました。というか、バカボンのパパの本職は剪定ですからね笑。


 

 

No.27 38ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>27

 追伸ですが、今僕は一番キワいなあと思っているのは、あのカジュアルイタリアンの「ラ・ボエム」ですね。9時半に入っても大丈夫。客は全員パリピ。という感じで、あれはあれでストリートカルチャーだよなと思います。神経質な人が襲撃とかしたらどうなるんだろうとワクワクしています。コロナ特措法がフィクスされてからのボエムの出方に注目しています。

No.28 38ヶ月前

>>22
ありがとうございます。モテ期が来ました。笑 

No.29 38ヶ月前

>>28
夜間の外出が悪い事ってワクワクしますね。笑 これも北関東の一部に限ったことですが、笑、ジモティーで成り立っているバーやクラブは宣言とか関係なく運営していました。宣言中のクラブはみなが共犯関係になっていて、チクる奴は皆無で、店前で飲んで酔いつぶれる人や、目立つ煙の人はほぼいなかったです。店からちょっと離れた交差点にわかりやすーくお周り様のアルファードが止まってました。笑 禁酒法時代はこんなんだったのかなぁと。
警察もやりにくいですよね、ナンバーと車種と刑事の顔と名前が一斉に共有されてしまいますので。無茶すぎぎる暴対法の暴走が悪いんですけども。

No.30 38ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>30

 まだまだこれからが本格的なモテキでしょう笑。書き散らかしにならないよう、ここへのコメントと別に好きなことを書き留めておくと良いと思いますよ。

 夜間外出禁止や特措法に対し、これから飲食業がどう出るか(そこには客も含まれます)が、いよいよコロナのお楽しみだと思っています。僕は一応の有名税が(微額ですが笑)課せられているので笑、具体的に書けませんが(何れにせよラボエムは注目ですが)、新宿はむしろ合法の街です。都庁があるので。下北ももう危ない、今僕が注目してるのは都立大学とか西日暮里とかですが、こればかりはフィールドワークしないとわかりません。禁酒法時代と同じ兆候が出ているかどうかは、どっちの調査もすればするほどわかるでしょうね。まあ、禁酒法時代は基軸に密造酒があったんで笑、規模が違いますが笑。

 暴対法を、タトゥーへの条例やら、ダンス規制法やらと並列しするイージーの人が多く、「権力と戦う」とかチャラく言いがちですよね。でも、ご指摘の通り、暴対法は、あらゆる意味で根本的に無茶です。住民がフィクスされ、移民も多い地方の町は、暴対法の逆効果で警察がどんどんやりにくくなっていると思います。共有情報がネットなのか携帯なのかも興味ある所ですが笑、それは知らないでおきます笑。

 あなたのお父様への殺意はよくわかりますし、どのぐらいかかるかわかりませんが、やがて霧散すると信じています。そして、あなたの、いま、開花しようとしている文才を駆動している知性が、お父様のセントラルドグマを揺るがせたので、お父様はかなり焦ったはずです。と言われても、すぐにはピンとこないでしょうが。

 「アンチオイデプス」というのは、ファザコンとごっちゃにされがちですが、旅に出た王の息子が、王を王と知らずに殺し、王妃と結婚する」という原形的な物語から始まっていて、大雑把に言えば、父親にやられっぱなしの子の話ではないんです。もっとどんどん書いて、どんどんスパーをし、どんどんミットを打って下さい。「この息子には、自分を揺るがす何かがある。と思われた」という事実に、ゆっくりゆっくり向き合うことになると思います。耳の陰核を何度も潰し、何度も再生しましょう笑。


 

No.31 38ヶ月前

昨日聞いた、当国でのとある会話1
「君って、運動神経いいけどさ、昔、何かスポーツやってたの?」
「私が昔の頃、近所に住んでいた人に野球を教えてもらってたの。ルーベンっていうんだけど」
「へぇ」
「あだ名は、チノなんだけど(注:当国では縮れ毛のことをチノという)。それで、ルーベンがいないと野球用具がないから、その時はキックベースをしてたわ」
「そうなんだ」
「でも、ある日からパッタリ、ルーベン来なくなったの」
「そっかぁ」
「殺されたのね」
「え?」
「え?」
「殺されたの?」
「殺されたでしょ」
「へぇ」

昨日聞いた、当国でのとある会話2
「それで、村には一面のバニラ畑があって、村に到着するとブワッと匂いがすごいわけよ」
「へぇ」
「バニラって、虫が結構つくし、大変なの。作るのが」
「なるほど」
「あの絨毯みたいなバニラ畑……それで、その後、私のお祖父さんの時代に、ヨーロッパ人がやってきたわけ。彼らはバニラが欲しいから。それで、受粉の仕方を教えてくれて(以下、受粉の仕方説明)……そうして教えてくれて、みんな死んだの」
「死んだ?!」
「蚊とか、デングみたいな何かね」
「へぇ、そうですか……」
「でも、大半はね……殺されたの」
「え?」
「え?」
「殺されたんですか?」
「鍋の中に、お金を隠してた人も多かったわ」
「鍋の中!」
「でも、それも全部盗まれて……」
「そうなんですか」
「でも、まだ鍋の中に残ってるかも……」
「へぇ」

当国で、話のサゲは、ほぼ殺人。

その後、親戚と集まって話をしたのですが、近所の行きつけのタコス屋の旦那、
並びに、姪っ子の先生がCovid-19で亡くなっていました。
最近、死ぬ人が多くて困ってる、というのが話題の中心になりました。
教会も遂にシステム化され、教会に電話をかけると、ガイダンス音声が始まり、
死亡の方は1番、ミサの方は2番、洗礼の方は3番のボタンを押してください、とガイダンスが流れます。

ちなみに、どの番号を押しても、最終的には誰にも繋がりません。

親戚の家からの帰り道、真っ暗な大通りを走りました。
「暗いなぁ。この街、緊急事態宣言中じゃないよね?」
「治安が悪すぎるからでしょ……」
「……」

先日、サンペドロスーラ(ホンジュラス)の殺人率を抜いたらしいわが街は、野犬と自転車に乗る若者たちだけが、暗闇で弄り合っておりました。10年前は、普通の街でした。

(先日書きましたミイラカトリシズムは、当国での生活とバザンとエルサントからインスピレーションを得た造語です)

No.32 38ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>32

 既に、観光化されたパリの教会では、いわゆる懺悔の部屋が、早くも90年代半ばから、大きなガラス張りのカウンセリングルームになっていました。僕が8〜90年代初頭にはあの部屋は現役で、「こんな善良そうなお婆さんが何の罪で肩を震わせているんだ?」と思っていました。パリはご存知の通り、フロイドアカデミーの本拠地があり、北米と並ぶ精神分析のメッカだとはいえ、本当に精神科の内装と全く同じになったんです。

 オムスと一緒にパリでライブをやった時、オムスは初めての海外旅行で、目を輝かせて教会の内部をデジタルカメラで撮影しまくり、マリア像だけでSDカードのメモリーをいっぱいにしていました。「これを、帰ったらマリア(言わずと知れた、あの、ラッパーのマリアさんです)に見せるんだ」と笑いながら。

 その時、「菊地さん、あの診療室みたいなの、何ですか?」と言いました。僕は「あれは昔、懺悔するところだ、ちょっと前まではちっちゃい劇場みたいなのがあったんだよ」と言うと、オムスは黙っていました。帰りに寄ったカフェで「オムスもダン(Dyy-PRIDE)も、本好きだよな」と言うと「まあ、そうっすね、、、、、更生したい黒人やミックスは、本を読みますよ」と言い、不味い(僕はやめろと言ったんですが笑)観光パスタを食い、クアーズを飲んでました。今度は僕が黙りました。

 日本人の大半は、合衆国民(北 / 中 /南全て)と比べて、日常的な殺人に、単に慣れていないと思います。自殺に関しては、合衆国を抜いているかもしれないけれども。僕が概ねこう言う感じなのは、親戚一同が全員、空爆体験者で、そのうちの3〜4%は精神病もしくは身体障害者だったから。ということが大きいと思います。Twitterによる集合的な怨トランプには、「他人事」という、一種の「遠さ」が、安心感として働いていると思います。僕の友人であるスパニッシュアメリカンの音楽家たちは、シンプルな反トランピーではありませんでした。そちらの国境線にフェンスを張ったものの、それを問題視しているアミーゴはいませんでした。これは「近さ」による不安感によるものでしょう。

 シカゴを「シャイカゴ」と発音し、そこから「シャイラク」(=銃による死亡者数が、イラクのそれより統計的に上回ったから)と呼ばれて幾星霜、前にも書きましたが、今、誰に聞いても「ホンジュラスが最低だ」と言いましたが、貴国が他殺による死亡者数において上回ったと聞き、しばし沈黙しました。ゴタイ、シエラ、アラニッツ、等々、中米で野球を志す少年にはルーベンが多かったのでしょうか、「チノ」は、てっきりチャイナのことだと思っていました(チノパンの由来)。今、マスメディアは「ペルーは隠れ美食の国」とか言って、都内にある(ほとんど大久保近辺)ペルー料理店を紹介しています。

 COVIDが、欧州と合衆国で猛威を振るっているのには、様々なファクターがあると思いますが、少なくともシステム化された教会が、あらゆる回答を放棄したのであれば(ブラジルではとうとう美術も葬られようとしていますが)、何によって市民が救済されるか、よりも、救済はないと信じている人々の心性をベースに、救済のシステムを組織化するしかなく、音楽とスポーツはそのギリギリの手綱でしょう。

 僕がベオグラードに演奏に行った時、そこはまだユーゴで、公園にはまだコソボ紛争の傷跡である、爆弾の爆発跡などもあったものの、市民はその大きな穴に座って、アイスクリームを食べたりしていました。僕は数名のユーゴ人の女の子と友達になり、オフ日にはデートをし、彼女は公園の爆撃跡を指して「ちょっと前までは大変だったの。もっと前は<普通の国>だったみたいだけどね」と言って、帰国日にキスしたりした。しかし、僕の人生はギリギリで空爆から逃れており、帰国してすぐに、NATOによるベオグラードの空爆があり、彼女のアドレスにメールしてもしても、レスが戻ってくることはありませんでした。空爆は1999年の3月です。僕はDCPRG(当時)を結成し、リハーサルに入っていました。

 解散はまだ早い。と言われます。合衆国への読みは浅い、とも。しかし、僕はニューヨークでの経験と、ラティーノたちとの交流によって、スペイン語であるペペトルメントアスカラールに、DCPRGの初期衝動を熟成して受胎させるつもりです。命の安全と、精神の健康を祈っております。素晴らしい混血的な造語は、何かに使わせていただきます。

No.33 38ヶ月前

話題外ですがJLGなら何時でも話題内だろうと自己判断して書きます。

JLGが引退を宣言しました。
https://twitter.com/thefilmstage/status/1367189358915289088

って今脚本を2本書いていてそれを終えたら引退という。
現在90歳のJLGがあと2本と言うのはまだまだ元気だぞ、の意味だと思いますし、宮崎駿以上に簡単に撤回するように私は想像します。
一方でこの宣言に小鳥国ではちょっとした混乱の空気があり、JLGの永遠があるように錯覚させる力の強さを大変楽しく受け取りました。

猪木と佐山となんと長州までもが揃って、しかもハッキリと老いによる死に向かう姿を示す(長州は息子さんのツイートだけですが)中で、新日本プロレスがIWGPを初代からリセットするというタイミングの話の方がよっぽどヤバいと私は思っています。

No.34 38ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>34

「JLGならば何時でも話題内であろうと自己判断」はパワフルですね笑。それで行きましょう笑。

 僕もコレは読みました。ご指摘の通り、ゴダールは自分の発言に責任持たないので笑、平気で撤回するとも思いますが、それ以前に作れるかどうかですよね。脚本があるにしても、スマホで撮れると言っても、難しいんじゃないかなあとも思いますし、また逆に、15分ぐらいのを2つささっと撮るとしたら楽しみですよね。もうルグランも亡くなっていますし、ゴダールはクリアランスフリーなので笑、ぜひ、ルグランの音楽を使ってもらいたいですけど。

 小鳥国が「人は死なない」ぐらいの国民的な認識があってもおかしくないと思います。だからこそ虐めで自殺に追い込んだりすることも出来るんでしょう。色々な恐怖が蔓延っていますが、一番の恐怖はやっぱり死でしょうから。まあコレもご指摘の通り微笑ましい。そして、IWGPの件は3度ご指摘の通り、生命力や歴史、という問題系の中で、かなりヤバく、このヤバさがリアルに伝わるのは新日本プロレスのファンだけ。という点でもヤバさが増しますね笑。

No.35 38ヶ月前
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