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才能のない書き手のための創作理論を試してみよう!
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
ほんとうはここには先に予告したように「無痛文明論」の記事を載せる予定だったのですが、いつまで経っても書きあがらないので、いま考えていることをそのまま書くことにします。 題して、「どうすれば才能のない人間が物語を作ることができるか」。 ぼくは過去25年くらい面白い小説を書きたいなあと思っているので...
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「ログライン」って何だ? 才能のない人のための創作術。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて――そういうわけで、新作を書き始めたいと思います。この先何か月かかるかわかりませんが、とにかく完結を目指したいと思います。 分量的には、長くても文庫一冊にとどめたいものです。果てしない大長編を志して未完に終わるのはもううんざりしていますから。 で、『アウトラインから書く小説再入門』によると、...
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皮肉の効いたログラインのつくり方。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
では、「ログライン」の話の続きです。一応振り返ってみると、「良いログライン」とは、1.独創的で(つまりまだ誰も書いておらず)、2.皮肉が利いていて、3.作品全体のイメージが広がり、4.簡潔にタイトルに象徴されるもの。 という四条件を満たすものでした。いきなりこれらの条件を満たすアイディアを出すこと...
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ログラインをひたすら考える。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、続きです。前の記事を書いてから気づいたけれど、「1」と「2」のログラインを合わせると映画『レオン』に近くなりますね。これでは、独創性という点でケチがつくかも。 うーん、歴戦の殺し屋という設定が『レオン』に抵触しているのか。ということは、「歴戦」のところを「新米」にしてみたらどうだろう。えー...
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ログラインをひろげていくためにはどうすればいいか。
コメ4 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さらに続きです。18.決して人を殺さない盗賊団が、殺人鬼で構成された衛兵隊と対決する。 これは、悪くないのではないか。「ダーク」だし、「独創性」も「皮肉」も「イメージの広がり」もあると思う。そしてまた、ここから『雲霧仁左衛門』を連想する人はほとんどいないでしょう。 ただ、敵を「殺人鬼」に絞ってし...
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ログラインからアウトラインを構想する。
コメ1 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
とりあえずテーマは「暴力的な権威への反抗」、ログラインは「決して人を殺さない盗賊集団〈斑猫団〉が重犯罪者で構成された〈猟犬隊〉と対決する」というところまで決まりました。 この段階ですでに失敗があるかもしれません。あらためてチェックしてみましょう。このログラインはほんとうに魅力的か? うーん、よ...
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こんどはキャラクター設定を練ってみる。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
うに。昨日までいじっていたログライン及びアウトラインをてれびんに見せたところ、わかりづらいといわれたので、全ボツにしました。 6記事もかけて考えたことがゼロに! 泣ける。読者の皆さんもいままで読んだものは何だったんだと思われるかもしれませんが、まあ、こらえてください。ぼくも辛いんだ。 そこで、新...
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続いてヒロインを設定する。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、「主人公」と「ライバル」は漠然とではありますがキャラクター設定ができました。主人公のフェス君には何かアイテムを持たせたいところですね。 でも、フェスって名前も何だかいまひとつ――とりあえずレンにしておくか。オリジナリティはないけれど憶えやすい。 それはともかく、「誓約の錠前」とかどうだろう...
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いよいよ全体の構成を練りはじめる。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて――さて。「主人公」、「引き立て役」、「ライバル」、「ヒロイン」の四大キャラクターの骨格は完成しました。「第一ターニングポイント」と「ミッドポイント」も決まりました。 あとは、その間のストーリー及び「第二ターニングポイント」を決定すれば、とりあえず物語の骨組みは見えてくるはずです。 ちなみに...
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フィナーレまでのストーリーを考える。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
続きです。物語全体を四つの章(アクト)に分け、各章のストーリーを詰めてみました。これでとりあえず、全体のストーリーラインはできあがったことになります。 当然、これだけでは小説を書くことはできませんが、まあ、ないよりは良いでしょう。どこをさらに詰めればいいのかもはっきりとしたと思います。 カウン...
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背景設定を考える。
コメ1 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、そういうわけで簡単なキャラクター設定とストーリーラインはできあがりました。しかし、当然ながらここからさらに物語をふくらませていかなければなりません。 現時点でこの物語は原稿用紙600枚で構想しています。ちょっと厚い文庫一冊というところですね。ということは一章は150枚にあたります。 あるいはも...
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主人公の動機を考える。
コメ1 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、小説構築の続きです。自分が作ったアウトラインを数日経って読み返してみたのですが、いまひとつ面白そうではないですね……。 いままで考えたアイディアと比べるとまったく使い物にならないというほどではないので、つまり、どこかに欠陥を抱えているということだと思います。 この場合の欠陥とは、いくつもあ...
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締め切りを設定する。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
大量にシナリオ論とか物語論の本を読んでみて、だいぶ物語の構造というものがわかってきた気がします。 いままでは世の中にあふれる入り組んだ物語の数々は天才の御業としか思えませんでしたが、ちゃんと分析してみるとそれもロジカルにできているのだと思えるようになりました。 おそらく「どんな複雑な物語も単純...
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グリット――ベイビーステップで成長するために必要なメンタル。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
小説を作っていると、「才能」ということについて考えます。何をするにしろ、ひとには才能の有無がある。もちろん、「ある」か「ない」かに分けられるほど単純なものではありませんが、他人より秀でた人もいれば劣った人もいることは事実です。 たとえば音楽などの芸術的才能などは歴然と差が出るものだといえるでし...
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二次創作なら書ける人がいる理由。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
先ほど、LDさんとLINEで話をして、「小説におけるキャラクターの重要さ」みたいなことを語り合った。 ぼくの解釈によると、ロジカルに整合したプロットを考えようと努力するより、まず「生きた」キャラクターを生み出すことのほうがより面白い物語になりやすい方法論ではないか、といった内容だった。 たしかにそれ...
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「生きた」キャラクターを作るために。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
前回の記事の続きです。そういうわけで、どうにか「生きた」キャラクターを作りたいと思います。 キャラクターを「立てる」ことももちろん必要ですが、同時にそれを「生かす/活かす」ことも重要でしょう。ただ個性的なだけでは実在感(≠リアリティ)が欠け、白けてしまいます。 優秀なキャラクターは物語のなかで生...
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キャラクターに問いかけてみる。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、さらに続きです。ぼくの主人公レンくんの「弱点/欠点」を考えたいと思います。基本的に完璧なキャラクターは魅力がありません。どこかに欠けたところがあって初めてひとはキャラクターに共感できます。 では、具体的にどんな弱点がいいか? そうですね。「コミュ障」などどうでしょう。ふだんから不愛想でひ...
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またもプロットを考える。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
さて、何度目かのプロット作りです。 まず、大前提としてこのお話は「大貴族ガラ侯爵の秘宝を盗みだすことで貴族社会への復讐を遂げようとするレン」と「それを阻止しようとするライールと〈猟犬隊〉」の対決で成り立っています。 となると、そういうふうにプロットを組み立てるべきでしょう。「レンが宝を盗みだそ...
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しなやかなメンタルを獲得するために目標を明確にする。
コメ2 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
『GRIT 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』という本を読んでいます。ちょっとややこしいのですが、前に取り上げた本とは別物です。「GRIT」と題した本が日本では2冊出ていて、その2冊目なのですね。 こっちの本はちょっと根性礼賛みたいなところがあって、ブラック企業がはびこる日本に住んでいる人間としては、...
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物語には各ポイントでクリアするべき課題がある。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
先週の『少年ジャンプ』で『デモンズプラン』という新連載が始まりました。何となく一読してみたのですが、うーん、と悩んでしまいました。 というのも、ちょっと読んだだけでも展開が凝っていて、非常によく考え抜かれていることがわかるわけです。そう、非常に考えられていて、話の密度も濃くて、しかも、あまりう...
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『君の名は。』のヒットの理由は「古典性」にあり。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
「クローズアップ現代」の『君の名は。』特集、全力で見のがしたーw どうせ「NHKオンデマンド」に登録されるからそれで見ればいいや、と思っていたのだけれど、どうやら「NHKオンデマンド」には入っていない模様。 映画の著作権の関連があるからネットには上がらないということかな? ぐぬぬ、失敗した。まあいい...
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『ユーリ!!! on ICE』は「愛」を拡張するBLである。
コメ0 弱いなら弱いままで。 90ヶ月前
どもです。ここ数日、ぼくはオープンワールドという名の沼にはまっていました。『スカイリム』面白いです。『ドラゴンエイジ:インクイジション』面白いです。『ファイナルファンタジー15』面白いです。 ていうか、最近のゲーム、マジすごい。『ウィッチャー3』は根性なしにも投げ出してしまったぼくだけれど、でも現...
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萌え日常漫画は21世紀の新しいライフスタイルの表現である。
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』を読み上げました。タイトルからわかるように「暮らし/生活」テーマの本です。 ぼくは最近、本はほぼKindleとかBOOK☆WALKERでしか買わないのだけれど、この本は電子化するのを待てず紙で買ってしまいました。それくらいぼくにとっては重要なテーマを扱った...
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にこなまー。
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
本日午後10時から1時間の予定でニコ生を放送しようと思います。相手役はいつものてれびんです。http://live.nicovideo.jp/watch/lv285423971 それにしてもめちゃくちゃブログをサボっていますね! ごめんなさい~。さすがにアリエナイと思うので、これから年末年始までは連続更新しようと思います。どうかお見捨てな...
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萌え日常系ラノベに「リア充主人公」が登場する日は来るか?
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
平坂読『妹さえいればいい。』最新刊を読み上げました。前巻で一気にストーリーが進んだのでこの巻ではどうなるかと思っていたのですが、物語は停滞することなく先へ進み、ひとつのターニングポイントへたどり着きます。 同じ作者の前作『僕は友達が少ない』では、物語は主人公が決断を避けることによって徹底的にひ...
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小説を書き終わりそう。
コメ1 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
書きかけの小説『灰色猫と猟犬のダンス』がようやく終わりそうです。原稿用紙にして200枚、約50000文字程度の作品に一か月以上もかかってしまいました。やっぱり創作って大変ですね。このブログのような文章なら下手すると3,4日で50000文字書けてしまうのですが……。 ほぼ書き終えたいまになってみると、やはり設定の...
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LINEやTwitterは集中力を要する作業の敵である。
コメ1 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
困った。続けて更新しようと思っていたんだけれど、書くことがない……。おれ、一日何をやっていたんだろ。何もやっていなかったのかorz 最近、ひとつの物事を消化する集中力が下がっているなあ、と感じます。何をするにしろ注意力が散漫になっていて、結果にしろ余計な時間がかかる感じ。 その主な原因はネットにあっ...
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『灰色猫と猟犬のダンス』第一章。
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
小説、完成しました~。『灰色猫と猟犬のダンス』、56000文字ほどです。のちほど適宜改行を増やして「なろう」に載せるつもりですが、その前にここに置いておきます。 そのままだと読みにくいものと思われるので、エディタなどにコピペするなどして読んでいただければと。いや、すぐに「なろう」に上げるので、そちら...
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『灰色猫と猟犬のダンス』第二章。
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
『灰色猫と猟犬のダンス』の続きです。 第二章「犯行計画」 1. アラハンド侯爵家の歴史は古い。この地にシレーン国を築いた〈始まりの入植者たち〉までさかのぼるといわれる。アラハンド侯爵の祖先は、伝説の入植者たちの一員だったのだ。つまり〈大破滅〉を遂げたミトランジア帝国からの流民であり、シレーンで...
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『灰色猫と猟犬のダンス』第三章。
コメ1 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
『灰色猫と猟犬のダンス』の第三章です。 第三章「灰色猫と猟犬の舞踏」 1. そして、〈その日〉がやって来た。暦によれば、柘榴月の三日である。王都は湧いていた。モーズ・アラハンド子爵には決して人望はなかったが、美しく心優しく聡明なアイビス姫は人々に好かれていたし、そうでなくても祝祭は人々の望むと...
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少しは成長しているといいな、と思う海燕さんなのであった。
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
創作小説第二弾として、『夜の花冠』という長篇を書いています。10万字overくらいで完結予定の作品で、『灰色猫と猟犬のダンス』と同じ世界を舞台にした吸血鬼ものです。 で、そのために まず、雰囲気と構成を掴むため、適当に書きだしてみたのですが、あ、なんかすらすら書ける!と思ってしまいました。 一作書き...
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連休には『ゲーム・オブ・スローンズ』を観よう!
コメ0 弱いなら弱いままで。 89ヶ月前
あけましておめでとうございます――という時期でも既にないですね。あいかわらず更新が遅れていて申し訳ありません。 この正月、ぼくは何をしていたかというと、一心に小説を書き進めるほか、欧米を初め世界で大人気、既刊5作で7500万部突破!という超人気タイトル『氷と炎の歌』のテレビドラマ版『ゲーム・オブ・スロ...
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長篇小説が書けたよ! よければ読んでください!
コメ0 弱いなら弱いままで。 88ヶ月前
ぜい、はあ。ぜいはあ。終わった――終わったぞ。プロにあるまじきことにブロマガを放り出して書いていた長篇小説『夜の花冠』が完結したぞ! 書き始めてから書き終わるまでほぼ半月。わりと長篇小説にあるまじき速度で完成いたしました。書くのだけは速いんだよなあ。ぼくは。 いや、もともとはかなり手間取っていた...