-
これからの漫画の描き方の話をしよう〜脚本〜
2014-08-22 15:22612pt
これからの漫画の描き方の話をしよう〜脚本〜
こんにちは、大井昌和です。
これを読んでる学生さんはそろそろ夏休みの宿題に追われる日がはじまっているのではないでしょうかね。
社会に出ると宿題の提出期限などは、納期に比べれば何でも無いことがわかるので安心してだらだらしてください。
そんな中スタジオひまわりは起動帝国オービタリア(月刊アワーズ)の締め切りの真っ最中。
スタッフが仕上げをするのを横目に、会員の皆様向けに僕は記事を書いています^^
さて今回は「これからの漫画の描き方の話をしよう」シリーズ第三回です。
このシリーズは僕がデビュー前に知りたかったことを思い出して、その答えを10数年後の僕が書くという形になってます。
しかし年を取るとあの頃何に悩んでいたかを思い出すのが大変で・・・。脳がヤバい。
そこで今回思い出したのは「脚本」もしくは「お話」についてです。
日頃僕はことあるごとに、「脚本なんか二の次」「お話なんかべつにどうとでもなる」と口癖のように言っているのに、すわ脚本について語るとは何事か?とお思いになるやも知れません。
何を隠そう、僕はデビュー前は漫画は「お話」=「脚本」だと勘違いしていたからですね。
まあ今考えると、キャラクターを考えるというのはイコール自分の性癖や好み、趣味などのプライベートが反映され、そこに直感的に恥を感じていたのでしょう。
また世界観を考える=設定を作る、と勘違いしていたと思います。
というわけで恥もかかない、面倒なことも無い、脚本を作ろうという方向に逃げていた訳だと思います。
(10数年経つと自分の恥も語るのが恥ずかしくない!)ではまたわざわざ脚本なんかどうでもいい、と語るのか?
そうではありません。
今回は若かった自分へのフォローも含めて、「脚本」の効用について語って行きたいと思うのです。
-
これからのコミケの話をしよう
2014-08-19 16:27612pt1これからのコミケの話をしよう
こんにちは、大井昌和です!
コミケも終わり通常営業、つまりはまた締め切りに追われる日々・・・。
そして8月ももう後半。
今年は夏休みとるからのんびりだぜ、と一瞬思った自分が馬鹿でした。
あのときに戻ってもう少し計画的に生活すれば良かった・・・。
などと学生のような後悔をしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
コミケにきていただいた会員の方も大勢いらして、大変たのしかったです!
若干名、僕が席を外してる間にいらした方がたは大変申し訳なかった・・・この埋め合わせは必ず!
何にせよ皆さんありがとうございました!
-
再送: コミケットマーケット86 3日目 東地区 セ-36a 会員限定記事「合言葉」
2014-08-17 00:081528pt -
再送: コミケットマーケット86 3日目 東地区 セ-36a 会員限定記事「合言葉」
2014-08-13 21:381528pt -
コミケットマーケット86 会員限定記事「合言葉」3日目 東地区 セ-36a
2014-08-13 21:101528pt -
コミックガタリー創刊号序文 公開
2014-08-03 12:00612ptこんにちは、大古pです。 今年の夏発行予定の同人誌、『コミックガタリー創刊号』の序文を公開いたします。 本誌は現在鋭意作成中。皆様よろしくお願いいたします。 ------------------------------------------- コミックガタリー創刊号序文
このたびはコミックガタリー創刊号をお買い上げありがとうございます。
漫画家の大井昌和です。
-
コレからの漫画の書き方の話をしよう②
2014-07-19 20:01612pt
漫画をプログラムするネーム言語Ⅰ
こんにちは、大井昌和です!
体の調子も少しずつ良くなってきてはいますが、連続稼働時間が減り、仕事の勢いがなかなか取り戻せない現状ではあります。
それの関係で今月のアワーズGHの「おくさん」は一回休ませていただいたり、関係各位の方々にご迷惑をおかけして大変申し訳ない。
ちょっとマジで体調はなんとかして行きたい。
さて今回は「これからの漫画の書き方の話をしよう」第二回です。
もう少し記事を書くスパンも短くしたいのですが、前述の関係などでこちらのほうもご迷惑をおかけして大変申し訳ない。
ただ、内容はがっつり濃くして行けてると思いますのでご容赦のほどをお願いしたい。
さて、今回は漫画が普通の絵画と比べてもっとも異なる点について語って行こうと思います。
そう、「コマ割り」です。
-
宮崎駿と富野由悠季、共産主義VS資本主義の勝者
2014-06-23 19:36612ptこんにちは、大井昌和です!
『ターンAガンダム』を見直してわかったのは、これは富野監督にとっての『風立ちぬ』だったんだということ。
富野監督は表立って宮崎駿をライバル視する発言をする稀な監督です。
例えば押井守などは宮崎の人格を揶揄し矮小化してなんとか対応するなどであり、正面から宮崎駿に立ち向かう人物は少ないのです。
そして『ターンAガンダム』は確かに傑作だったのですが、彼は宮崎駿に勝てたのでしょうか?
富野由悠季は手塚治虫の虫プロ出身の作家です。ご存知の通り、手塚が影響を受けたのはアメリカのディズニー映画です。
ディズニーは資本主義社会の中でコンテンツ産業のトップを極める存在であり、富野はスタートから資本主義によってクリエイトする環境にいました。
虫プロを出た後も彼は自嘲気味に言う「おもちゃのCM」アニメを作り続けます。
それは制作費を出す資本家の意向に添った作品を作るという、まさに資本主義の手先となって作品を作るのが富野でありました。
他方、宮崎駿はどうだったのか?
彼はロシアや東欧のアニメに深く影響を受けていますし、ロシア版『雪の女王』はジブリから日本国内に販売されたほどです。
当然、ロシアは当時ソビエト連邦、共産主義の国家でありましたし、東欧も同じくです。
そんな宮崎が東映動画に入ったとき、当時の東映動画は世界でも稀な労働組合の闘争の真っ最中でした。
そしてその闘争の中心人物でもあった高畑勲に師事することになります。
つまり、宮崎は富野とは鏡のように正反対で、スタートから共産主義的にアニメに関わるのです。
-
飯漫画を一応描く漫画家がすすめるカレー屋さん
2014-06-13 21:21612pt
こんにちは、大井昌和です!
最近ちまちまとやっている「天空のクラフトフリート」というスマホゲーム。
レアキャラ出現確率アップキャンペーンとやらで、普段はあまり出ないレアカードが出やすくなっているというお言葉。それを真に受けて無課金で頑張って貯めたクリスタルと言うアイテムを32個中30個つぎ込んで(一回カードを引くのに5個消費するのです)、最後にはじめて最もレアな星5のカードを引くことができました・・・!
そんな大変いい気分ですので、今日はおいしいカレー屋さんのご紹介と洒落込み、梅雨のむしむしとした季節を吹き飛ばしていただこうかなと思いました。
かつて若い頃はラーメン屋さんの食べ歩きをしたのですが(神奈川の家系は半分以上は食べた気がする)年を取るとさすがにきつくなりました。
そこでカレーです。
カレーは漢方も使うし、ラーメンよりは体に優しい・・・のでは?という考えでちょいちょいカレー屋に行ったりしています。
そんな中からいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。
SPOON@西荻窪
西荻の商店街を抜けた先に、こじんまりとあるカレー屋さんです。
フレンチカレーを自称しているカレーが出てきます。
フレンチカレーというと欧風カレーのようなぽってりとしたルウのように思えますが、ここのフレンチカレーというのはひと味違います。
SPOONのカレーはルウ(バターと小麦)を使わずさらりとして、フォンドボーとスパイスで作られた香りの良いカレーでした。
スパイスがざっくり入り、プチプチと歯ごたえもアクセントになっています。
自分のカレーの善し悪しの判断は、絵と大体同じ価値判断でして。
たとえばココイ○は、塩味と油とカレー風味という三枚のレイヤーで、文脈は特にないと感じますが、ここのカレーは出汁とスパイスが数種類と具材と歯ごたえの5、6枚くらいのレイヤー構造を感じて、フレンチと、カフェっぽい文脈を持っているのが楽しいです。
定番のビーフカレーに加えて、日替わりカレーもありバリエーション豊かでメニューに飽きもなくおすすめです。
トマト@荻窪
カレーが好きな方には有名なお店だそうです。
昼間にぶらっと行っても、品切れだったりしたり、気まぐれに休んでたりするので結構食べるのに苦労しました。
ここは欧風カレーで、煮込み方の半端なさと、スパイスの種類の多さが売りらしく、苦手な人には苦みすら感じてしまうほど重層的です。
味のほとんどが旨味とスパイスの多重性なので、辛みがほとんどないのがカレーを食べた感を少し減らしてしまうかもしれません。
しかしながらここのカレーを食べると、食べ物としてのカレーの可能性が広がる感じがして楽しいです。
リトルスパイス@吉祥寺
インドカレー風のおいしいお店です!
香りや味わいが、上記の店よりはカレーを食べたな!という感覚を満足させてもらえるお店です。
さらりとして、ぴりっとして、最後に香りがふわーっと来る、王道のカレーという感じを受けるカレーです。
ちょっと狭い階段を上る場所にあるのですが、なぜかおいしいカレー屋さんはそういう立地が多い気がします。
そうそうここはルウが少なめなので、注文する時は多めにしてもらうとちょうどいいかと。
-
これからの漫画の技術論の話をしよう〜part1〜
2014-06-10 22:35612pt詳細ヘッダー
これからの漫画の技術論の話をしよう〜part1〜
こんにちは、大井昌和です。
身体がぼろぼろのこの一週間でありましたが、元凶は帯状疱疹という神経性の皮膚炎でしたorz 詳しくはまた明日の放送で話しますが少しづつ元気になってきてはおります!
さて復調の兆しが見えてきたのでまた記事の方でも語らせていただきたいと思います!今回は「これからの漫画の技術論」とあるとおり、漫画の書き方をシリーズで語って行こうかと思います。なぜまたこれを語ろうかと思ったかと言いますと、最近放送で色々ご質問をいただく中で思い出したことがあるからです。それは、自分が新人の頃・・・いやまだ新人ですら無い頃は師匠などに何を聞いていいか、自分が何を聞きたいのかすらわからなかったなあ、というのを思い出したからです。
ですので、今までのおおざっぱな技術論ではなく、思いつく限り細かく漫画の書き方について語って行こうかと思います。
2 / 4