• このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年11月の記事 6件

【新書刊行計画】新・漫画起業論(仮) 第一章 漫画概論「漫画とはなにか」〜絵画と漫画、もしくは絵画として漫画を捉える意味〜

【新書刊行計画】新・漫画起業論(仮) 第一章 漫画概論「漫画とはなにか」〜絵画と漫画、もしくは絵画として漫画を捉える意味〜 こんにちは、大井昌和です! 単行本乱発刊行も残すところオービタリア4巻とあいなりまして、皆さんはどれをお求めいただけたでしょうか? この部分は会員じゃない方も読めるはずなので、是非僕の漫画を買ってこのブロマガにも入会してください。 めっきり寒くなってきた今日この頃ですが、新事務所は暖房の効き具合もまあまあで、当初不安だった冷えも何とかなりそうです。 最近の大井はついにwiiUも手に入れ、やはりベヨネッタ2は面白い、と喜色満面です。ベヨネッタは久しぶりにゲームをしていると言う感じで、ウォッチドッグスの残念感、ラストオブアスのがっかり感を払拭してくれました。 さて今回の記事は、ようやく新書刊行計画の連載を開始します。タイトルは括弧仮ではありますが、「新・漫画起業論」で始めたいと思います。 一応、竹書房の金本くんとの打ち合わせで編集向けに書こうとは思いますが、当然作家志望の方が読んでも大丈夫なように、そして漫画のことを深く考えることである種の文化論になるように心がけて書けるように頑張ります! 第一章 漫画概論 ◼︎漫画とはなにか ・絵画と漫画、もしくは絵画として漫画を捉える意味 「漫画」は漫画だということ。 まずはこれを念頭に考えることが大事です。 漫画論はこれまで映画論を援用した言葉が多く使われてきました。 夏目房之介の視線誘導以降、絵画論の視線で語る言葉も出てきたものの、いまだに映画論の言葉が幅を利かせています。 これにより、映画論の言葉を使うことによって映画論を絶対視し、これから外れている作画を排除しようとする言説がしかも関係者を語る人間がwebによって発信するのも多々見受けられ、大変残念な現状です。 なぜならこれではせっかく理論的に漫画を考えようとする、もしくは論に光を見いだそうとする若者に迷いや下手をすると誤解を与えかねないからです。 さて、本書は漫画の編集、または編集を志すものに向けて書こうとしています。(もちろん作家志望の方もお読みください) 編集者とは漫画家の併走者になるものです。ゆえに漫画家よりも論を知っておくのはとても重要なことです。作家は才能やパションだけで描くと思われがちですが、当然皆深く思考し、使う言葉はまちまちなものの独自の論を持っています。編集者は作者のこの論を理解することが必要なのです。そこで作家の独自の理論体系を理解するために共通の論、普遍的な漫画論と言うのを組み立てて行くのが本書の目的です。 漫画で普遍的な論が作れるのか、と言う問題はあります。しかし作家同士共通する概念と言うのは実はあります。美術の世界では当然絵画論は制作論まで及んでいます。つまり最低限の共通項を作り、それを編集者に共有してもらうのが狙いだと言っていいでしょう。  

【ぶろまが】アニメ(ーター)見本市「龍の歯医者」

アニメ(ーター)見本市「龍の歯医者」  (注:この文章は15日夜に製作されております(おこp)) はいこんばんは、大井昌和です。 オービタリアのペン入れが終わり立てほやほやです 前日は伊藤剛×加治屋健司「まんがを見る」刊行記念対談を拝聴しに行ったりしてました。 この対談はゲンロンカフェと言うところでおこなわれたもので、ちょいちょい足を運んでおったのですが、以前の事務所からはちょいと遠く、最近は忙しいのも相まっておもしろいイベントでも行けずじまいということが多々ありまして。 しかし新事務所からはかなり近くなった上に、美術史の研究者の方が語る漫画の話と言うことで、原稿をさておき行ってきた次第です。 このゲンロンカフェと言うのは、思想家の東浩紀さんが主催されている文字通り言論のカフェです。 しかしながら、いや当然漫画やカルチャーに関する知識人の対話も多く、ニコニコ動画でもチャンネル放送をしていますので、興味のある方は入会しても損は無いかな、と思います。 そんな肉体作業と脳作業をくぐり抜け、ようやく見たのが ドワンゴ×カラー「アニメーター見本市」の第一回「龍の歯医者」です。これはご存知の方も多いと思いますが、とりあえず解説すると。 ドワンゴ川上会長、カラー庵野監督による企画です。視聴率や円盤の売り上げを気にさせずにアニメーターに好きなものを作らせてみる、というアニメーター育成企画と言うようなものですね。 これの第一回が「龍の歯医者」です。 そして監督が実はアニメーターではなく舞城王太郎、小説家の舞城王太郎でした。 アニメーターのための企画で、その第一回が小説家が監督と言う不思議なスタートのアニメ企画ですが、視聴すると興味深い点が見えてくるものでした。 それは違うメディアの人間が携わることで見えてくるそのメディアの特性のようなものでした。 そこで今回のブロマガではこの「龍の歯医者」について語ってみようと思います。  

新書刊行計画

新書刊行計画 こんにちは、漫画家でコミックガタリー運営の大井昌和です。 ・・・コミックガタリー運営などとはじめて書いた気がしますね。最近ここの記事を書く時間がなかなか作れず自分への戒めとして入れました。はい。 ここでまず最近記事をサボっていたわけではない言い訳からはじめさせてください(汗) 実は最近もちゃんと批評の文章を書いてたりします。ただその文章は恐らく来年使っていただけるであろうアニメ映画の批評です。何と申しましょうか。このような自分のメディアで書くのは気分的には慣れてきたものの、人様の編集のある意味公共の場に出す初めての文章となると緊張し考え過ぎてしまうという・・・文字通り新人の気分を味わいつつMacbookのキーを叩いていました。 考えては書き、スタッフのKさんに推敲を願い、また推敲し直す・・・。多分ここの記事の12回分の文字数を打ったと思います。 締め切りも10月ということなのでそろそろ終わりにしたい。いや多分終わる。とにかく締め切りがあってよかった。無ければいくらでもいろんな視点で書けるアニメ映画について書いたので。 だが、コミックガタリーの記事も企画が溜まってます。 兎にも角にも先日の竹書房の金本くんとの打ち合わせというお喋りの中で出た新書刊行計画。そのための連載をはじめねばなりません。 それと大古pによるスタジオひまわり日記も、そそのかしているのですが乗ってきません。 そしてうちの「事務所引越し戦記」・・・「これからの漫画の書き方の話をしよう」・・・いかん。 兎に角順番に。最近「大井ちゃんは少し落ち着いた方がいい」というアドヴァイスを思い出します。 というわけで今回は、新書刊行計画!なのです。 あのあと金本くんにもらった提案は「漫画の編集さん」向けの漫画の話をして欲しいということでした。それを読んで僕もなるほどと思うところがあったのです。 いままで同人誌やここの記事では漫画の編集さんというのは読者に想定してませんでした。漫画家志望の若い人や漫画が好きな人だけが想定した読者でした。でも確かに最近は色んな出版社の若い編集さんがこういう話に耳を傾けてくれるし、編集さんが漫画の概論をわかっていれば若い作家志望者により広く伝えられるというものです。 実際に僕の話している漫画の概論は新人時代の編集さんの教えを根っこに持っています。というわけでなるほど、いい企画な気がしたわけですね。 しかし書く内容は作家志望の方にも役立ち、漫画読者にも読書時により楽しめるものであることは変わりません。書き方が編集さんに向けて書かれるだけだとは思いますので、こちらの連載によろしくお付き合いくださればありがたいと思います。 新書刊行計画「漫画起業論〜編集者編〜」 目次  

大井昌和’sスタジオひまわりch ブログ

大井昌和とスタジオひまわりの記事を入れていきます

著者イメージ

大井昌和とスタジオひまわり

大井昌和:現在原作含め連載7本の漫画家。代表作おくさん、ちいちゃんのおしながき。 スタジオひまわり:大井昌和創設の漫画製作事務所。

メール配信:ありサンプル記事更新頻度:〆切直前はご容赦を※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

月別アーカイブ