日米関係を考える際、極めて重要なポイントは、「戦後日本が海外から攻撃されなかったのは米軍がいたからか」という点である。

この問題を考える際、第2次大戦以降の国際関係の流れを考える必要はがある。

第2次大戦以降、軍事関係を構築してきたものに4つの大きい特色がある。

第一に核保有国米国とソ連(ロシア)、米国と中国は絶対に戦争できないという考えが当事者に成立していることである。

米国が核兵器の分野ではソ連(ロシア)や中国に圧倒的に勝っている。しかし、如何に勝っていても、ソ連(ロシア)や中国が米国を核攻撃で先制攻撃すれば、米国は崩壊する。

ソ連(ロシア)や中国もまた、米国が核攻撃すれば、国は消滅する。

 軍事衝突になれば、途中でやめられない。どんどんエスカレーションする。したがって、米国とソ連(ロシア)、米国と中国は軍事紛争に入るのを極力避けてきた。

 これと関係し米国は悪兵器の使用を避けてき